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RO二次創作

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目次 >> RO物語本編 >>  南極の花

南極の花Antarctic flowers

何処が好きになったと聞かれた。

エリザの。


全部だよ

面倒くせーなー


ウィリアム「全部です」


...いやいや


想像をシューッと消す。

ふぅ


ウィリアム「良く分かりません」


そうか、、と答えるレオナルド。


レオナルド「貴殿は、、その 女なら誰でも良かったのだろうか」


ウィリアム「それだけはありません」


レオナルド「エリザは、貴殿にとって 特別な存在なのか?」


ウィリアム「じゃなかったら結婚などしません」


くっと苦しくなるレオナルド。

いい加減な気持ちのウィリアムだったらスーッとラクになれるのに、

あんまりいい加減ではない
(むしろ掘りがいがありそうな感じですらある)
そんな感じのウィリアムに、胸が酸っぱくなる。


レオナルド「でも、貴殿には絶対渡さない!」

突然湧いた嫉妬心を惜しげもなく出すレオナルド。


美意識の強い紳士(変態だけど)のレオナルドが声を荒げている。


ウィリアム「(本当に、アレのどこがいいんだろうか)」


非常に失礼なこと(でもないが)を考えるウィリアム


・・・


エリザ...



エリザ、君がどういうことになろうと、
僕への気持ちは揺らがないって知ってる。

君は

僕が好きなはず

違うのかな

俺が思い込んでいるだけ?

昔だけ?

今は?

流れる水を見るのを楽しむように

僕をずっとずっと、その水がやがて海へ注ぎ込むのを見るまで、、

その海へと走っていって海を一望するまで...


ずっと、僕が好きだろ



レンレン『(ばっかなパパ。やっと深く考え出したの?)』


突然レンレンの声が頭に響く。


ウィリアム「??????」


レンレン『(大丈夫。頭に話し掛けてるだけだから。他の人には聞こえないわ)』

な、なに なになになに?

戸惑うウィリアムに構わずに話し掛ける。


レンレン『パパってーすぐ考えるのやめるンだもん。ムカつくからあんなこと言ったのー)』

ウィリアム「(あんなこと...)」

レンレン『(女なら誰でも、ってやつ)』

ウィリアム「(おまえだったのか...)」

レンレン『(焚き付けないと駄目なタイプっているけどさー、パパって極端よね~)』


レオナルド「? どうなされた?」


ウィリアム「あ? だ、大丈夫です」

沈黙のウィリアムに、「怒りかな」と思っていたのだが、具合でも悪いのかと心配するレオナルド。(やはり根は紳士だ)


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プロンテラにまで行き、そこでふたりは別れた。


エリザが何処にいるのか聞きたいウィリアムだったが、
教えてもらうのも何だか癪な気がして まぁいいや と思った。


「(どうせ俺のところに帰ってくるだろう)」


しかしレオナルド皇太子と会って話したんだよなー... と
改めてその事実をかみしめ、しみじみと物思いにふけるウィリアム


最初は謝罪だったけれど、最後には挑戦状を叩きつけられた。


ウィリアム「(俺ってこういうの苦手なんだよねー)」


しかしまぁ、めったに会うことの出来ない皇太子に会って
話したりして、
貴重な経験出来たかも、とのんきに考えていた。


そして、今はモスコビア(美しい礼拝堂と皇宮で彩られる街)で 或るホワイトスミスの三次職転職を手伝っているというレンレンを...
ちゃんとお仕置きしておかなければ、と思った。

(※ホワイトスミス=鍛冶職人の上位職)

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