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白亜紀の頃



大昔、まだ白亜紀だった頃。

エリザがまだアコライト・・・初心者聖職者だった頃の話である。

奔放で明るい双子の姉、アイリーンと違って、エリザは真面目で超~お堅い人間であった。


パーティメンバー(一緒に狩りをする仲間)募集で、偶然募集システムで一緒に組むことになったウィリアムと知り合い、一緒に狩りをすることになった。

当初、あまりの堅いっぷりに おおらかなウィリアムも息が詰まりそうになった。

「(融通利かなそうだなー)」

「(頑固なやつ苦手なんだよねー)」


それもまた一興、と思いながら狩りをしていた訳だが。


ウィリアムは女好きのようであった。
恋人は5~6人はいただろうか?

エリザと一緒にいることで疲れてしまい、娯楽を全部投げ捨てた。

つまり、女性たちをポイッと捨てた。

(普通逆なんじゃ)


「(狩りに集中するしかないからなー)」

(普通は「娯楽が楽しめないから狩りを捨てる、エリザを投げ捨てる」)


エリザ「次に、時間が重ならないのはいつでしょう」


もう彼女たちとは別れたからだいじょうぶです。

えっ
と驚くエリザ。


「娯楽がなくなったら狩りの効率が落ちませんか。また新たな娯楽を見つけないと」

「だいじょうぶです」


それから、今まで以上に狩りをするようになった。


エリザはジョブレベル50転職、という面倒臭い上位転職を目指していた。
通常は適当にジョブレベルを40~45ぐらいを取って、一歩上の職に就くのだが

Max50は少し、、いやかなり時間がかかる。

大抵は聖職者職はジョブレベル50転職を頑張るものなのであるが・・・。


「いつまでもアコライトで申し訳ありません!早くウィリアムさんの役に立つように頑張ります!」

ビシッ!といつもこんな調子であった。


ストイックな彼女に、「(こういう女とだけは友達になりたくねーなー)」などと考えるウィリアム。


いつも狩りの後は髪の毛ぼっさぼさで服もボロボロ。

狩り当初はキッチリ!しているのだが、狩り後はいつもそんな感じであった。


それをチクッと皮肉ってしまったウィリアム。


次の日からはビシッと何もかも完璧に整えてきた。


「(可愛い子だよなー顔だけは)」どこ見てんだよ的なことを思うウィリアム。


ある時突然、エリザが「重病のため、しばらく冒険者を休業して療養します」とメッセージを送ってパーティメンバーのシステムから脱退していた。

お見舞いのフルーツバスケットをエリザの家に行って、、届けようとしたら。

アイリーンが出てきた。双子の姉の。

「エリザです。重病です(元気そうに!)。わざわざ有難う御座います」

魅力的な笑顔。


以前なら絶対こっちを仲間に選んでいただろうなと思いながら
「エリザさんいますか」と言った。

・・・

は、はぁ?

ものすごく驚くアイリーン。


両親、、兄のナイトライド先生でさえ、間違える程似ているのに

初めてだわ!見抜いたの、、見分けたの!

目がぐるぐる回る。(とても自信があったらしい)


奥からバツが悪そうにエリザが出てきた。

「・・・こ、こんにちは」


でかい声で言うウィリアム。

「たいした病気ですな!」

スッ!と結構乱暴にお見舞いのフルーツバスケットを差し出す。


ウィリアム「それでは どうぞお大事に」

目を点にしながら眉間にしわを寄せて(可愛い?)帰ろうとする。

「あのぅ・・・」エリザが小さな声で言う。


足手まといになりたくなかったんです。
本当はレベルの高い狩り場に行きたいの知ってたけど、私じゃ限界で。

「あなたの足枷になりたくなかったんです」


脱兎の如く、、は失礼なのでそそそっと逃げるアイリーン。


御免なさい。お役に立てなくて、、 気丈なエリザが下を向いて涙ぐんでいる。

・・・

突然どうしてそう思ったのか知らないけど
「そう思ったのなら仕方ないですな」

そう言って、カチャカチャッと空間でパーティ設定を出現させ、「なまえてきとう」という名前のパーティを作成、出来たブレスレットを掲げ、

「付けてください」というウィリアム。

(※この世界のパーティの組み方はこういう方法。ブレスレットを付け合って組み合う)


「いやです!」

「私じゃ無理なんです!」目をつぶる。

つぶっている間に、目を点にした(何故点にするのか)ウィリアムが勝手にササッとブレスレットを付けてしまった。


・・・

「態度に出てるんです」

その言葉で全てを悟るエリザ。


★ほんと~はウィリアムと一緒に狩りをしたい
★ウィリアムのことが好き


こんな時でも顔を赤くしないエリザ

「女好きな人は嫌いです!!」

「あれはただの友達です」

エリザ「嘘つきはもっと嫌いです!男らしくない!」すごい声だ。


「・・・・・・」←誤解されて面倒臭いなーという気持ちと妬かれて嬉しい気持ちがごっちゃになってる


本当はただの信者・・・というかファンというか、、そういうお友達で、
それを恋人だと勘違いしていたのだと分かった。

「じゃあ何で「彼女たちと別れた」って恋人と別れたみたいな・・・」

あんな言い方するのかしら・・・。

疑問に思うエリザ。


「特に意味はないです」(本当に意味はない)


女好きっていうのも私の勘違い・・・
お堅い考え方が即座にそういう勘違いを生んだのかしら。(その通り)


それから、陰で見ていたアイリーンが、何だか悲しくなってしまった。

「(あんなに無理して頑張っているエリザが、、泣いたり、、、わたしがしっかりしないから、、
初めてだわ あんなに気弱になってるエリザなんて)」

それから、、アイリーンはわたしがお姉ちゃんなんだからしっかりしなきゃ!!とガッツポーズして頑張るようになった。


その後。

ちーん。



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