REVISED AND ENLARGED BASED ON
THE END OF EVANGELION　Air/まごころを君に

CONTENTS

ア カ サ タ ナ ハ マ ヤ ラ

<ア行>　ア イ ウ エ オ

Ｒ警報

ネルフ本部に於ける、Ｄ級勤務者を対象とした緊急避難警報。

Ｒ２０

戦自のネルフ侵攻時、ミサトがシンジを初号機のある第７ケージに送る際に使用した緊急用の輸送設備。主、副、予備の３系統の電源を保有する。

Ｉ／Ｏシステム

Input/Outputシステムの略。入出力装置のこと。

相田ケンスケ

シンジの所属する第３新東京市立第壱中学校２年Ａ組のクラスメイト。気さくで人当たりの良い性格。ミリタリー＆ビデオマニアでいつもビデオカメラを携帯する。シンジ、トウジとあわせて３バカトリオと呼ばれている。父親はネルフ本部勤務、母親はいない。 エヴァに乗りたいという強い願望を持つが、その願いは叶うことなく、零号機の自爆に伴う第３新東京市の壊滅と共に疎開した

I NEED YOU.

第２６話英文サブタイトル。また、サードインパクトに於いてリツコ（の姿に形而下したアンチＡＴフィールド）が、マヤのコンピュータに打ち込んだ言葉。あなたが必要、という意。

青葉シゲル

ネルフ本部中央作戦室所属オペレーター。通信、情報分析担当。長髪で趣味はギター。彼の心情に関する描写はほとんどなく、サードインパクトによって最後の瞬間を迎えてもレイの姿をしたアンチＡＴフィールドに愛すべき誰かの姿を投射することがなかった。

赤き土の禊

ジオフロントが黒き月の姿に戻る際にゼーレのメンバーが云った言葉。カトリックに於いて赤き土とはアダムの源を指し、禊とは身体を清める儀式のことを指すが、赤き土の禊ぎという言葉が何を指すのかは明確ではない。

赤城ナオコ

リツコの母。ゲヒルンの主要メンバーの一人であり、マギシステムの開発責任者。ゲンドウと不倫関係にあったが、レイから、ゲンドウが自分のことを「用済みのばあさん」と呼んでいるのを聞き、逆上しレイを扼殺、自らもカスパーに向かって投身自殺した。

赤城リツコ

ネルフ本部技術開発部技術局１課所属。Ｅ計画責任者。クール且つ理知的で、科学者故の非常さも併せ持つ。ミサトとは第二東京大学以来の親友。ネルフに於いても特別な立場におり、碇指令、冬月副指令の次に情報を知る人物。
母ナオコ同様ゲンドウと密通していたが、彼が人工的に生み出されたレイを自分よりも大事にしていることに気づき造反、ターミナルドグマに残存するレイの身体を全て破壊し、本部内に拘束された。しかしマギが各国のコピーによりハッキングを受けた際、その自律防御の為に拘束を解かれ、マギに第６６６プロテクトを仕掛けることにより本部占拠の危機を脱する。最後までゲンドウを愛し、レイに彼を渡したくないという気持ちからマギと本部の自爆プログラムを起動するがカスパーの否認により失敗、ゲンドウに射殺された。

浅間山

第８使徒サンダルフォンが幼生の段階で発見された複式活火山。

浅間山地震観測研究所

浅間山火口内に異変が感知され、ミサトと日向が調査に向かった研究所。無人観測器を使用し、深度１４００ｍで使徒を発見、ミサトによりＡ?１７が発令された。

アスカ

→惣流・アスカ・ラングレー

アダム

第一の使徒。南極で発見された巨人。カヲルに看破されるまで、アダムはネルフ本部地下にあるとされていたが、実際はターミナルドグマの巨人はリリスであった。 本物のアダムは胎児状をしており、これはヒトがＳ２理論を使って覚醒したアダムを卵の状態に還元した結果である。胎児状に復元されたアダムはレイの胎内に宿らされたと思われる。

アダム計画

Ｅ計画、人類補完計画と並び人類補完委員会の下ネルフにより進められているプロジェクトの一つ。アダムと呼ばれる第一使徒の復元、再生を目的とする。

アブソーバー

ネルフ本部の衝撃吸収システムの名称。サードインパクトの大爆発により、ジオフロントの外殻部が露呈した際に用いられた。

アポトーシス

遺伝子による生体制御／防御のための細胞死のこと。細胞死としては他に、ネクローシスが存在する。マイトーシスの対義的意味を持つ。

綾波レイ

零号機専属操縦者。ファーストチルドレン。無口で感情表現に乏しい少女だが、シンジ達と行動を共にするうちに人間的な面を見せるようになる。人工進化研究所第三分室で誕生した。初号機からサルベージされた碇ユイの身体とリリスの魂をもつ。初代レイは赤木ナオコ博士に殺され、２代目レイは使徒と共に自爆した。現在は三代目。
ターミナルドグマにはレイのコピーが大量に存在していたが、それらはリツコにより全て破壊された。 サードインパクト発動直前、ゲンドウによってリリスの前に導かれたレイは、そのＡＴフィールドを解き彼を受け入れようとするが、引き裂かれた弐号機を見て激昂するシンジの声を聞きゲンドウに背信、自らの意志でリリスに同化した。

アラエル

→使徒・第１５使徒アラエル

アルピーノ・ルノーＡ３１０（改）

ミサトの愛車。ボディーカラーは青。右ハンドル電気エンジン車と、左ハンドルガソリン車の２つが登場する。右ハンドル車は第３使徒に対して用いられたＮ２地雷の衝撃波を受けて中破した。

アルミサエル

→使徒・第１６使徒アルミサエル

アンチＡＴフィールド

レイと同化したリリスにより展開された、 ＡＴフィールドを中和するエネルギー。 サードインパクトに於いて巨大なレイのかたちに形而下する。 全てのヒトのＡＴフィールド（心の壁）を消去、Ｌ.Ｃ.Ｌ.の海に還元した。

アンビリカルケーブル

エヴァに外部から電力を供給するためのケーブル。電力供給コンセントを介してエヴァの背中に接続される。 内部電源だけでは最大５分までしか活動できないエヴァ （初号機、及び量産型を除く） にとっては非常に重要な役割を持っている。 "へその緒"を意味する。

アンビリカルブリッジ

エヴァ格納時に、機体を固定する設備。拘束具の役割を持ち、発進直前に解除される。

Ｅ計画

EVA（EVANGELION）計画の略と思われる。別名アダム再生計画。
アダム計画、人類補完計画と並び、 人類補完委員会の下、ネルフによって進められているプロジェクトの一つ。 アダムの調査・研究によって得たものから、エヴァを創造する計画。

Ｅ事件

第３使徒サキエルと初号機の戦闘の民間での呼称。市街地での戦闘であったため、民間人に多数の被害者が出た。トウジの妹はこの事件で重傷を負っている。

Ｅ層

大気の上層にあって電波を反射する層（電離層）の１つで、高さ１００km付近にあるものを指す。他に６０kmにあるものをＤ層、２００-４００kmにあるものをＦ層と呼ぶ。 サードインパクト時、エヴァシリーズ及びジオフロントが上昇する際に青葉が用いた。

碇ゲンドウ

ネルフ最高司令官。旧姓六分儀。シンジの父親。目的のためには手段を選ばない冷徹な性格の持ち主。レイと初号機に固執する。Ｅ?計画、ＡＤＡＭ計画、人類補完計画を同時並立的に遂行。
最後の使徒撃退後（第弐拾四話）、ゼーレとの間で補完計画に対する解釈の違いが顕在化、エヴァシリーズによるサードインパクトを目論むゼーレと対立、武力衝突に発展した。サードインパクトの発動で最後の時を迎えたとき、目の前に現れたユイに対して、彼は初めてその心を明かす。自分がそばにいてもシンジを傷つけるだけ、自分には愛される資格がない、と。一見傲慢で冷酷に見られた彼の心情は、然し脆弱で臆病な心によるものであったのだ。そして最後は初号機に形而下したアンチＡＴフィールドに上半身を砕かれる。

碇シンジ

初号機専属操縦者。サードチルドレン。他者との積極的な接触を避ける内向的、内罰的な性格。幼くして母を失い、その後１４歳まで父ゲンドウの知り合い（シンジは彼（女）を先生と呼ぶ）の下で育てられた。第３使徒侵攻時、父が最高指令を務める特務機関ネルフに呼ばれ、望まざるも初号機の専属操縦者となる。後半、エヴァのパイロットとしての自覚を持ち、積極的な姿勢を見せ始めるが、自分に対して好意を抱いてくれたカヲルを自らの手で殺したことに苦悩し、自己喪失状態に陥る。
戦略自衛隊によるネルフ侵攻時も彼はエヴァに搭乗せず、反撃遅延の原因となる。初号機の魂ユイに導かれエヴァに搭乗するが無惨に引き裂かれた弐号機の姿を見て激昂、サードインパクトの引き金となる。巨大なアンチＡＴフィールドの中でのレイとの会話の中で、一人きりの世界を拒絶し、他人と共に生きていくことを決める。

