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やっと得たもの



魔術師系職の道を選ぶと、ある程度の「霊力」が付く、という設定だ。
ここでは。

場所はRO(ラグナロクオンライン)には存在していないはずの場所、白いすすき野原である。


魔術師系の最上位職「ウォーロック」の最高レベル(オーラと呼称)の男性と、

魔術師系の上位職「ハイウィザード」のオーラの女性。


「ふたりいると、魔力、、いや「霊力」か。上がるのかな」

マクシミリアンが言う。


マクシミリアンが冒頭に挙げた男性で、女性側が「ティルル」という。


「魔術師系職がふたりいるとそういう現象でも起こるのかしら」

ティルルが不思議そうに言った。


ここの世界(すすき野原)だけかもな


ふたりは先程から、様々な事象が頭の中に流れ込んで来た。

パズルのようで、

起承転結のようにまとまっていないが、これがこうなって、こうなったのか・・・

と腕を組みながら色々とまとめていた。


・・・


「どーしようもない男だな」

呆れ口調でマクシミリアンが言う。


「弱い子ならど~にでもなると思ったんでしょうねぇ」

ふぅっ、とため息をつくティルル。


ハァーッとため息をついて ドカッと座り、下を向くマクシミリアン。


「・・・根は悪い人じゃなかったんでしょうけど。

ママがきっと過保護すぎたのよ」

ティルルが割りと優しい意見を言う。


「過保護が過ぎたんだな」

自分のミルドレッドへの過保護っぷりを棚に上げて言うマクシミリアン。


マクシミリアン。

ROの世界のオーラウォーロックである。

いつもボスモンスターを倒してアイテムを取得するなどの楽しみ方をしている
上級者プレイヤーだ。


そんな彼が、ある国と国同士のパーティで偶然会ったのが

ミルドレッドというオーラハイウィザードであった。

彼女は単純にROの世界のブログ(臨書と言う)を書いたりROの風景をスクリーンショットにして楽しむ、マイペースなプレイヤーであった。


全然性格も違うし、レベルも違うし、ROの楽しみ方も違う。

それなのに自然と気が合ったのか、ふたりは良く絡むようになった。

(今までのあらまし↑)


さてそんな彼、

いつものように大勢の狩り仲間たちと「エンドレスタワー」という冒険ダンジョンで狩りをしていたのだが、、


気が付いたら ROにそんなところないぞ?という意味不明な場所、「白いすすき野原」に来てしまったのである。


そこへ助っ人として「来たら戻れなくなるから来るな」と言ってるにも関わらず来た

女王様キャラ、ティルルが来た。


・・・という訳だ。


「まさか、ここが大きな精神体の世界だとは思わなかったわねぇ」

ため息を付きながらティルルが言う。


すすき野原には「白い髪、白い着物」の小さい女の子がいる。

(ふたりは恐いので見ないようにしている)


あの子の精神体の世界なんだろうな、と悟るふたり。


「おまえ」
突然マクシミリアンが言う。

「ここからの脱出方法を調べるとか言ったよな」

この場所にマクシミリアンが閉じ込められた時に、wis(1:1対話)で話した内容を思い出して言った。


「ないわよ」

あっさり言うティルル。


「ないからこうして助けに来てあげたんじゃない」

・・・

しばし黙ったが。

「そうか」

と言った。


「チェスではね、王(キング)より女王(クイーン)の方が強いのよ

私の方が強いんだから、助けに来てとーぜんでしょ?」

腕を組んでニッと笑う。


じゃあ、ここから出るのを優先して、合理的に物事を進めるぞ。


険しい顔をするマクシミリアン。


「ええ」

ニコッと笑うティルル。


しばし・・・


あーでもない こーでもない

いや こうなんじゃないか? いやいや・・・


色々話し合っていたふたりだったが・・・。


「視えた映像を元に、あの白い女の子に色々接触、刺激を与えて様子を見よう」

と、、いうことになった。


ふたりともすごく恐かったのだが、頑張って。

(と言っても数分、行くまでに時間を要したが・・・)


その子の元へ行った。


「あいつは言葉をしゃべらない。喜怒哀楽がない。

それでも、頑張ろう」

マクシミリアンが言った。



ズンズンズンズン!!


幽霊の元に行く時、多分ロボットのような歩き方で、無表情になってしまうだろう。

恐らくそんな感じでふたりはロボット歩きをした。


女の子は微動だにしない。


ティルルがそっと、、震えながら両肩を抱いた。


「・・・」

口は開いてるが、言葉が出ない。


「パパ、ママ・・・」


はひっ?


マクシミリアンとティルルが固まった。


女の子がしゃべったのである。


そのまま、、ティルルに抱き付いた。


ティルルは霊力のせいだろう、何かが流れ込んできて(精神だと思われる)

そのまま涙を流し、、抱きしめた。


マクシミリアンも同様である。

涙をこらえ、、女の子の傍にかがみ、「パパだよ」

と言った。



目もくらむ程の、まるで白いブラックホールにぐるぐると吸い込まれそうなほどの磁力・・・


くらくらとしながら、甘い感覚にただただ、漂うふたりがいた。


弱くて踏み潰されそうだった、

いやすでに踏み潰された、、憐れな存在。


後天的とは言え、「キング」という父と「クイーン」という母を

得たのだ・・・。


いや、「引き寄せ」たのだ。


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