アスカ…美しき赤い鳥
アスカ・・・明日香・・・明日に咲く花 赤いプラグスーツを着たアスカ ・・・飛鳥。赤い鳥。不死鳥・フェニックス。 彼女は不死鳥の如く二度も復活します。(映画の初めの方とラスト) カヲルとレイはシンジにとって父親と母親の象徴ですが、それではアスカは何にあたるのでしょう。
アスカは、シンジの「双子の象徴」だと考えます。 つまりもうひとりのシンジです。
自分の言いたい事を何でも言える、自信に満ちあふれた頭脳明晰な人間。 シンジはファザーコンプレックスの男の子、アスカはマザーコンプレックスの女の子。 シンジと正反対です。 しかし、このふたりは実は誰よりも似ています。 彼らは常に他人が自分を欲してくれることを望み、他人から必要とされないと極端に落ち込みます。 この二人は全く別の人間であると同時に、全く同じ人間でもあるのです。 「他人でもあり、自分でもある存在」・・・でしょうか。 映画のラストでアスカの首を絞めるのは、もうひとりの自分 ・・・いちばん殺したい自分を殺している。=自分なのに何故か自分じゃないみたい。自分だって他人だ!と思う部分。 (どこまで他人を拒んだら気ば済むんだ・・・)
しかし彼の双子は彼との共存を選びました。 そしてこの映画は終幕を迎えるのです。
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