碇ユイ

シンジの母。ゲンドウの妻。 ２００４年、初号機との接触実験時に機体に取り込まれる。
それは予期せぬ事故として処理されたが、実際はヒトの生きた証となるべく、永遠の命という悲しい定めを自ら背負おうとした、ユイの意志によるものであった。

イスラフェル

→使徒・第７使徒イスラフェル

位相空間

物体の位置と運動量を座標とした多次元空間のこと。

伊吹マヤ

ネルフ本部技術局１課所属オペレーター。 エヴァ操縦者のモニターを担当。
かなりの潔癖性で、戦略自衛隊によるネルフ侵攻時も ヒト同士で殺し合うことに最後まで悩み続けた。 先輩であるリツコを慕い、サードインパクトにより最後の瞬間を迎えた際もレイの幻にリツコの姿を映しだした。

イロウル

→使徒・第１１使徒イロウル

インターフェイス・ヘッドセット

エヴァとの神経接続の為、パイロットが頭に着けるインターフェイス。

インダクションモード

神経接続によるパイロットの思考伝達を優先する通常モードに対して、正確な目標攻撃の為、コンピュータによる誘導を優先する操縦方式。Inductionとは（電気）誘導のこと。

ｉｎｔのＣ

カスパー内部に張られたマギの裏コードの一つ。ｉｎｔとはintegerの略で、Ｃ言語に於ける整数変型を宣言するためのキーワード。

ヴィルヘルムスハーフェン (Wilhelmshaven)

アスカと加持が日本に向けて出港した、ドイツの港町。

裏死海文書

ゼーレの補完計画のシナリオとなる文書（もしくはシナリオのコードネーム）。
本来の死海文書はシカイブンショと表記される。１９４７年にパレスチナの死海で発見された。グノーシス主義のクムラン教団が残したものとされる。
グノーシス主義の基本信条は「この世は悪魔によって創造されたものである。しかし至高神は別に存在し、人間は至高神を認知（グノーシス）すれば救済を得ることができる。だがそのために人間は、自らの内部に封印されている光（至高神と合一できる魂）を自覚し、努力しなければならない」というもの。

ＡＣレコーダー

エヴァの機体内にあり、外部から検知できないデータを記録するための装置。

Ａ?１７

使徒の生きたままの捕獲作戦であるとともに、現資産の凍結をも含んだ重大な発令。浅間山火口にて卵状態の使徒発見時にミサトにより発令された。

Ａ.Ｔ.フィールド

Absolute Terro Fieldの略。位相空間を発生させ、物理攻撃を中和する。
渚カヲルによると「何人にも侵されざる聖なる領域、誰もが持っている心の壁」。
ＡＴフィールドはエヴァ、及び使徒 のみが持つものと思われていたが、実際はカヲルの言及通りすべてのヒトが持つ防壁、自分と他人を分かつ心の壁そのものであった。

Ａ１０神経

エヴァとパイロットを接続する神経の中で最も重要な役割を持つもの。
快感神経もしくは多幸神経と呼ばれる。高度な思考や、親子や恋人の愛情などに強く関係するとも云われる。他の神経と違い、神経伝達物質の分泌を抑制する機能が無い。

Ａ８０１

特務機関ネルフの特例による法的保護の破棄、及び指揮権の日本国政府への委譲を表すコードナンバー。 戦略自衛隊による侵攻直前、ゼーレによる情報操作を受けた政府が、ネルフに対する平和的本部譲渡の最後通告として発令した。

エヴァ長距離輸送機

エヴァ輸送の為の全翼機。離着陸には８基の大型ロケットブースターを使用。機体中央下部にエヴァをロックボルトで固定し、目的地上空で投下する。搭乗定員は操縦者以下１０名。

エヴァ電力供給コンセント

アンビリカルケーブルの先端にあり、エヴァと接続するための３極式コンセント。２基の爆砕ボルトが存在し、パージなどの際に用いられる。

エヴァンゲリオン

正式名称は汎用人型決戦兵器・人造人間エヴァンゲリオン。 使徒に対抗する手段として、１４年の歳月と天文学的な経費をかけて建造された。パイロットには各機体のコアに応じた適格者（チルドレン）が選ばれ、Ａ１０神経を始めとする神経接続により操縦される。 大量の電力を必要とするため、アンビリカルケーブルと呼ばれる外部供給電源なしではフルで１分、ゲインを利用しても最大５分の活動が限界である。

・零号機
専属操縦者：綾波レイ
コア：不明
エヴァシリーズのプロトタイプ。最初のエヴァ。初出撃時、第５使徒ラミエルの加粒子ビームによって機体が融解、再就役時にはバージョンアップした機体が投入された。 第１６使徒アルミサエルとの戦闘時にＡＴフィールドを反転、自爆した。

・初号機
専属操縦者：碇シンジ
コア：碇ユイ
シンジの母ユイが自らその魂を残した機体。 リリスをベースにして作られ、リリスの代わりにサードインパクトを成し得る唯一の存在であるとされる。胸には使徒と同様のコアが存在し、またその左右に小さなコアが一つずつ存在する。
第１４使徒との対戦時に暴走、使徒のＳ２機関を自ら取り込み、活動限界時間を無くした。ユイの意識が完全に目覚め４枚の翼を現した初号機はサードインパクトの引き金となる。一時はリリスに取り込まれたものの、他人と同化することを拒否したシンジによって再びリリスから分離、１２枚の翼を開き黒き月を破裂させる。インパクト終結後、ユイの魂を乗せた初号機は地球を離れ、ロンギヌスの槍と共に宇宙を漂って行く。

・弐号機
専属操縦者：惣流・アスカ・ラングレー
コア：惣流・キョウコ・ツェッペリン
世界初の制式エヴァ。零号機、初号機と比べ量産を意識したフォルムを持つ。エヴァシリーズの内、弐号機のみ血が紫色をしている。通常眼のように見えている部分は補助的なカメラセンサーであり、顔を覆う装甲板の中に４つの本物の眼が存在する。
戦自のネルフ侵攻時、復活したアスカによって破竹の活躍を見せるも量産型エヴァに集団で襲われ無惨に引きちぎられた。

・参号機
専属操縦者：鈴原トウジ
コア：不明（トウジの母か）
基本的に弐号機と同じパーツで構成されている。起動実験中、機体を使徒に乗っ取られ、ダミーシステムを起動した初号機により使徒として処理された。

・四号機
専属操縦者：不明
コア：不明
ネルフアメリカ第２支部に於けるＳ２機関搭載実験中の事故で支部ごと消滅した。参号機とほぼ同じスタイルで、ボディーカラーはシルバー。

エヴァンゲリオン量産型

ネルフ本部以外で建造が進められていたＥＶＡ五号機から拾参号機までの９体を指す。全て同型同色で、ダミープラグ「KAWORU」により起動する。Ｓ２機関を搭載しているため、アンビリカルケーブルは不要。背面に格納可能な翼を持ち、複製されたロンギヌスの槍で武装している。
弐号機によって全機活動停止に陥るも、異常な再生能力により復活、活動限界により動けなくなった弐号機を無惨に引き裂く。覚醒して翼を開いた初号機を捕獲、空中に導き、初号機を中央に配した巨大な セフィロトの樹を描き出した。その後レイと共鳴、補完計画後半に於いて自らのコアにロンギヌスの槍を突き立て、活動停止した。

Ｓ２理論

スーパーソレノイド理論の略称。葛城博士の提唱した、恒久的エネルギー供給理論。 仮説段階に過ぎないものであったが、同理論でしか説明不可能な動力源を持つ使徒の出現によって図らずもその存在が実証された。

Ｓ２機関

スーパーソレノイド機関（Engine）の略。 葛城博士の提唱したＳ２理論に則っての呼称。使徒の動力源とされる。初号機が第１４使徒ゼルエルのＳ２機関を取り込み、その後稼働時間が無限となったことから、一種の永久機関と思われる。また、Ｓ２機関を有する使徒及びエヴァ量産型のどちらにもコアが見られるため、コアはこのＳ２機関と深い関わりがあるものと推測される。
ネルフアメリカ第２支部は第４使徒シャムシエルから入手したＳ２機関の四号機への搭載実験に 失敗し消滅した。

Ｓ２機関搭載型

→エヴァンゲリオン量産型

Ｎ２兵器

国連軍、戦略自衛隊等の軍隊の保有するなかで最大の破壊力を持つ兵器。Ｎ２とは No Nuclear の略であるというのが一般的な説であるが、逆に半減期が著しく短い核兵器であるという説もあり真相は不明。
ＡＴフィールドを持つ使徒に対しては有効な破壊力を持たなかったが、ネルフ本部への侵攻時にはジオフロントの天井（特殊装甲）を一撃で破壊するなど、圧倒的な破壊力を見せた。

Ｆ型装備

ＦＲＩＧＨＴ装備の略。エヴァの空中での装備状態を示す。 他にＤ型、Ｂ型装備が存在する。

Ｌ.Ｃ.Ｌ.

