月の光を閉じ込めたような、ひかえめな銀白の輝き。 新約聖書やギリシャの古典「オデッセイア」、 古事記や日本書紀にもに記述されている由緒ある宝石、パール。 古代インドの伝説によれば、海が神に捧げた真珠が神の胸に宿り、その心になったといいます。 真珠の清楚な美しさは、母貝が棘や砂などの異物から幾重にも身を守った苦しみの証しでもあるのです。 貝から取り出された瞬間に輝きを放つパールは、 研磨技術が発達していない古代には最も王侯貴族たちに愛されました。 絶世の美女クレオパトラが、ローマの将軍アントニウスとの賭けから、 真珠のイヤリングの片方を溶かした酢を飲み干しました。 現在の価格で1億円ほど。 残った片方のイヤリングはパルテノンのビーナスの耳を飾るために2つに割られたと、 ローマ時代の博物学者プリニウスは書いています。 ―「宝石の女王」といわれるパールにふさわしい有名なお話です。
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和名 | 真珠 |
主産地 | 日本、オーストラリア、ミャンマー ペルシャ湾、タヒチなど |
色 | 白、クリーム、ピンク金、銀、黄、青、黒 |
宝石ことば | 純粋無垢、健康 |
パールは癒しと慈悲の石。 心をリラックスさせ、創造力を養うパワーがあります。 また、海難の守護能力もあります。 |