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小さな世界 > 第7章「交錯」

まだ

片腕にしがみ付いていた妃羽。


小さな声を上げ、
「済みません・・・」
やはり聞こえないぐらいの小さな声で妃羽は言って。

パッと離れた。

すぐに自分のところの場所に座って慌てて両手をぶんぶん振る妃羽。

えっとえっと
その あの

「・・・」
察した威俐。

プッ、彼は笑った。


・・・・

G層は『未存在』だった。

妃羽人形がG層に置かれたことで『作りもの』になった。

これから大魔法によってG層が『現実』になる



魔法を使うには『触媒』が必要で、
その触媒が、妃羽。
触媒の質を高める条件として、

◇適度な物質主義、精神主義

が必要。



妃羽「・・・物質主義ばっかりですね、私」

何故か、ほのぼのとした空気。
何故か・・・


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真夜中にトイレに起き、ベッドから身を起こす妃羽。


その後で水を飲み、
何となく、漠然と考えていた『空中』の曲をピアノで弾く動作をする彼女。


「(いつもは全然、弾けない、って思って指が動かないけど。
今日は少し色々出来そうな・・・気がする)」
暘谷宅の別宅、ピアノが置いてある場所に行けないものか、と思う彼女。


電気を点けていた訳ではないのに、威俐が悲しそうな顔してやってきた。

妃羽「あ、起こしちゃいましたか?
音で・・・」
驚く妃羽。

落ち着いて腕を組む威俐。
「どうして寝ないの?」

妃羽が起きていると自動的に起きてしまう彼。

本能的に、妃羽が悲しみやら怒りやらに支配されると地球(G層)に異変が起こるとか、
妃羽の脳が普通と違い、寝ないと彼女自身も精神的にも肉体的にも、とても負担が掛かるとか。

そういうのを彼は知っているのだ。


威俐は言う。
「まだ親になったことないけど、親のような気持ちだよ。
子供がずっと寝ないと心配で心配で」

あ、あの
緊張感が取れたせいか?
妃羽が申し出た。

「暘谷さんの家の、別宅に行きたいのです。
旅行が終わったら・・・。
作曲が出来そうな気がして。

出来る!って思う時じゃないと出来・・・」

空中で鍵盤を叩く動作を無意識にする妃羽。


「ダメ」
とても冷たい顔で言い放ち、さっさと寝室に戻っていく威俐。


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以前は『力』によって振り回され、バグが起こったことによって間違った、
精神主義と物質主義が発生した。

現在は『力』から解放されつつある。

それなら、『力』によるおかしな「○○主義」はなくなっているはず。

それなら・・・今の気持ち通りに行動すべき。



以上のことを欠伸をしながら説明する威俐。

何となく眠れず、ふたりでぼーっと話していたのだ。


妃羽「あ、明日のお仕事、、もあるのに済みません・・・・・・」
としどろもどろに言う妃羽。

ん?別に大丈夫だよ 寝不足は。
と平然と言う威俐。

ドアを見て、「朝食までに3時間あるな・・・」とつぶやく彼。



そのままスピーと寝るふたり。


巨大な女性が宇宙を歩いている。
女性は何処かで見たような、女性で・・・

ハッ!

目を覚ます妃羽。


妃羽「(え?え?)」



『物質』の大きさを知らされたような気がした・・・



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第7章「交錯」:目次

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