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ブランデー



随分、、貫禄のある・・・


ぽかーんとするアルフォンス。


ギロチンクロス「何の用だ」


ハッと我に返る。


レンレンに頼まれてここ、、モロクに来たが

やはり雰囲気がある人間ばかりだな、、


用意していた言葉があったのだが、ギロチンクロスの姿に圧倒?されたのか、

言うべき言葉をほぼ忘れてしまった。


「(てっきり20~30代くらいだと思っていたが・・・
関係者の。

当人が生きていようとは)」

「(ギロチンクロスとは聞いていたが・・・)」


70代は行っているであろう

目の前のギロチンクロスを見て思った。


それなのにどっしりとした貫禄。


「(普通ならば老いるはずの年代が、この人間は屈強さに磨きがかかっている)」

そういう体をしている


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あン時ぁ金が無かったんだ。


俺ぁまだアサシンだったな


グビッ グビビッ

ふはーっ


昼間だというのに 豪快にブランデーを呑むギロチンクロス。


無言のアルフォンス。



さすがにな、この歳になると 色々見えてくるもんがあってな

俺もバカじゃねぇよ


・・・


若気の至りだなんていきがっていても、ツケってやつぁくるもんだ

がはははは


何て言っていいのか分からない。


アルフォンスはただ話を聞くしかない。


アルフォンスをじっと見て、

「すまねぇな兄ちゃん」

と何故か謝った。


胸がよぅ、チクチク痛むんだ


若い頃は分かんないもんなんだよな


「罪悪感なんてものはよ」


ピクッ とアルフォンスが反応する。


何とでもなるなんてよぉ 思うのは

思えるのは 若けぇ頃なんだ


グビッ グビッ

口からブランデーが垂れている


構わずに やけになるように呑もうとするギロチンクロス。



「・・・あなたは 金のためにやったんですね」

それでそういうことを。


冷徹に言うアルフォンス。



・・・


最初はびっくりした顔をしていたギロチンクロスだったが、


「ああ・・・そうだよ」

と言った。



痛かった。

俺 目から血ぃ出たのよ



血が出た。

「(何の話だ)」



「・・・先日、ハイウィザードのねぇちゃんが来て

んであの事についてお礼参りしに来たんだ」


「(お礼参り?)」

聞き慣れない言葉に ん? となるアルフォンス。



逆ギレしちまったンだよな。

女で弱えぇからつい何とかなると思っちまったんだ。


「そしたらこのザマだ」


ギロチンクロスは袖をまくりあげてあちこち出来ている傷を見せた。


まだあるぜ、ケツにもな。 がははははは



女?

ハイウィザード、、

誰だ。

件の人の孫か曾孫だろうか。



誰か分かんねーけどよ

どっかの使者だったかもしンねーな


しばしの沈黙の後


ガクッ と頭を下に落とすギロチンクロス。


少し、涙ぐんでいるように見えた。



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