Link Connected Liquid の略称。同調接続用液体。 エントリープラグ内に注入される黄色みを帯びた透明の液体で 肺を満たすと空気中と同様の呼吸が可能となる。また、南極、及びターミナルドグマに満ちている紫色の液体もＬ.Ｃ.Ｌ.と呼ばれる。
ネルフ本部最下層ターミナルドグマはこのＬ.Ｃ.Ｌ.の海で満たされている。
実際は生命のスープそのものであり、サードインパクトにより全ての人類はＡＴフィールドを中和されその形を維持できなくなり、Ｌ.Ｃ.Ｌ.へと還元された。

エントリープラグ

エヴァのパイロットが機体搭乗時に乗り込む円筒状のプラグ。いわゆるコクピットである。内部はＬ.Ｃ.Ｌ.で満たされている。兵器以外は、頭部に接続されたインターフェイス・ヘッドセット経由の神経接続により、思念でコントロールする。

Ｏ９システム

起動確率が0.000000001％であることから初号機の起動システムに対してつけられた俗称。

ｏｒａｌ ｓｔａｇｅ

第弐拾話英文サブタイトル。心理学用語で、口唇期を意味する。リビドーの発達段階に於ける第一段階で、出生から生後１年あまりの期間の口唇への刺激によって性的快感を得ている時期を指す。

<カ行>　カ キ ク ケ コ

カートレイン

第３新東京市とネルフ本部を結ぶ車両列車。リニアモーター駆動で７両編成。最大４９台の車を積載可能。

外部電源用ソケット

エヴァの背中にある、アンビリカルケーブルを接続する為の装備。

ガギエル

使徒・第６使徒ガギエル

カスパー

→マギ

カクテシス

心理学用語。リビドーが特定の対象に向けられること。

加持リョウジ

ネルフ特殊監査部、日本政府内務省、及びゼーレの３重スパイ。一見軽い性格であるが、人生を達観しているような部分を持つ。ミサト、リツコとは第２東京大学以来の友人。ミサトとは学生時代に同居生活を経験しており、ネルフドイツ支部から本部へ出向の際に再び縁りを戻した。胎児状態のアダムの運搬、多くの諜報活動など、ネルフに於いて重要な役割を果たしていたが、スパイであることが露見しネルフの役職から外された。真実への欲望のまま生き、そしてそれ故に命を落としたが、 彼の残した真実はミサトへと託された。

活動限界

エヴァへの電力供給の限界時間を示す言葉。 内蔵電源のみでは最大５分が活動限界である。

葛城調査隊

南極に出現した光の巨人を調査する為に派遣された調査隊。ミサトの父が責任者であった為こう呼ばれる。ゲヒルンのメンバーを中心に構成され、ゼーレがバックアップしていた。この調査中にセカンドインパクトが発生し、ミサトを除く全員が死亡した。 ちなみに同行していたゲンドウは膨大な調査資料と共に、セカンドインパクト前日に日本に戻ってきていた。

葛城博士

ミサトの父。Ｓ２理論の提唱者。南極に現れた第１使徒アダムの調査に向かう。家庭を蔑ろにし、妻、及びミサトとは別居生活を送っていたが、何故か南極に当時１４歳のミサトを同行させている。セカンドインパクト発生時、ミサトの身代わりになって死亡した。

葛城ミサト

ネルフ本部戦術作戦部作戦局第一課所属。２９歳。 陽気で楽天的な性格だが、芯はしっかりしている。使徒との戦闘に於ける作戦の立案、及び指揮を担当する作戦本部長を務める。加持、リツコとは第２東京大学以来の友人。
セカンドインパクト時（当時１４歳）、葛城調査隊の実験に参加していたが詳細は不明。戦略自衛隊によるネルフ侵攻時に、自己喪失状態のシンジをその身を賭けて守り、初号機に送り出す。しかしその直後、腹部に受けたキズの為に動けず、爆発に飲み込まれた。

カバラ

ユダヤ教の密教で、神もしくは神的世界との個人的な交流、接触と、秘められた神智の獲得を目指す神秘主義。セフィロトの樹や生命の樹はカバラの基本思想の一つ。

ガフの部屋

世界の始まりと終局の扉を意味する、魂の部屋。この力の作用した生命体は、個体生命としての形を保てなくなり、Ｌ.Ｃ.Ｌ.へと還元される。セカンドインパクト時、アダムによりガフの扉が開かれ、一帯はＬ.Ｃ.Ｌ.の海へと変貌した。また、サードインパクトでは、リリスと同化したレイによってガフの扉が開かれ、地上の全ての生命体はＬＣＬへと還元された。
尚、ヘブライの伝説では、スズメにはガフの部屋から下りてくる魂を見ることができ、それ故スズメの囀りは命が誕生する前触れであり、囀りが途絶えることは世界の破滅の最後の前兆とされる。

キール・ローレンツ

人類補完委員会議長であり、ゼーレ主要メンバー１２人の一人。ドイツ人。常にバイザーを着用する。ゲンドウの背信後、ネルフ制圧、初号機による補完を企図した。サードインパクトの中で、脊椎から下が全て機械化されていたことが明らかになった。同様に下半身の存在しなかったリリスとの関連は不明。

疑似エントリー

エントリーとはプログラムの実行可能な位置のアドレスを意味する。 擬似的なエントリーを展開することで、本来のエントリーに侵入者を近づけないようにすることを目的とする。

起動

エヴァを操縦可能な状態にすること。

・起動順序
起動準備冷却水排出→停止信号プラグ排出→エントリープラグ挿入→
第一次接続Ｌ.Ｃ.Ｌ.注入→主電源全回路接続→ 主電源全回路動力伝達→起動用システム作動→稼働電圧臨界点突破→
第二次接続シナプス挿入、結合→パルス送信→Ａ１０神経接続→ 全回路正常→左右上腕筋まで動力伝達→全神経接続問題なし→
第三次接続絶対境界線突破→双方向回線開く→ハーモニクス正常（シンクロ率算出）→
発進準備アンビリカルブリッジ移動→第一ロックボルト解除→第一拘束具除去→ 第二拘束具除去→１ー１５番までの安全装置解除→内部電源充電完了→ 外部電源コード異常なし→射出口へ移動→発進→最終安全装置解除→リフトオフ

起動指数

エヴァを起動するために最低限必要なシンクロ率。

旧東京

セカンドインパクト直後の軍事衝突の中（２０００年９月２０日）、新型爆弾（Ｎ２兵器か）の投下によって壊滅。緊急に召集された臨時政府により、長野県松本市への遷都が決定された。

黒き月

生命の源たるリリスの卵のこと。 サードインパクトの発動により、 ジオフロントそのものが黒き月であることが判明した。

群体

それぞれ独立生活能力を有する個体が互いに連結していること。 ゼーレによる補完とは、 出来損ないの群体として閉塞した人類を 完璧な存在である単体へと進化させることを目的としていた。

ケージ

エヴァが格納される施設名。ケージとは檻の意。 初号機は主として第７ケージに格納される。

形而上生物学

形而上（精神的）の生物学ということは、神や悪魔の研究のことか。

ゲノム生物学

ゲノムとは、生物に必要な最小限度の遺伝子群を含む染色体の１組のことを指す。 一つのゲノムには約３２億の塩基対が含まれる。

ゲイン

増幅器によって得られる信号電力の増加を意味する。

ゲヒルン

人類補完委員会の調査組織。 ２０１０年、赤城ナオコ博士がマギシステムを完成させると同時に解体、赤城博士を除く全ての構成員が全計画の 遂行組織であるネルフに移行した。
ゲヒルンとはドイツ語で<脳>の意。

ケルーブ

エデンの園、及び生命の樹の守護者とされる、４枚の翼を持つ智天使。翼の数がオープニングの天使、またセカンドインパクト時のアダム、サードインパクト時の初号機のそれと一致する。

コア

使徒に共通して存在する赤い光球のことを指す。 使徒は、コアを破壊することで活動を停止、もしくは消滅する。 Ｓ２機関との関連は不明。尚、拘束具で隠されているが初号機の胸部にも同様のコアが見られる。

コード７０７

ネルフに於いて、第３新東京市立第壱中学校を示す情報コード。

拘束具

アンビリカルブリッジに代表される、エヴァ格納時に機体を固定する設備。暴走時に備えて、何重にも拘束具が科せられている。また、素体を覆う装甲も敵の攻撃から身を守ると同時に、エヴァ本来の力を押さえる拘束具の役割を持つ。

コキュートス

セントラルドグマ内の階層を示す言葉。 コキュートスとはギリシャ神話に於ける地獄の５つの川の一つで、「号泣の川」を意味する。また、ダンテの『神曲』に於いては地獄の最下層（第９層）の氷地獄を指す。

