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中立



違う!


あなたのは極端なのよ!


あの時の美織の言葉を思い出す。


玄宗「(あの時、、君は、クリスティンの前世の夫が堕ちるべき地界から、

彼を混沌の慈愛で救おうとした)」


混沌は甘い

甘くて甘くてしょうがなくて

ずっとそこでまどろんでいたい世界だろう


「(だが、僕はそういう世界には踏み込めない)」

いや、踏み込まない


だから君をこうして娶ることは 混沌との戦いを意味する

「(僕は自分の秩序に自信がある)」


だが・・・


「(彼女は、混沌を有している

喬一さんをいつ忘れられるのだろうか)」


どうやって彼女の力になれるのだろう。


一方、美織。

ぼーっ


・・・


玄宗は完璧な調和、、秩序を持っているわ

目を見れば分かる


両目にはエメラルドグリーンとブルーの

リゾート地のような海が広がり

宇宙の法則のような形がキレイに保たれていた。


でも
「(秩序は、、時に冷たいわ)」

海が冷たいように


冷酷に、冷静に、法の裁きを下す


「(秩序は冷たいの)」

玄宗の目が冷たいように


「(でも、同時に温かくもある)」

秩序はまた、弱き者を守るために、、救うためにあるからだ


ちゃぽ


美織は川まで歩いてゆき、そこの水に指を付けた。


・・・

「(秩序の冷たさと優しさ。両方を有しているのがあの人なのね)」

でも玄宗

私は、混沌も秩序も

両方欲しいの


美織「(秩序しかない人間は・・・

・・・喬一さんは両方ある気がする。

でも、混ざり合ってるんじゃなくて)」


混ざり合っているのが私。

それぞれが独立しているのが


「(・・・中立)」


・・・


前世で喬一さんの前世のイヴァンさんを 初め 片目で見た。

気がする?


あの目は・・・

空虚だった


何もない


空っぽの容器


片目で見た意味は何だったの


・・・


「(思い出したわ)」


吸い込まれそうだったから

私が


巨大な白い空間に


イヴァンさん


・・・


そして


喬一さん


「(・・・喬一さんは中立型のような気がする)」


・・・・・・


忘れなきゃ!

ちょっともう、あーっ


「(忘れなきゃ。気持ち悪いって私)」

そっと腰を下ろし、ひざに顔をうずめる美織。



あの時の診療所でのライナスの最後の言葉を思い出す。


『メイさんの思うことは全部叶うよ』


どう願えばいいんだろう。

分からない


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遠くで見守っていた玄宗


しばらく考え込み、頭の中である案が思い浮かんだ。



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