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散る前



メイチーは日に日に弱っていった。

シャオイーはもうとっくに男性の育児休暇の期間は終わっていたが、

メイチーが心配でずっと付きっきりであった。


しばらくしてアレクシスが来て、メイチーの面倒を見たが

一向に良くなる兆しがない。


名医:オズマンド(本名ライナス)を呼んだし、

それ以上の名医と言われているジェラルドも緊急召集命令を掛けて呼び寄せた。


ジェラルドは 過去「和風」に出てきたダグラスとミヤの親戚で、ほんの少しだけ和風系の血が入っている、アマツの名医である。

くるくるメガネとマスクと医者のヘアバンドをしている、

外見はかなりあやしい人物・・・だが、

腕は確かだし、和風系の血が入っていることと、アマツ出身ということでかなりの精神性の高さを秘める素晴らしい人物である。

(外見と中身が合ってない!)


「先生はずっと大陸内を往診なさっているとのことであるから、こうして仕方なく召集令を出した。申し訳ない。突然に」

レオナルドが言った。


「いえいえ、お気になさらず。皇太子殿下」

静かに答えるジェラルド。


召し使い長のクララ、マジョリー、リンゼイ、トレーシー、といった召し使いたち、

執事長のハミルトンなどがいる。


皆が見守る中、

メイチーは青白い顔をして力なく目を閉じている。



ライナスは「原因不明」と診断。

ジェラルドは「精神的ストレス」と診断。


1.意思なく妊娠してしまったという精神的ストレス
2、出産までの緊張感による精神的ストレス
3.愛着が湧いた我が子たちを育てられない精神的ストレス


なるほど~、と皆がその診断を聞いていた。


ジェラルド「あと、言いにくいのですが」


4.「原因不明」


皆の目線が何故かシャオイーに集中する。

動じないシャオイー。

「あなたはどう感じますか?」
ジェラルドが聞く。


無言である。


アレクシスが睨むようにシャオイーを見た。


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深夜、皆が寝静まる頃にむくりと起きたメイチー。

周りの皆がみんな寝ていてうつらうつらしているのを確認し、

起こさないように そーっと部屋を出ていった。


スタスタスタ

何度も後ろを振り返る。

「(ホッ・・・)」


カチャッ・・・


双子たちが眠っている。

暗くて見えない。

手探りでそーっと歩く。


カツンッ

ベビーベッドに当たる。

「(うっ 起こしてないよね?)」少し焦る。



ごそごそ


懐に隠しておいたSS機(スクリーンショット機。ROの世界のカメラ)を取り出し、

暗闇でもキレイに撮ることの出来る「暗闇シャインモード」でパシャパシャと双子を撮っていた。(何でもありだ


この角度と、、 女の子だけVerと男の子だけVerと、、


「(よっし、、後は明日の朝、、起きた状態の時にもう一度たくさん撮っておこう)」


ガチャリ


暗闇で良く見えなかった・・・がシャオイーだった。

「あ」


ふ、双子の写真をたくさん撮っておきたかったの


こんな真夜中に?とは決して聞かないシャオイー。

ね、寝ます。


ドアに戻るメイチー。


・・・

何となく分かっていたシャオイー。


真っ暗な空間に取り残され、

しばらくずっとそこにたたずんでいた。


・・・


後ろに双子がいる。


でも要らない


・・・


・・・


メイチー


・・・

あれ、、名前なんだっけ・・・


めい、ち

めい?

メイチー。


・・・



彼は静かに客室に戻って行った。



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