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- 第5話:リンリン
少し寒い教会内。
プロンテラには教会はいくつかある。
ここ、メアラ教会は比較的小さい教会である。
マーロウ「で、あるからして、
その時にアマテラスが『ヤマトキ』なるものを書い、、」
目の前に鼻ちょうちんを出してうつらうつらしているマジシャン(初心者魔術師)がひとり。
こら!
「リンリン(琳々)!」
リンリン「ほげ?」
ガタッ!
勢い良く立ち上がる「リンリン」と言う少女。
お、お父さん!
「ご、御免なさい。よ、予習して寝不足で、、」
フーッ
鼻から息を吐くマーロウ。
「アマテラスが書いた「ヤマトキ」の中の、、皇帝の名称名は?」
片手に本を持ち、腰に手を当ててマーロウが聞く。
て、てん、、のう。です。
とリンリン。
マーロウ「敬称は?」
リンリン「陛下、です」
マーロウ「一番最初の皇帝、の名前は」
「ジンムです」
マーロウ「○○で30分狩りしたのと、○○で1.5時間狩りしたのとで生じる経験値の差は?」
2540ポイントです。
正解。
「一番新しく出た武器・防具の名称全部言え」
※△◆!☆;%¥:「」◆!☆%;:「※△
(10分経過)
マーロウ「何だ、全部完璧じゃないか」
リンリン「よ、予習したかr、、」
さすが私の娘だ。んー、ちょっと頑張って勉強すればかなり凄いぞ?
(間)
・・・
その日、或る有能魔術師の部下試験日だった。
まだマジシャンのくせにリンリンはその試験を受けた。
モロン(魔栄)「姿勢はいいな」
有能魔術師の名前は「モロン」と言った。
最高レベルの魔術師で、かなりの権力者(実力者)だった。
ウィザードギルドで。
何故、マジシャンがここに・・・。
受験生のウォーロックたちは驚くやら引くやら。
ウォーロックとは魔術師の最上位職である。
1、適正検査
2、筆記
3、論文
4、実技
5、面接
ガクッ
リンリンは「4」で力尽きた。
受験生たちは無視して試験を続けていった。
馬紙山。マージーシャン。
もうすぐひとつ上の「ウィザード」になれる。と頑張っていたリンリン。
モロン「こら!!」
ものすっごい罵声が響く。
余りの凄い声にそのままドスッと座り込んでしまったリンリン。
「おまえは受かったんだ。何故俺のとこに来ない!」
キンキンキン
女の子座りをして目を星にしながらモロンの方を向く。
うえ"?
試験後に「合格通知」が家に届くがまさか自分が受かるなんて思わなかったリンリンは
当然そんなもの確認していない。
え?おと、、おと、、
お父さん、マーロウが確認しているはず。あれ?と思う。
どうやら今日届いたものらしい。
『おまえは受かったんだ!』
モロン「おまえのような部下を求めていた。さっさと俺の元に来い!」
ガバッと立ち上がり、タッタッタッと走ってモロンの元に行くリンリン。
「あ、私まだマジシャ、、」
モロン「何でじゃあ試験受けたんだよ」
リンリン「(こ、怖い)」
ひゅうぅぅうぅ~~
さっむい風が吹く。
馬紙山は高い所にあるため、かなり寒い。
姿勢が良い、目力が有る。
モロン「それ『さえ』あれば良かった。他はダミー」
・・・
そして、
地獄のスパルタの後、数ヶ月後にウォーロックになったリンリンであった。