芥川龍之介
人生の悲劇の第一幕は、親子となったことに始まっている
幸福とは幸福を問題にしない時をいう
どうせ生きているからには、苦しいのはあたり前だと思え
古人は神の前に懺悔した。今人は社会の前に懺悔している
人生を幸福にするためには、日常の些事を愛さなければならぬ
自由は山巓(さんてん)の空気に似ている。どちらも弱い者には堪えることができない
結婚は性欲を調節する事には有効であるが、恋愛を調節する事には有効ではない
人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。しかし重大に扱わなければ危険である
我々の内部に生きるものを信じようではないか。そうして、その信ずるものの命ずるままに我々の生き方を生きようではないか
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