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RO二次創作

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目次 >> RO物語本編 >>  夜桜の精

夜桜の精Spirit of cherry blossoms at night

ポツリ


神社の中に取り残された エリザウィリアム


エリザ「今から行く、って言ってたから」


例のメカニックさんが来たのかしら。


「一緒に暮らしているっていう・・・」


ピクッ と反応するウィリアム


娘が男と暮らしているというのは父としては複雑である。


ウィリアム「10歳だから安心ですな!」

なんて強がっていたあの頃が懐かしい。


港、行きましょ。


エリザに促され、カララッと神社の扉を開ける。


ウィリアムッ!




くるっと振り向くウィリアム


んと

そのドラゴン乗せ、、いやっ、降りて!


・・・?


突然の意味不明な言動に固まるウィリアム


ニコッと笑って、そのままバチャバチャッと

水の中を歩き、


固まったままのウィリアムを ドンッ と両手で突き飛ばした。


バチャンッ!!


ウィリアムは水の中に叩きつけられる。



「あっは 御免ね」

ペロツと舌を出して、


そのまま ぴょんっ とドラゴンにまたがるエリザ


「はいよーっ!」


手綱を引き、たったかたったか と楽しそうに動き回っていた。



・・・・・・


エリザの予測不能の行動は良く分かっているつもりなのだが

ウィリアムはずっと慣れないようだ。


「ねぇ、いつもドラゴンに乗っているんだから、たまには私が乗ってもいいでしょ?」

キラキラさせた目で言う。


おもちゃを得た子供のようだ。



そのまま、楽しそうにタタタッと 港に向かって行った。


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あの人っぽいな

ウィリアムが示した先に、確かにレンレンとメカニックらしき人物がいた。


「あ、いたー」


と同時にドラゴンに乗っているのが恥ずかしくなって、

おっとぉお、と降りて、ウィリアムをドラゴンに乗せるエリザ

(やりたい放題)



「あ、ママ!」

レンレンが気付いてこっちに手を振る。





黒髪のメカニックがエリザウィリアムの方を向いた。


「あら」


エリザはびっくりしてしまう。


「娘さんをお預かりして頂いております、アルフォンスと申します」

どうぞ宜しくお願いします。


丁寧に気品のある感じでお辞儀をするアルフォンス


この気品、、絶妙だわ

・・・じゃなくてえっと


単語が出なくて焦る


「(いいとこの息子さんなのかしら)」


実際は真逆である。


「あら、まぁ こんな素敵な、、」

方だったなんて。

思わず頬を両手で覆ってしまうエリザ


えっと うちのレンレンが何かご迷惑をお掛けになっていませ、、


と言おうとして


「初めまして!」

ウィリアムがでかい声で言った。


「初めまして。お会い出来て光栄です」

ウィリアムにも礼をする。


「(気品ある人ですなー)」

思わずそう思ってしまうウィリアム

(切り替え早い)



いいのよ!

両腕を組んでアルフォンスの前に出、両親に言い放つレンレン

「この人は私の奴隷なの。

いちいち気ぃつかう必要なんてないわ」


ど、、


奴隷って


「ど、奴隷なんて。何てこと言うの!!」

エリザは叱りつけた。



レンレン「奴隷、子分、部下、家来、執事、、と昇格していくのを考えたんだけどー」


・・・頭が痛くなるアルフォンス


レンレンは人差し指をあごに当て、
上目遣いで言った。

「まだ一番下なのよね。

…子分、にならないとみっともないわよっ!」


みっともないって、、、


「(何故そこまで、、)」


ウィリアムと同じで、アルフォンスレンレンにはずっと慣れそうもないようだ。



ねぇ

「執事の上は何なの?」


どうでもいいことを聞くエリザ


「旦那様」


あっさりと言うレンレン


「じゃあずっと奴隷のままで」

あっさり返す父。


すっごく頭が痛くなるアルフォンスであった。

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