固有波形パターン

遺伝子の構造を指す言葉と思われる。 使徒と人間の固有波形パターンは、構成素材の違いはあるものの、信号の配置と座標は９９．８９％一致している。

コンフォート１７マンション

第３新東京市郊外にある、ミサトの住むマンションの名称。１２階建てで部屋数は１５８。ミサトの部屋は１１階にある11-A-2号室。

<サ行>　サ シ ス セ ソ

サードインパクト

ファーストインパクト、セカンドインパクトに続いて起きた大規模災厄。使徒とアダムの接触により生じるものとされ、ネルフはこれを未然に防ぐために使徒を全て撃退した。しかし結局、サードインパクトはアダムを宿したレイとリリスの同化、及び初号機の覚醒により引き起こされ、ガフの扉が開かれたことにより地球上の全ての生命はその姿を保てなくなり、Ｌ.Ｃ.Ｌ.の海へと還元された。

サキエル

→使徒・第３使徒サキエル

サハクイエル

→使徒・第１０使徒サハクイエル

サルベージ

エヴァに物理的に取り込まれたパイロットを救出すること。初号機に取り込まれたユイ、及びシンジがサルベージを受けたが、どちらも失敗に終わっている（シンジはサルベージ失敗後、何らかの作用でエヴァから離脱した）。

参号機

→エヴァンゲリオン・参号機

サンダルフォン

使徒・第８使徒サンダルフォン

３バカトリオ

シンジ、トウジ、ケンスケの３人を総称して、アスカとヒカリはこう呼んでいる。

ジェットアローン

日本重化学工業共同体が日本政府の命で対使徒戦闘用に作り上げた無人ロボット。略称ＪＡ。小型原子炉を搭載し、最大１５０日間の連続稼働が可能。 旧東京都心で行われた完成披露記念会に於いて、ネルフ諜報部による工作で暴走、炉心融解（メルトダウン）の危機に陥る。融解直前に暴走は収まったが、計画は全て白紙に戻された。

ジェリコの壁

アスカが、シンジと二人きりで夜を過ごすことになった際に、二人を仕切る襖を指して用いた言葉。旧約聖書にも登場する、パレスチナにあるジェリコの町を囲む城壁に準えてのもの。

塩の柱

南極、及びターミナルドグマのＬ.Ｃ.Ｌ.の海に乱立する白い柱状のもの。
旧約聖書に於いては、ロトの一家が大災厄（ソドムとゴモラ）から逃げ出す際に、 神から後ろを振り向いてはいけないと云われていたのに、ロトの妻が振り返ってしまい、塩の柱になったという一節がある。

ジオフロント

第３新東京市の地下に存在し、 ネルフ本部施設が建築された謎の巨大な地下空間。 直径６キロ、高さ０．９キロの半球型の空間だが、現在はその ８９％が埋没している。
地上の集光ブロックから光ファイバーにより太陽光が送り込まれ、 地上と同様の明るさを持つ。
サードインパクト発動時に本来の姿を現したが、それはリリスの卵、黒き月であった。

思考言語

パイロットが、エヴァに思考を伝達するための言語。複数の言語の中から選択可能。シンジとレイは日本語、アスカは主にドイツ語を使用している。

思考ノイズ

パイロットの思考パターンに乱れが生じること。エントリープラグに複数の人間が搭乗した場合や、パイロットが思念を集中できないときに生じる。

シト新生

劇場板DEATH&REBIRTHサブタイトル。
使徒新生（第１８使徒ヒト）と、死と新生（補完計画による粛正）、をかけたもの。 またエヴァの物語は、セカンドインパクト（ソドムとゴモラ）とその前日に逃げ出したゲンドウ（ロト）→大洪水と戦争（ノアの洪水と人々の堕落）→アダムからエヴァの創造→カインとアベル（シンジとカヲル）→アダムとリリス→人類補完計画（エデン）というように、創世紀に逆行している、という見方もできるため、REBIRTHには、再生の他に逆行（REVERSE）という意が含まれている可能性もある。

使徒

天使の名を冠する人類の敵。生物／非生物の概念を越えた謎の自立型超兵器群。ゼーレのシナリオでは、１７体が言及されている。粒子と波の性質を併せ持つ光の様な物質から構成されるが、固有波形パターンの９９．８９％は人間のものと同じである。コアと呼ばれる赤い光球をもっており、それを破壊されると活動を停止する。ネルフ本部のターミナルドグマ内にあるアダム（リリス）を狙い侵攻してくる。

・第１使徒アダム
→アダム

・第２使徒
詳細は不明。物語中、一度も言及されることがなかった。胎児状にされたアダムを指す説もある。

・第３使徒サキエル
セカンドインパクトから１５年を経た２０１５年、物語中最初の使徒として登場。
第一次直上会戦に於いて初号機の左前腕部及び頭部に破損を与え沈黙させるが、 暴走した同機によりコアを破壊される寸前に自爆。
木曜日の守護天使、水の天使。

・第４使徒シャムシエル
いわゆる３メートルの宇宙人のシルエットに酷似。第二次直上会戦に於いて 初号機のプログレッシブ・ナイフによりコアを破壊され活動停止。ネルフにサンプルとして接収される。
昼を司る天使、エデンの園の天使の王子

・第５使徒ラミエル
正八面体の空中要塞。接近するものを加粒子法で撃破する。ヤシマ作戦に於いて、 初号機のポジトロンスナイパーライフルにより狙撃、撃沈。
雷を司る天使、復活を待つ魂の管理者、幻視を司る天使

・第６使徒ガギエル
巨大な口と尾ひれを持つ魚型の使徒。アスカとシンジの乗った弐号機を捕獲するも、 無人戦艦２隻による零距離射撃によりコアを破壊、撃沈される。
魚を司る天使

・第７使徒イスラフェル
分離合体能力を有する使徒。初号機、弐号機によるコアへの二点同時加重攻撃により撃破。
音楽を司る天使

・第８使徒サンダルフォン
浅間山火口内震度１７８０メートルのマグマ内に於いて卵の状態で発見される。Ｄ型装備の弐号機による捕獲作戦を展開するも突如として孵化し、弐号機を襲った。 口部より冷却液を注入され、熱膨張により破壊される。
胎児を司る天使、天使の牢獄とされる第五天マホンを支配

・第９使徒マトリエル
クモのような形態をし、下部に三角形の中にある目（三位一体、神の万物照覧の目を表す）のシンボルが配されている。初のエヴァ３機同時展開による作戦で、初号機の放つバレットライフル一斉射撃により沈黙。
雨を司る天使

・第１０使徒サハクイエル
巨大な目からアメーバ上の手が生えたような奇妙な形態を持つ。 インド洋上空の衛星軌道上に出現、落下誤差修正の後、本体ごと落下し、ネルフ本部破壊を試みる。 エヴァ３機に受け止められ、プログレッシブナイフでコアを破壊され爆発した。
空を司る天使

・第１１使徒イロウル
マイクロマシン状で分裂増殖し知能回路を形成。マギに侵入、優れた適応（進化）能力で、メルキオール、 バルタザールを乗っ取るが、リツコによりカスパーから自爆促進プログラムを送り込まれ殲滅。
恐怖を司る天使

・第１２使徒レリウル
直径６８０メートル、厚さ３ナノメートルの本体と、空中に浮かぶモノクロの球体からなる。本体内のディラックの海に初号機を取り込むが、暴走した同機に破壊される。
夜を司る天使

・第１３使徒バルディエル
積乱雲の中に潜み、空輸中の参号機に寄生。 フィフスチルドレン（鈴原トウジ）が搭乗し、 起動実験を開始した直後に参号機を乗っ取る。弐号機、零号機を倒すが、ダミーシステムを起動した初号機により破壊された。
霧を司る天使

・第１４使徒ゼルエル
圧倒的破壊力を持つ最強の使徒。弐号機、零号機を撃破するが、覚醒した初号機の圧倒的な力の前になすすべもなく倒され、Ｓ２機関を捕食される。
力を司る天使

・第１５使徒アラエル
巨大な光の翼を広げたような姿で衛星軌道上に出現、静止。Ａ.Ｔ.Ｆｉｅｌｄに似た可視波長のエネルギー波でアスカの心を浸食する。零号機の投擲したロンギヌスの槍に貫かれて消滅。
鳥を司る天使

・第１６使徒アルミサエル
ＤＮＡに似た２重螺旋構造の環状形態で、パターンを青からオレンジへと周期的に変化させる。零号機及びレイとの生体融合を図るが、シンジを守るためにレイが零号機のＡ.Ｔ.フィールドを反転し融合を促進、 零号機のコア崩壊に伴う自爆に巻き込まれ消滅した。
子宮を司る天使

・第１７使徒タブリス
最後のシ者（＝使者＝死者）。ゼーレからフィフスチルドレン、渚カヲルとしてネルフ本部に送り込まれる。セカンドインパクトの日に誕生したことを除いて一切の経歴が不明。ターミナルドグマにてアダムをリリスだと看破し接触を中止、追ってきたシンジによって殺される。
自由意志を司る天使

