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ライナス



まーシャオイーの別人格がライイーて奴なんだろうよ。

フ~ッ!

ハッシシではなく、トバコ(TOBACCO)なるものを吸って吐くライナス。

フーッ


フーッ


医院のお昼休み。休憩時間である。


「(シャオイーはまぁ、いるんだろうけど、あくまで体の中でなんだよな

シャオイーいねんか。出てくるのかなそのうち 内から)」


しっかしよ~ ピキッ(青筋が立つ音)


メイさんの子供って、、

「(シャオイーじゃねぇのかよっ!!
ちっくしょう)」


シャオイーの幼馴染として、どうしてもこだわってしまう事柄のようだ。

彼は行動が早い。


・・・


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レオナルド経由でメイチーに会い、シャオイーもといライイーと会わせてくれと懇願。


メイチーはもう何日も顔を合わせていないから声を掛けたくないと言っていたが、

「そこを何とか!」と我を通した。

自分の娘のモスリンがローザ内親王、つまりメイチーの姪と仲が良かったため、
強く出ることが出来た、とも言える。


レオナルドが気を利かし、王宮の一室を貸すことになった。


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し~ん

「あ、あの」

ライナスが口を開く。


ライイー「はい」


メイさんの、メイさんの子供は

あんたの子かっ?

頑張って冷静に言おうとしても変な口ごもり方になってしまう。


・・・

「ええ」
静かに言うライイー。

・・・

ライナスは野生の勘で、「違う」とずっと感じているのだ。
それが拭えず、気持ち悪い思いでいっぱいだった。


カタッ

ライイーが立ち上がる。


カタ、、と室内を歩きながら言う。


「オペラ座の怪人」、御存知でしょうか?
ライイーは問う。


『私はオペラ座の怪人。
思いのほかに醜いだろう?
この禍々しき怪物は地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる』



私は

理性を、取りました。

・・・

ライナス「・・・」


『この禍々しき怪物は地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる』



ライイー「私が『本能』・・・残念ながら。
シャオイーが『理性』・・・」

部屋の時計の針が響く。
うるさいくらいに。


ライナス「?言ってることが良く分かんねーんだが?理性?」

コツ.....

ライイー「・・・私は後で罰を受けたくなかった。
やはり地獄は勘弁願いたいんでね」


ライナスは気付いた。

「ひょ、ひょっとして・・・やはり・・・」
彼は青くなった。


「美織と雪の間で過ごした後から、子が出来る可能性がある・・・と。
あなたから聞いた辺り。そこまでが『シャオイー』の記憶です」
ライイー「私は地獄に落ちたくなかった。主人格のシャオイーを裏切るような莫迦ではない。
だから、あの子たちは『シャオイー』の子だ」

この禍々しき怪物  =  シャオイーに眠るもうひとりの人格
地獄の業火に焼かれながら  =  葛藤しながらも
それでも天国に憧れる  =  主人格を裏切ることは出来なかった


そうか・・・
ライナスはつぶやいた。


ってこた何かい。
ハッと思い出したようにライナスが言う。

「シャオイーの記憶、おまえさんも持てるの?」

ライナスも立ち上がり、

何となく窓を開けた。


う~ 気持ちいいなぁ
ニコニコ顔のライナス。


・・・「多重人格、には『優』と『劣』があります。
それぞれ序列があって。
私が前者です」


ふぅん そういうこと。と思うライナス。


今は
シャオイーは眠っています。
私が眠らせているのですが。


うっ、、と汗が出てくるライナス。



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