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法則



お茶を飲んで落ち着いた。


「げ、玄宗・・・」

切羽詰った感じで美織が切り出す。

「聞いて!」

一瞥もしない玄宗。

続ける美織。


「混沌だって受け入れて。お願い!」


秩序と混沌は同時に生まれたんじゃないのよ

まず混沌があって、その中から秩序が生まれていったの


全ての源は混沌の海なのよ


海を否定しちゃ駄目。

混沌を否定することは、秩序の大元を崩すこと、なんだよ。


玄宗は厳しい顔になった。


「享楽に溺れろと?」


美織「違う。そうじゃない。あなたは、極端なのよ!」

秩序、秩序、秩序。


秩序ばっかり。

青くて青くて 冷たい 冷たい 南極の海みたい


・・・


美織。

「聞け」

凛とした声で、、玄宗が言う。


君は芥子の花だ。
いずれ誰も君に依存することになるだろう。全てではないだろうが。

美織「・・・」


秩序型は比較的安全と言えるだろうが、、

完全とは言えまい。


玄宗「美織、真面目な奴は極端から極端へと走る傾向がある。

だから僕は極端なカオスになる可能性を秘めている。

自分で自分の事を真面目だと言うのは気が引けるがね。

・・・


カオスになったら破滅だ。

君に、破壊されるのは申し訳ないが勘弁願いたいな」


ち、秩序と混沌、両方持つ、、とか


玄宗「難しいな。

僕は秩序の自分で今までやってきたんだ。

今更変えるつもりはないな」


美織「・・・あ、あれが?」


・・・

沈黙。


美織「私にはもう気持ちはなかったのに。

これじゃあ 針で刺された人形の気分よ・・・」


立ち上がり、くっ と結婚指輪をはずす美織。

婚姻後に、メイリャンに足を踏み入れた時点で自動的に指に付く結婚指輪。


ポトンッ


・・・



「あなたの、右手薬指にでもはめたら」


玄宗「・・・」


漂う静寂。


美織「別れたい

もう私は、、駄目だけど、、」


下を向く美織。



私に触ってみて

美織は手を出した。


そっと手をにぎる玄宗


美織「心とか、、精神的なものとか、、秩序とか。

そういうものばかり 大切にしているけど

その容れ物(いれもの)である、体って大切なのよ」


玄宗「・・・」


・・・


心とか 内側のものの方がずっと大切だけど

外側だって、、 内側に比べたらたいしたことないかもしれないけど


美織「大切なのよ」


玄宗「君にとっては不本意だったか」


当たり前でしょう!


玄宗「そうか」

短く言って、目を伏せる玄宗。



「でも」

もう、しょうがない


美織「離婚するの 面倒臭い」

こうなった以上は。


「あなたの勝ちよ」

キッと睨んだ。


玄宗はうん、と心の中で頷いた。

「(君の性格だったらそうなると100%思ってた)」


結局最後は、秩序が勝つという 法則が適用された瞬間であった。



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