シグマユニット

セントラルドグマ内の施設の名称。第８７タンパク壁のあるＤ?１７，第６パイプのあるＤ?１８区域が存在する。第１１使徒イロウルに汚染された。

シナプス

脳や脊髄の灰白質・神経節に集中している、神経細胞間の連結部位。神経細胞で電気信号が発生すると、神経伝達物質がシナプスから放出され、他の神経細胞に信号が伝達される。

死に至る病

第拾六話サブタイトル。憂愁の詩人哲学者と呼ばれるキルケゴールの著した『死に至る病』に基づくもの。絶望のことを指す。

初号機

→エヴァンゲリオン・初号機

首相官邸

長野県第二新東京市にある施設。戦自のネルフ侵攻時、この第三執務室で首相とその秘書が第三新東京市の今後についての会話をしていた。

シャムシエル

→使徒・第４使徒シャムシエル

人格移植ＯＳ

第７世代の有機コンピュータに個人の人格を移植して思考させるシステム。 最初の人格移植ＯＳであるマギには、開発者である赤城ナオコ博士の人格が移植されている。又この技術はエヴァの操縦にも用いられている。

シンクロ率

神経接続時の、エヴァとパイロットの同調率を示す数値。この値が高いほど、パイロットの思うがままにエヴァを操縦することが出来る。少なくとも１０％以下では、操縦が出来ないらしい。

神経接続

Ｌ.Ｃ.Ｌ.、インターフェイス・ヘッドセット、プラグスーツなどを通してパイロットとエヴァの神経を双方向に交流、同調させること。どの程度同調しているかは、シンクロ率という値に算出される。尚、ネルフ本部の発令所から神経接続の調整が出来る。

人工進化研究所

国連直属の研究機関。ゲンドウが所長を務める。 ゲヒルンのカモフラージュの為に設立されたもの。 レイは、同研究所内の３号分室で誕生している。

シンジ

→碇シンジ

新世紀（Neon Genesis）

新世紀とは、新：世紀と新世（生）：記がかけられているものか。 Neon Genesisとは、新・創世記の意。
なお西洋占星術によると、西暦元年からの２０００年はキリスト教を示す魚座、双魚宮の時代であり、次の２０００年は知性と博愛を示す水瓶座、宝瓶宮の時代であると言われている。

人類補完委員会

キール・ローレンツ議長を始めとする、独・英・米・露・仏の５カ国の委員からなる国連の秘密組織。
ゼーレの持つ死海文書に基づき、 ネルフに対して人類補完計画の推進を指導・監査する。

人類補完計画

アダム計画、Ｅ計画と並んで、 人類補完委員会の下、ネルフによって進められていたプロジェクトの一つ。 人類の欠落した部分を補い、完璧な存在にするための計画。 だが、ゼーレとゲンドウではその解釈が異なっていたようである。ゼーレはエヴァシリーズによりサードインパクトを起こし、出来損ないの群体として行き詰まった人類を完全な単体生物へと進化させることを目的とし、 ゲンドウは全人類の心の弱い部分を互いに補完するということを考えていた。

スキゾ

スキゾはスキゾフレニー（分裂病）の省略形。 過去の全てを積分＝統合化（インテグレート）している人間や文明を示す。 対称語としてパラノがある。

鈴原トウジ

シンジの所属する第３新東京市立第壱中学校２年Ａ組のクラスメイト。感情がストレートに出てしまう熱血漢。 小学２年生の妹がエヴァと使徒との戦闘で負傷したことからシンジを逆恨みしていたが和解し、今では友人関係にある。父親、祖父は共に研究所勤務。
フォースチルドレンに選抜され参号機の起動実験を行うが、その最中使徒に機体を乗っ取られる。結果使徒と見なされ、ダミープラグを起動した初号機との戦いで左足を失う。第３新東京市の壊滅と共に疎開した。

ゼーレ

死海文書に基づき、人類補完計画を完遂すべくネルフを操る謎の秘密結社。ゼーレとはドイツ語で魂の意。出来損ないの群体として行き詰まった人類を完全な単体生物へと進化させることを目的とする。全１２人の構成員はモノリス状のホログラムで表される。最後の使徒タブリス殲滅の後、ゲンドウとの間で意見の違いが露見し、エヴァの回収、及びパイロットの消去の為、エヴァ量産型をネルフに対して送り込む。 量産型と初号機を使って、サードインパクトを発動させるが、計画の中心となったシンジが他人と生きる世界を望んだことにより、ゼーレの思惑通りの結果にはならなかった。
・ゼーレの紋章
逆三角形に七つの目を配した紋章。七つの目を持つという旧約聖書の絶対神ヤハウェに由来するものと考えられるが、詳細は不明。ターミナルドグマに眠るアダム（リリス）の仮面にも同様の図が描かれている。ちなみに、零号機、初号機、弐号機の目の数を足すと７つになる。

聖痕

量産型のロンギヌスの槍によって初号機の両手の平につけられた血の跡を指して用いられた言葉。カトリックでは、磔のキリストが受けたのと同様の傷（両手・両足・脇腹・額）が外的原因を伴うことなく現れることをいう。

生命の樹

天に根を広げ、地に枝を伸ばした樹。さまさまの樹、中心の樹とも呼ばれる。 ロンギヌスの槍をコアに吸収した初号機は、命の大河たるこの樹へと姿を変えた。

生命の実

ヒトの持つ知恵の実に対して、使徒の持つ「もの」。 創世記に於いて命の実を食べると永遠の命を与えられると記されていることから、 使徒独自の持つ永久機関であるＳ２機関と深い関連がある、もしくはＳ２機関そのものを指していると思われる。

世界の中心でアイを叫んだけもの

最終話サブタイトル。ＳＦ作家ハーラン・エリスンの『世界の中心で愛を叫んだけもの』に因む。
アイ＝愛＝Ｉ（私）。

セカンドインパクト

２０００年９月１３日に南極大陸マーカム山で起きた有史以来最大の大爆発。直後に発生した津波と溶けだした氷による海面上昇により多くの土地は水没し、南半球諸島あわせて２０億以上の人々が死亡した。また爆発のエネルギーで地軸がくるい、日本は常夏の国になってしまう。
公式には大質量隕石が光速の数十％のスピードで落下した自然災害とされているが、 実際は第１使徒アダムを他の使徒の覚醒以前に卵（ＤＮＡサンプル）の状態に戻すため、ゼーレ、ゲンドウの手によって人為的に起こされた。
<セカンドインパクトまで あと 日>

絶対境界線

エヴァとパイロットの神経接続の課程に於いて、双方向回線が開かれる境界線。これを突破するとエヴァが起動する。

セフィロトの樹

１０個の円と２２本の径からなる、カバラの思想を構造化した図式で、 精神界の三次元的イメージの実体を図形的に象徴したものとされる。 サードインパクト発動時、初号機及び９体のエヴァシリーズによって 巨大なセフィロトの樹が空中に描かれた。
又、戦自侵攻時、失踪したレイが浸かっていたＬＣＬの円筒形の容器も、セフィロトの樹状に配列されていた。

ゼルエル

→使徒・第１４使徒ゼルエル

零号機

→エヴァンゲリオン・零号機

セントラルドグマ

ネルフ本部直下に広がる、地下７キロにも及ぶ大深度地下施設。 別名中央大垂直溝。零号機、初号機の製造、実験が行われた場所。最下層はターミナルドグマと呼ばれる。
尚、南極の葛城調査隊研究施設地下にも同名の施設があり、アダムはそこで調査、実験を受けていた。

戦略自衛隊

２００３年に発足した国防省直属の組織。劇中では日本自衛隊は空陸海共に国連軍に編入しているが、戦略自衛隊だけは日本政府に属する。
日本政府の指示によりネルフ本部に戦自一個師団が投入された。 対人戦用の設備を持たないネルフに対し、圧倒的な攻撃力で侵攻したが、復活した弐号機により反撃、壊滅的な損害を受け、制圧には至らなかった。

双方向回線

エヴァとパイロットの神経接続に於いて、双方向にパルスを交流させる回線。

惣流・アスカ・ラングレー

弐号機専属操縦者。セカンドチルドレン。日本とドイツの血が流れるクォーターで、１４歳にしてドイツの大学を卒業した天才少女。プライドが高く、傲慢とも云える態度を取るが、それは他人に負けないことで彼女なりのレゾンデートルを築こうとした結果である。母性を感じさせ、人形のような態度を持つレイを嫌うのは、幼い頃母から受けたトラウマが原因。第１５使徒アラエルの心理攻撃や、シンジやレイに負けたという心のキズからシンクロ率が低下、エヴァを操縦することが出来なくなってしまう。そしてそのことから自分の存在理由を無くし自我崩壊状態に陥る。しかし弐号機の中に自分を守る母の存在を見つけ復活、９体の量産型を全て活動停止にするも、どこからか飛来したロンギヌスの槍に左目を貫かれた上、活動源界時間を超え機体が停止したところを再生した量産型に集団で襲われ、完膚無きまでに引き裂かれた。

