残酷なまでに赤く輝くルビーは、不死鳥の生まれ変わり。 太古の昔から、人々に畏敬の念さえも与えてきました。 古代インドでは、「ラトラナジュ(宝石の王者)」と呼ばれ、戦士が身につけると、 天下無敵になるといわれていました。 中国やインド、ペルシャでは秘薬としても珍重されたといいます。 中世の伝説では、石の中に閉じ込められた星が、激しく燃えているせいだといわれています。 シェイクスピアは「ルビーは妖精の贈り物」と書きました。 あまりにの美しさのため、不幸を招くこともありました。 極上のルビーを持っていた、英国王ヘンリー8世の皇后キャサリン。 ある日、この石が色あせてしまいます。 しばらくしてキャサリンは離縁され、国王は侍女のアン・ブーリンを妻にします。 しかし、やがてこの后も王を裏切ったとして、斬首される運命となるのです。 過去、現在、そして未来までも・・・、人々を引きつけてやまない、深みをたたえた真紅の炎。
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和名 | 紅玉 |
主産地 |
ミャンマー、タイ、スリランカ、インドタンザニア ケニアなど |
色 | 赤 |
宝石ことば | 情熱、威厳、勇気 |
ルビーは情熱の石。 着けている人が魅力的に輝き、目的に向かって行動する 勇気が生まれます。 また、愛の願い叶える石。 |