Ragnarok Online derivative works
目次 >> RO物語本編 >> 南極の花南極の花Antarctic flowers
- 第25話:ビシッ
どう考えても仙人ぽい喬一さん。
位があるとしたら、、
でも
「(高くても、低くても、どちらでもサマになりそう)」
ぼんやり思うエリザ。
美織「あの人は『太陰仙人』 一番下のペーペーよ」
まぁ
成り立てだからなぁ。仙人
えっ
驚くエリザ。
うっそお
信じられない。
一番下のペーペーなんて嘘よ!
素直なエリザでも信じられなかった。
美織「でも、偉い喬一さんなんて厭だし~
あれでほらもう、充分偉そうだし(人のこと言えるのか?)
でもぉ
あの人下界では『パンテスト』なんだよね
なまいき~
ナンチュン勝たせてくれないし」
パンテスト。
文献でしか知らない、太古にあったと言われる聖職者の、、究極職。
あ、あの
エリザは子供のように素直だ。
言われたことは全部信じてしまう。
「ぱ、パンテスト?」
「・・・アコライトの時に習いました。
アークビショップが今は聖職者の最上位職になっていますが、
確か昔は その上に『ソフィアプリースト』がいて、
もっともっと大昔は
更に上の すごく強い『パンテスト』というのがあったと」
(パンテスト=パンテオンプリースト)
「うん」
美織は言った。
「禁呪を掛けた時のセットで
現在の最上位職の、二段階上の職にさせる、ってのが出来るの」
アークビショップ → ソフィアプリースト → パンテスト
だから、喬一さんは「パンテスト」なのよね
下界では。
こっちではペーペーなんだけどね~
すごくつまらなそうに空を見上げながら言う。
美織さんの禁呪ってすごいなぁ・・・
「(例えば喬一さんが「ルーンナイト(騎士系の最上位職)」だったとしたら、、
二段階上だから、、
ルーンナイト → フェンリルナイト → ?
な、何だっけ。
・・・ でもまぁ そういうことよね)」
ん~っ
思い切り伸びをする美織。
さっ!
ビシッ!と指をさす美織。
「あ、指さして御免」
指を引っ込め、(・・・)
ジェローデルの・・・話だっけ。
エリザ「(え?え?)」
ジェローデルよ ジェローデル
身を引く愛。
身を引く愛よ~
人間だからこそ・・・の。
一気に話が変わり、忘れていたかった自分の現実を突然出され、立ち眩みがしそうだった。
「(み、美織さんて・・・)」
御免ね。自分の関係ない話ばっかしちゃって~
い、いえ。
で、でも 関係ない話のまま、溶け込みたかった。
まだ現実が重くのしかかって 辛くなるエリザであった。