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人は雲を持っている

 

人は雲を持っている。


胸の辺りに大きな雲を。


悲しい時はしずくを落とす。

それが涙。



普段は、言葉をふわっと包み、吐き出す時用の「言葉包み紙」として胸に格納されている。


悲しみで雲が湿気を帯びてしまったら 言葉はその湿り気のある雲に包まれて、

変な言葉として出されるだろう



元々雲の湿り気が少ない人もいる。

そういう人は逆に感動的な言葉を出しにくく、機械的。



雲の湿り具合が元々たくさんある人もいる。

そういう人は攻撃的な言葉も吐けるし、人を癒す言葉も強いのだろう。

 

 

色んな雲を持っている。人は。

 

霧のような雲を持つ人


ふわふわのマシュマロのような雲を持つ人


積乱雲のような雲を持つ人

 

そして雲は伝染する。

悪い雲を持つ人と関わっていると、その雲が自分の中に入ってきてしまう。

 

いい雲を作りたいものです・・・。



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