惣流・キョウコ・ツェペリン

アスカの母親。ゲヒルン・ドイツ支部勤務。２００５年、弐号機との接触実験中に精神汚染され、強度の精神障害に陥る。人形をアスカだと思いこみ、最後は首をつって自殺した。しかし彼女の（母としての）魂は、弐号機の中に残っており、その存在がアスカ復活の起因となった。

素体

装甲板（拘束具）に覆われているエヴァの生身の身体を指す。

<タ行>　タ チ ツ テ ト

ターミナルドグマ

セントラルドグマの最下層に位置する区域。 Ｌ.Ｃ.Ｌ.の海で満ち、潮の柱が乱立する。 ヘブンズドアと呼ばれる扉があり、その奥には磔にされたリリスが拘束されている。

第一宇宙速度

飛行物体を気球の円軌道上にのせる為に必要とされる限界速度のことで、約７．９ｋｍ／ｓｅｃ。
ロンギヌスの槍はこの速度を突破し、月軌道にのった。
ちなみに第二宇宙速度は、地球の引力を振り切るのに必要な限界速度で約１１．２ｋｍ／ｓｅｃ。 第三宇宙速度は、太陽の引力を振り切って太陽系から脱出するために必要な限界速度で １６．７ｋｍ／ｓｅｃ。

第３新東京市

２００４年に承認された第二次遷都計画に基づき、芦ノ湖の近くに 着工された使徒撃退の要塞都市。 エヴァの出撃／回収口、電力供給源、予備兵器格納庫などの兵装ビルが居住ビルに紛れて存在する。 乱立する高層ビル群は戦闘時にはジオフロント内に収納される仕組みになっている。 建設は最終段階（第７次建設）に至っていたが、 使徒撃退のための零号機の自爆に伴いその大部分が壊滅、その上芦ノ湖が流入して水没した。

第３新東京市ゼロエリア

第３新東京市に於ける、ネルフ本部直上にあたる空間を指す。

第３新東京市立第壱中学校

シンジの通う中学校。シンジの所属する２年Ａ組にはチルドレン候補（第四次選抜候補者）が集められている。

第２新東京市

新型爆弾（Ｎ２兵器）によって壊滅した旧東京に代わり、長野県松本市に建設された新首都。 セカンドインパクトの復旧は急速に進み、２００３年初頭までには首都としての機能を十分果たすようになった。２００４年に第二次遷都計画が国会で承認され、第３新東京市が建設されている。しかし政治機能は未だ第２新東京市にあり、戦自によるネルフ侵攻直前に、最後通告としてＡ８０１を発令した。

第２新東京市立第三中学校

最後の使徒カヲル撃退の１８ヶ月前、シンジ、アスカ、レイ、カヲルのカルテットがその講堂でカノンを演奏した場所。しかしこの場面は物語上あり得ないものであり、本編との関連は無いイメージシーンと思われる。

第２８放置区域

ＪＡ完成披露記念会が行われた、旧東京都心のエリア。

第６６６プロテクト

別名、Ｂダナン型防壁。ゼーレによりマギが各国のコピーからハッキングを受けた際、自律防御のためにリツコが仕掛けた対ハッキングプログラムの名称。プログラム起動後６２時間はほぼ絶対的な防壁となる。

タブリス

→使徒・第１７使徒タブリス

ダミーシステム

パイロットの思考パターンを擬似的に模倣することで、エヴァにシンクロ状態と誤認させ、パイロットがいなくてもエヴァを起動／操縦可能にするシステム。ダミープラグと異なり、パイロット搭乗時にもバックアップとして使用することが可能。

ダミープラグ

パイロットなしでエヴァを起動／操縦するために、パイロットの思考パターンを移植されたエントリープラグ。
ネルフの用意したダミープラグにはレイの、ゼーレの用意したダミープラグにはカヲルの人格がそれぞれ用いられている。

単体

一つの個体で完結した生命体のこと。ゼーレの目論む補完計画は、出来損ないの群体として閉塞した人類を完璧な存在である単体へと進化させることを目的としていた。

知恵の実

ヒトの持つ「もの」。これは全ての生命の中でヒトだけが持つ力、科学の事を指していると思われる。もう一つのヒトの姿であるとされる使徒は、生命の実と呼ばれる「もの」を持つ。

中枢神経素子

エヴァの中枢神経系に埋め込まれているインターフェイス素子。パイロットからの命令信号を受信し、各神経に伝達させるものと思われる。

チルドレン

エヴァに適格能力を持った子供のことを指す。選出された順にファーストチルドレン、セカンドチルドレンと呼称される。
複数形の理由は「チルドレン＝適格者（エヴァに適格能力を持つ種類の子供たち）」からか。ちなみに新訳聖書に於いては、神の存在を信じている者として、GOD'S CHILDRENという言葉が使われている。
１st綾波レイ
２nd惣流・アスカ・ラングレー
３rd碇シンジ
４th鈴原トウジ
５th渚カヲル

通常兵器

エヴァ、もしくはＮ２兵器以外の兵器を指す。使徒に対しては有効なダメージを与えられない。

Ｄ?１７

第１０使徒襲来にあたって、ミサトが発令したネルフ権限に於ける特別宣言。日本政府各省に通達された。ゼロエリアから半径５０?以内の市民に避難勧告が出され、松代にマギのバックアップが依頼された。

Ｄ型装備

ＤＩＶＥ装備の略。エヴァの極地用装備状態を示す。 他にＦ型、Ｂ型装備が存在する。

停止信号プラグ

ケージに格納されているエヴァに挿入されている十字架状のプラグ。エヴァの制御外の起動を押さえるための何らかの信号を発しているものと思われる。

ディラックの海

負のエネルギーの電子が充満している状態を指す。量子物理学者ポール・ディラックの提唱する理念。ネルフアメリカ第２支部の消滅は、Ｓ２機関搭載実験中の事故でこの空間に取り込まれてしまったことによるもの。

デストルドー

Ｅ・ウェイスの提唱した自己破壊衝動的エネルギー。 リビドーの対義的な意味を持つ。

時田シロウ

ジェットアローンの開発責任者。日本重化学工業共同体所属。ＪＡの披露パーティーではリツコ、ミサトに強烈な皮肉をぶつけたが、ＪＡが暴走、炉心融解の危機に陥った際には、その責任を逸してミサトに全プログラム破棄のパスワードを託した。

特務機関ネルフ

使徒の調査、研究、殲滅を目的とする国連直属の特務機関。最高司令官・碇ゲンドウ、 副司令官・冬月コウゾウ。第３新東京市に本部、アメリカに第１，第２支部、ドイツに第３支部があり、他にも各国に支部が存在する。
シンボルマークに描かれた無花果（イチジク）の葉は禁断の果実を食べたアダムとイブがまとった葉であり、罪の象徴であるとされる。また"God's in his heaven. All's right with the world.（神は天に在り、世は全てこともなし）"とは１９世紀イギリスの詩人、ロバート・ブラウニングの『ピッパが通る』より採られた詩句。

特令５８２

使徒にハッキングされたマギシステムがネルフ本部の自律自爆を決議した際に発令された特別命令。詳細は不明だが、緊急避難警報の一種と思われる。

トラウマ

精神的外傷。後遺症を残すような激しい精神的なショックのことを指す。 ラテン語の"trauma（傷・怪我）"から派生。

トランジスタシス

変化しようとする力を指す。トランジスタから派生したと思われるが架空の言葉である。ホメオスタシスと対比して用いられた。

<ナ行>　ナ ニ ヌ ネ ノ

渚カヲル

ゼーレから送り込まれたフィフスチルドレン。アスカの代わりに弐号機の操縦者となり異常なシンクロ率を示す。シンジと心を通わすがしかしその正体は人型の使徒であった。ターミナルドグマの巨人がアダムでは無いということを悟ったカヲルは、追ってきたシンジに自らの死を望み、殺される。ちなみに名字の渚を分解するとシ者（使者／死者）となる。
エヴァ量産型にはパイロットの代わりにＫＡＷＯＲＵと記されたダミープラグが用いられていた。

南極

西暦２０００年、セカンドインパクトによって一帯は融解、Ｌ.Ｃ.Ｌ.に満ち、塩の柱が乱立する死の世界へと変貌した。生物の存在しないその様子は死海と例えられることもある。地軸が傾いたことで気温が５?８度となり氷は存在しない。また磁場が異常なため、常にオーロラが発生している。

