あらゆる青の中で、最も完璧な青―、聖なる石サファイア。 代々ローマ法王や大司教の指を飾ってきました。 ヒンドゥー教では、バラモン(僧侶)は淡い青のサファイア、クシャトリア(貴族)は赤を含んだ青、 ヴァイシャ(農商族)はすみれを帯びた青、 スードラ(庶民)は暗い青のサファイアを身につければ、幸せになれると信じられていました。 オスカー・ワイルドの童話『幸福の王子』に出てくる王子の瞳は美しいサファイア。 彼は、ツバメに頼んでその瞳をくりぬかせ、貧しい少女のもとに運ばせたのです。 深い悲しみをたたえた、静かなブルー。 また、バレエ『眠りの森の美女』に登場するサファイアの精がヒロインに贈るのは「幸せ」。 古代ペルシャの伝説では、サファイアは大地を支える石。 空が青いのは、その色みを映しているからといいます。 空気を敏感に感じるとされ、くもりの日と晴れの日では、光り方が違うとか。 宝石の中で、最も神に近い石ー。
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和名 | 青玉 |
主産地 |
ミャンマー、スリランカ、タイ、インド オーストラリアなど |
色 | 無色、青、緑、紫、黄色、黄金色 ピンク、パパラチア色、褐色 |
宝石ことば | 慈愛、誠実、徳望 |
サファイアは誠実の石。 持ち主に真実、献身と意志の強さを与えます。 また、愛の不変を誓う石。 |