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優しい声



やだやだやだ!


いやなのよ!

メイチーは大きな声で目をつぶって頭を振った。


「天帝になっちゃったら、もう届かないじゃない!」


もうこの人(メイチー)は何があってもシャオイーが天帝になる、としか思えない
回路しかないようだし、

その回路をプチリッと切断するのは難しそうだ。

ゴルゴだったらその回路を打ち抜くかもしれない

(しかしこの世界にはゴルゴはいない)




シャオイーは言った。


(全員空気)


「それはない!」


パッ

メイチーが顔を上げる。


(ポップコーンを食べ始めるクリスティンとレンレン)



メイチー「・・・何でここにいるのぅ」

嬉しいんだけど、嬉しいんだけど、、聞いてみたい。


メイチーの 話題がコロコロ変わる傾向はシャオイーは慣れていたので
(いや、あまり慣れていないが)
落ち着いて答えた。

シャオイー「服を見せに・・・」


服?

考えようとしていた瞬間、






ヘル・ボルテックス!!!



アレクシスがシャオイーめがけて魔法を打った。


ヘル・ボルテックスとは玉清仙人のみが使える最大級のボルテックス系魔法で、
SPがすっからかんになる状態がしばらく続く

恐ろしい、、、魔法である。



けほけほけほっ


服が焦げ、顔を黒くしたシャオイーが咳き込んでいる。


メイチーは目が真っ白になって固まってしまった。



へぇ


「俺様の魔法で傷を負わないとは」

なかなかやるな


アレクシスが腰に片手を当てて挑発的に言った。



おいシャオイー。

アレクシスはシャオイーを睨んだ。


「こいつは俺の女なんだ」

手出したら・・・(睨んでいる)



空気だった他の人間たちは、映画を観ている気分で

何だか楽しくなっている様子だ。

(自分たちに危害が及ばないのを分かっているから)



シャオイーは言いたいことがあった。


そもそも、「形だけの結婚」だということとか
そもそも 「愛し合って結婚していない」ということだとか


しかし何だか面倒臭くなってきた。


そもそも(そもそもそもそも)

アレクシスはこんな性格じゃない。


シャオイーの興味はそっちに行った。

「(何故こうなった)」

何かショッキングなことでもあったのだろうか。



メイチーはその異変に気付いてシャオイーに言った。


「あのね、今「オレサマモード」って言うのになってるの

いつものアレクシスじゃないの!」


オレサマモード?


ビジネスモードとプライベートモードは知っているが、それは知らない。


何となく、自分だけ あるゲームの隠しモード 或いは隠しダンジョンを知らなかった、というような気分になってムッとなった。

(ちょっと変)


メイチーは言った。


アレクシス、、

ん?

答えるアレクシス


「シャオイーさんは私のこと変な風には見てないよ」

「アレクシスはシャオイーさんのこと 勝手にライバル視してるみたいだけど」


そういうんじゃないから



幽霊がよたよた歩いてきた。


「そういう、ことだったのね」

何だか とても優しい声だった。


近くに来てぎょっとしたが、ドキドキッとしながら聞いてしまった。


「私とシャオイーさんのこと?」


ええ


やはり 優しい声だった。



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