南沙諸島

南シナ海に実在する諸島の名前。２００３年に軍事衝突が生じ、それが戦略自衛隊発足の原因となった。

弐号機

→エヴァンゲリオン・弐号機

日本重化学工業共同体

ジェットアローンを建造した団体。代表は時田シロウ。ＪＡ建造には、ネルフに対使徒戦の主導権を握られた日本政府が関わっているものと思われる。

ネオパン４００

エヴァ参号機輸送に使われた長距離輸送機のコードネーム。

ネクローシス

外的刺激によって突発的に起きる細胞死。これに対し、遺伝子による細胞死として、アポトーシスがある。

熱膨張

温度が上がることによって、物体の体積が増加すること。

ネルフ

→特務機関ネルフ

野辺山

第１３使徒バルディエルに乗っ取られたエヴァ参号機に対し、エヴァ３体が防衛ラインを張った場所。長野県の中東部、八ヶ岳麓に広がる高原。

<ハ行>ハ ヒ フ ヘ ホ

パージ

アンビリカルケーブルと外部電源用ソケットを強制分断すること。対第７使徒戦に於いて、エヴァをフル稼働、最大戦速で攻撃するために、パージが用いられた。

ハーモニクス

エヴァとパイロットの神経接続に於ける調和を示す言葉。

パイロット

エヴァの操縦者のことを指す。チルドレンとほぼ同義。

発令所

ネルフ本部の中央作戦指令室司令塔内にある作戦遂行の中枢部。 主モニターの他に３基の投影スクリーンがある。作戦時には司令以下、７人のスタッフが集結する。また発令所下にはマギシステムが位置しており、左右下部には副発令所が存在する。
第一発令所は第１４使徒ゼルエルの侵攻で半壊し、司令部は第２発令所に移行した。

パトス

ギリシャ語。情念・感情を意味する。ロゴス（理性）とはこれに対比した概念。

パラノ

パラノはパラノイア（偏執狂）の省略形。 その都度に生き、時点ゼロで微分＝差異化（ディファレンシエート）しているタイプの人間や文明を示す言葉。対象語としてスキゾがある。

パルス

エヴァとパイロットの神経接続に於ける、神経の信号を示す。

バルタザール

→マギ

バルディエル

→使徒・第１３使徒バルディエル

パレットライフル

エヴァの主要武器。劣化ウラン弾を高速射出する。

バレンタイン休戦臨時条約

セカンドインパクト直後、インド・パキスタン国境で難民同士の衝突が起きたのを始めとして、各地で軍事衝突が発生した。９月２０日には東京に新型爆弾が投下され、約５０万の人命が失われた。翌２００１年２月１４日、各国首脳の臨時会談後、バレンタイン休戦臨時条約が結ばれ、紛争は治まった。

Ｂ型装備

ＢＡＳＩＣ装備の略。エヴァの基本装備状態を示す。 他にＦ型、Ｄ型装備が存在する。

ＢＣ兵器

生物兵器(Biological Wepon) 、化学兵器(Chemical Wepon)の総称。 毒ガスや細菌兵器のことを指す。

Ｂダナン型防壁

対ハッキングプログラム第６６６プロテクトの別称。ネルフではＢダナン型防壁、ゼーレでは第６６６プロテクトと呼称されている。

光の巨人

アダムと同義。西暦２０００年、南極に突然現れた。エヴァに酷似したシルエットを有し、肩には拘束具、胸にはコアのようなものが見られる。葛城調査隊が調査に向かったが、その最中、セカンドインパクトが発生する。

ヒト

全ての生命の源であるリリスから生まれた１８番目の生命体。 カヲルはヒトのことをリリンと呼んだ。 生命の実を持つ使徒に反して、知恵の実を持つ。

日向マコト

ネルフ本部中央作戦司令部作戦局第１課所属オペレーター。 作戦立案、戦況分析担当。
上官であるミサトに思いを寄せており、Ｌ.Ｃ.Ｌ.に還元される最後の瞬間も迫り来るアンチＡＴフィールドにミサトの姿を映しだした。

ファーストインパクト

約４０億年前に起きた地球最初の大災厄。大質量隕石の落下によるとされていたが、実際はリリスの卵が地球に激突したことで生じた。この際、ガフの扉が開かれ、地球に生命がもたらされたと思われる。

ＶＴＯＬ機

垂直離着陸機能を持つ飛行機のこと。Vertical Take-Off and Landing airplaneの略。 第３使徒襲来時に国連軍が重戦闘機として使用した。また、ネルフでは主な遠距離移送手段として用いている模様。

二子山

第５使徒ラミエルに対する超長距離攻撃の際、目標との距離が適切であり、又手頃な変電設備があったことから狙撃地点に選ばれた場所。

冬月コウゾウ

ネルフ副司令官。京都大学で形而上生物学の教便をとっていたが、セカンドインパクト後、ゲンドウに誘われてネルフ（当時ゲヒルン）へ。常に冷静沈着。
ユイに少なからず思いを寄せており、最後の瞬間もユイの姿をレイに投射した。

プラグスーツ

エヴァ搭乗時に着用するパイロット用戦闘服。体に密着する構造になっており、搭乗者の生命維持や神経接続のサポートを行う機能がある。

フリゲート鑑

哨戒や船団護衛に従事する高速の小型船艦。第２次大戦中は小型駆逐艦や護衛艦をさしたが、現在はそれらをも含め、多目的な任務を遂行できるものをいうことが多い。

プリブノーボックス

ネルフ本部内の施設の名称。 零号機、及び初号機のオートパイロット実験が行われた空間。 第１１使徒イロウルの侵入を受け、破棄された。

プログレッシブ・ナイフ

高振動粒子の刃で、接触する物体を分子レベルで切断するエヴァ専用の近接戦闘用武器。通称プログナイフ。通常、左肩のパーツに収納されている。尚、弐号機のプログナイフはカッターナイフ状になっており、先端が欠けても即座に替え刃に切り替えられるようになっている。

ベークライト

熱硬化性樹脂の一種。超速乾性のコンクリートのような性質を持つ。 暴走した零号機の停止措置、アダムの運搬等に用いられた。

兵装ビル

第３新東京市に林立する、使徒撃退及びエヴァ支援の為のビルを模した建築物。 迎撃用ロケットランチャー、電源ソケット、武器庫、出撃及び回収ゲートが存在する。

ヘイフリックの限界

一つの個体に固有の細胞分裂の限界値を意味する。 第１４使徒ゼルエルとの戦闘で大破した零号機、及び弐号機に対してマヤが用いた言葉。

ヘブンズドア

ターミナルドグマの、リリスがある部屋への入り口のこと。

ペンペン

ミサトに飼われている、遺伝子操作で誕生した新種の温泉ペンギン。オス。風呂を好み、冷蔵庫で眠る。翼の先には鋭い爪を持ち、扉の開閉ボタンなどの操作を行う。常に背中に白いものを背負っているが何かは不明。また、人語を理解し新聞を読むなど高い知能を有している。ネームプレートに書かれているナンバーはＢＸ２９３Ａ。

暴走

エヴァが、パイロットの制御外で活動すること。暴走したエヴァは総じて凶暴な性質を持ち、圧倒的な戦闘力を発揮する。 暴走の回数は初号機が３回、零号機が２回。ちなみに弐号機は暴走したことがないが、これには戦自のネルフ侵攻時まで弐号機の魂が閉じ籠もっていたことが関連しているものと思われる。

ポジトロンスナイパーライフル

エヴァ専用改造陽電子砲。戦略自衛隊技術研究所から徴収した自走陽電子砲のプロトタイプをネルフ技術開発部第３課が改造したもの。円環式加速部で陽電子を発生させ、集束、発射する砲撃システム。標的の構成電子と反応して発生する対消滅エネルギーで対象を破壊する。

ホメオスタシス

恒常性。米国の生理学者キャノン提唱。生物をとりまく外的環境や生物自体の変化に対して体内の器官が常に一定の状態を保持しようとする機能。 リツコが、安定しようとする力をホメオスタシス、変化しようとする力をトランジスタシスに準えて用いた。

洞木ヒカリ

シンジの通う第３新東京市立第壱中学校２年Ａ組のクラス委員長。まじめで、何事もてきぱきとこなすしっかり者。三人姉妹の次女（姉コダマ、妹ノゾミ）。アスカとは親友関係にある。トウジに密かに思いを寄せており、お弁当をつくる約束を交わすが、トウジの負傷や第３新東京市の壊滅に伴う疎開などによって結局その約束は果たされなかった。

<マ行>　マ ミ ム メ モ

マイトーシス

細胞分裂のこと。アポトーシスの対義的意味を持つ。

松代

ネルフの実験場がある場所。実験場は頻繁に利用されていたようだが、参号機の起動実験中、第１３使徒により壊滅した。

マトリエル

→使徒・第９使徒マトリエル

マギ・システム

ネルフの全システムを制御する、人格移植ＯＳを搭載した、独立した３基からなるスーパーコンピュータ。 各基はメルキオール、バルタザール、カスパーと名付けられ、それぞれ開発者である 赤木ナオコ博士の、科学者としての人格、母としての人格、 女としての人格が移植されている。 その３基の異なったシステムにより、ジレンマを作り出し、多数決で決議を行う。 ネルフ本部だけでなく、独、米、中、松代に同スペックを有するコピーが存在する。
マギとはキリストの誕生に際して現れた、東方から来た３賢者のことを指す。 バルタザールは青年、メルキオールは中年、カスパーは老人を示し、 それぞれのキリストへの贈り物は黄金（王権）、乳香（神性）、没薬（受難の死）であった。ゲンドウの裏切りによる赤木ナオコ博士の自殺は、 女としての自分を託したカスパーに因むものか。

