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小さな世界 | 現代ファンタジー小説

小さな世界 > 第7章「交錯」

パタ.......

本を閉じる竹流。


切ない顔をして言う彼。
「フフ・・・
懐かしいなァ・・・」

フフフ・・・


ルーリーがやってきた。
「!?どしたのー?
たけちゃん。
ニヤニヤしてー
それ何」

チラ、とイケメン風に振り返り、竹流は言った。
「フフ・・・これかい?
何だと思う?」

海に面したところなのだが、波の音が静まってしまった。

「何ぃ?」


「ひ・み・つ」
全力で顔を赤らめながら言う竹流。


もう
「ヘンなたけちゃーん!」
ルーリーは両手を上げた。


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ランラン「マサルさんじゃないんだから・・・(汗)」

<海辺近くの不思議な建物内>

あれ
「意外。ランランも漫画とか読むんだー」
ミスティ・あられを食べながら言うルーリー。

ランラン「失礼ね。いっぱい読むわよ 全部よ全部」

文字があるものは全部読みたい、と絵本や童話、漫画、論文、電子文書etc.......色々とたしなんでいるランラン。



あ!
「そうか」

『う・・・い・・・さ、、ういいあ・・・』

秀壱さん、って言ってたのか。

「ういさ」

ザザ~ン.....

あの時の海を思い出す。
自分しか、思い出せない思い出。


あの時の、深い・・・情愛のこもった「Kin」さんの瞳。

美しくて、・・・

きっと全てを飲み込むであろう深い愛情。
恐ろしい程の恐怖の愛。


愛は善に繋がる。
愛は悪にも繋がる。

愛が深ければ、憎しみも深くなり、
錐(きり)となる。

暴力は愛が発端で生まれるのかもしれない。
違うかもしれない。


竹流は、A層にいながら、A層にも影響を及ぼすことの出来る存在となった。
通常は6層を影響させられるのだが、7層全てということになる。
(自分より下の層しか影響させられないため)


珊瑚のピアス。


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「(きっと昔の女からね!)」
遠くから竹流を見守るシュンユー。

美しい赤いピアスを不思議に思っていた。


竹流は珊瑚を片方だけのピアスにした。

「ひとつにすれば、ホラ、愛の良い部分だけになる。ね?」
というノリでひとつだけにしたのだ。

愛の慈愛。
愛の暴力。

片方だけ、ということだ。

両方受け入れてこそ、とも思うが、
やはり愛の暴力『も』受け入れるというのは(比較的)優しい竹流には出来なかった。


愛、の宝石を得たおかげで恐ろしいくらいの強さを手に入れた。
例え片耳だけでも、強さ残酷さは増幅。
元々強い竹流が暴力の宝石を手に入れることで起こったことがある。

その竹流にとっては忘れられない思い出、、
彼は口こそ出さないが、『愛の黒い闇」を知っている。



ゆえに、妃羽の『残酷』が表に出たことを少し心配していた。

「適度に出ればいいんだけどねぇ」
いつも通りの竹流。

シュンユー「適度なのかもよ。ある意味」

「残酷、が少なすぎたのかもしれないわ。
・・・世界がね。
住人たちがそれで『残酷』を支配するように」

ママは残酷なおいたをするこを慈愛で包むわ。

パパは、、そんなおいたするこを切断する。
それも愛。
残酷だって パパの愛。

ざっぷーん!
母なる海の反応。

「ママが多すぎたから、パパが出たのかもね」

「うん」


シュンユー「印・・・刻んだのは・・・『残酷』を覚醒させるため」

主『私はおまえ。おまえは私
しっかり覚えろ』

それは、紋章となり覚醒への「通路」となった。


明るく言うシュンユー。
「もう、パパのターンね」



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第7章「交錯」:目次

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