マヤ

→伊吹マヤ

マルドゥック機関

エヴァ適格者選出のために設けられた人類補完委員会直属の諮問機関。存在は名前だけで実体はなく、実際はネルフそのものである。
マルドゥックは神々の王とも云われるメソポタミアの天地創造神の名前で、他にも数多くの名前を持っていたとされる。作中に於いて１０８のダミー企業を有していたのは、この言い伝えに起因するものであろう。

マルボルジェ

セントラルドグマ内の施設の名称。複数の層から形成される。 ターミナルドグマに続く通路のようなものと思われる。
由来はダンテの『神曲』地獄篇。全９層からなる地獄の第８層で、地獄の底へと続く穴の周りを階段状に取り囲むとされる。リリスのあるターミナルドグマを地獄の底に例えての名称か。

ミサト

→葛城ミサト

メルキオール

→マギ

モノリス

ゼーレのメンバーを表す黒石版のこと。縦長の長方形の型をしている。生物として行き詰まった人類の人工進化を目的としているゼーレのメンバーを、 進化の象徴としても用いられるモノリスに準えてのものと思われる。

<ヤ行>　ヤ ユ ヨ

ヤシマ作戦

第５使徒ラミエル撃退作戦の名称。 ポジトロンスナイパーライフルで 超長距離から目標を狙撃するこの作戦を、那須与一が馬上より弓矢で扇を射たことで有名な"屋島の戦い"、及び日本の旧名八島にかけて命名された。別名双子山決戦。

ヤマアラシのジレンマ

人間関係のアンビバレンス（両極性）を表す為に用いられた言葉。
ヤマアラシは身体に針を持っているため、お互いに身を寄せて暖めあおうとしても、針を感じて離れてしまう。そしてそれを繰り返す内に、適当な距離を見つけだすと云われる。そのことを、互いに傷つかない距離を保とうとする人間関係に準えてのもの。

ユニゾン

斉唱（斉奏）。多数の人が同じ音や旋律を同じ高さ、もしくはオクターブを異にして歌う（演奏する）こと。対第７使徒戦で、シンジとアスカの心を一つにすることの比喩として用いられた。

依代

心霊の寄りつくもの、もしくは心霊の出現を示す媒体となるもの。サードインパクトの核となる初号機を指して用いられた言葉。

四号機

エヴァンゲリオン・四号機

<ラ行>　ラ リ ル レ ロ

ラミエル

→使徒・第５使徒ラミエル

ＲＥＪＥＣＴ

セントラルドグマ内に破棄された零号機の試作残骸に張り付けられたプレートの一枚に書かれていた文字。却下という意。

リツコ

→赤城リツコ

リビドー

心理学に於ける、人間の全ての行為の基底となる心的エネルギー。 フロイトはこれを欲動論に於いて性的本能、"性欲"とし、ユングは本能のエネルギーの源、"生命力、生命意志"と定義した。デストルドーの対義的な意味を持つ。

リリス

ネルフ本部内最下層ターミナルドグマで、胸にロンギヌスの槍を刺され、巨大な十字架に磔にされていた巨人。カヲルにリリスだと看破されるまではアダムと称されていた。聖書に於いては、アダムの最初の妻だったが同等の権利を主張したために仲違いし、後にルシフェルとの間にリリンと呼ばれる魔物を生み出したとされる。
ロンギヌスの槍が刺さっている間は下半身が無かったが、槍を抜かれると同時に足が生えた。レイと同化することで、その姿を巨大なレイのかたちに変え（形而下したアンチＡＴフィールドか）、初号機同様１２枚の翼を展開した。強さを増すアンチＡＴフィールドにそのかたちを保てなくなり、ガフの部屋を開く。全ての生命をＬ.Ｃ.Ｌ.に還元、リリスの卵に吸収するも、一人だけの世界を拒絶したシンジの心に従って、再び魂をＬ.Ｃ.Ｌ.の海に戻した。

リリスの卵

全ての生命の源とされる巨大な球形の物体。別名黒き月。 約４０億年前、生命の存在しなかった地球に激突（ファーストインパクト）、地球をＬ.Ｃ.Ｌ.の海で満たし、生命を生み出したと思われる。ヒトがかつて追い出された楽園?エデンの園?、とも考えられる。 ネルフ本部のあるジオフロントそのものが実際はこのリリスの卵であった。 サードインパクト発動に際してその本来の姿を現し、アンチＡＴフィールドによりその身体を失った人類の魂を吸収するが、他人と共に生きていきたいというシンジの願いによって破裂、人々の魂はＬ.Ｃ.Ｌ.の海に再び消えた。

リリン

カヲルが人類を指して云った言葉。 聖書ではアダムの最初の妻リリスがアダムの元を去り、悪魔ルシフェルとの間に産んだ子供達の事を指す。ゲンドウに背信したリリス（レイ）と、ルシフェル同様１２枚の翼を開いた初号機（シンジ）との類似性が見られるが詳細は不明。

レイ

→綾波レイ

劣化ウラン弾

パレットライフルに装填される弾。濃縮ウランの生成行程で生じ、熱中性子で核分裂を起こすウラン２３５の濃度が天然ウランの０．７％よりも低く、放射性が少ないのが特徴。

レゾンデートル

哲学用語。存在理由。そこにいても良い理由。ＴＶ版の補完計画に於いて用いられたセリフ。

レリエル

→使徒・第１２使徒レリエル

６０１

解析不能を示すコードナンバー。原型のまま回収された第４使徒シャムシエルの解析結果として表示された。

ロックボルト

エヴァを固定、拘束するための器具。アンビリカルブリッジや、エヴァ長距離輸送機などで用いられている。

ロボット事件

→Ｅ事件

ロンギヌスの槍

二重螺旋の構造を持つ、二股の槍。投擲時には先端が一本に集約する。ＡＴフィールドを貫く能力を持つ。２０００年以前、死海で発見され、南極のアダム研究所に送られた。アダムの起動実験に用いられていることから、セカンドインパクトに重要な関わりを持つと思われる。
２０１５年、ゼーレの命を受けた碇司令、冬月副司令の指揮の基、南極から回収され、ターミナルドグマに拘束されるリリスの体に刺さっていたが、衛星軌道上から攻撃を仕掛ける第１５使徒アラエルを倒す際に用いられ、大気圏を離脱、月周回軌道に達し回収不可能になる。
しかし、真の覚醒を果たした初号機に呼ばれ、機体に吸収される。
カトリックの伝説では、十字架に磔にされているキリストの脇腹を刺した槍として知られる。ロンギヌスとは槍を刺したローマの百卒長の名前。キリストの血の付いたこの槍を手にするものは世界を征服する力を得ると言われている。

ロンギヌスの槍（コピー）

量産型の持つ、変形伸縮可能な平板の槍。ＡＴフィールドを貫く際には、オリジナルと同様に二重螺旋構造となる。戦闘に於いてはオリジナルと遜色無い働きを見せたが、補完計画には用いることが出来なかったようである。サードインパクト終盤、初号機から再び分離したロンギヌスの槍の光を浴びて破壊された。
俗語

ウナゲリオン

エヴァ量産型の俗称。その顔がウナギに似ていることからこう呼ばれる。ちなみに量産型のフォルムは胎児をイメージしてのもの。

外ン道

ゲンドウの蔑称。その行動があまりに残忍なところから発生した。

Ｊ

リツコの姿に形而下したアンチＡＴフィールドが、I need you に続けてマヤのコンピュータに打ち込んだ文字。Ｊをイニシャルとして考えると、イエスキリスト（Jesus Christ）やユダ（Judas）などの可能性があるが、真相は不明。
と思いきや、単なるリターン記号であることが発覚。深読みマニアの暴走事件であった。
資料

新世紀エヴァンゲリオン　ＴＶ版
新世紀エヴァンゲリオン　劇場版　DEATH AND REBIRTH
新世紀エヴァンゲリオン　劇場版　THE END OF EVANGELION

参考文献

『エヴァンゲリオン劇場版 DEATH&REBIRTH パンフレット』　スタジオ雄
『エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION パンフレット』　スタジオ雄
『エヴァンゲリオン用語辞典 第一版』　ＥＶＡ用語辞典編纂局　八幡書店
『ニュータイプ１００％コレクション 新世紀エヴァンゲリオン』　角川書店
『スキゾ・エヴァンゲリオン』『パラノ・エヴァンゲリオン』　大泉実成編　太田出版
『朝日現代用語 知恵蔵』　朝日新聞社
『現代国語辞典』　三省堂
『コンサイス外来語辞典』　三省堂
『ニューセンチュリー英和辞典』　三省堂
『旧約聖書』『新約聖書』
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