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別れ・・・



いやよ!ばかばかばか!


大きな声が響く。

王宮の奥の部屋にグイレンとスアレンと共に閉じこもるメイチー。


・・・

レオナルド「メイチー」

グイレンとスアレンの伯父・・・
レオナルドがきつくドアの外で言う。


「余も辛い。余も辛いのだ・・・」


シャオイーは外で黙って聞いていたが、

レオナルドを制止した。


しばらく見守っているかのように、シャオイーはドアの前に留まっていた。

スッ

数歩歩いて、ドアのすぐ前に静かに立った。


「・・・・・・」






ずっとの沈黙。


耐え切れずメイチーが中から声を掛けた。

「見苦しいのは分かってる!」

・・・

シャオイー「さぁ、開けなさい」
優しい声。


・・・
ガチャッ

ドアを開けるメイチー。


「(シャオイーさんは何故。感情を隠せるの
私なら我慢出来ないのに)」



グイレン「・・・(な、にかを言うタイミング、、じゃないよな)」

スアレン「(よ、、く分からないけど、黙っとくべきね・・・)」


その一室、、メイチーに閉じ込められていた部屋の隅でそっと思うふたり。



ドアの前に立ち、メイチーに言うレオナルド。
「メイチー、本当に子の気持ちを思うなら、・・・このような事はするべきではない。誰だって辛いのだ」


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カツンカツン(木のおもちゃで遊んでいる)
スアレン「でも何かお母様に会えて嬉しい。お兄様は?」

グイレン「あー?俺は何とも思わないね!」(くるっと背を向ける)

くすっ
スアレン「むーりしちゃってぇ 本当は嬉しいんでしょ!
今のうちにすり寄ってた方がいいわよ?」

振り向くグイレン。

「おまえはどうなんだよ。父上が来てるのに甘えないのか?
まー、素直じゃないから甘えないんだろうけどよー」ニヤッ


ちょっとお兄様!
「もお、お母様に叱ってもらわないと」


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王宮の中にある大会議室。


レオナルド皇太子「慈愛に満ちており、陽気で平和主義のポセイドン様が候補である」

長い話し合いが続き・・・


ハミルトン執事「様々な意見を募りましたところ、、、皇太子殿下のおっしゃいます『ポセイドン様』、ということに決定致しました」

ウィリアム騎士長「(パチパチパチ)ポセイドン様なら一安心ですな」

ステファニー商人頭「(パチパチパチ)素晴らしいですわ」

ライオネル魔術師首席「(パチパチパチ。頷いている)」

ウィリアム暗殺者親分「(パチパチパチ。・・・・・・)」

初音(チュイン)聖職者代表「(パチパチパチ)ポセイドン様なら素敵ですわねっ」


・・・

レオナルドは沈んでいるメイチーに声を掛けた。


レオナルド「ポセイドン様では不満か」

メイチー「・・・・・・」

ポセイドンは海の神。

空の遥か遠くにある、海、と呼ばれるところに行くのだろう。

もう、二度と会えない場所に。

「・・・・・・」

シャオイーが心配そうに見ている。


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メイチーは初めてレオナルドに手を上げられたが、ヒリヒリするだけで何も感じなかった。

メイチーは大声を出したり、子供をさらって一緒に閉じこもったり、会議でも黙ったり。

シャオイー「私だって辛いのに!」
シャオイーも訴えた。


本当は、シャオイーの方がずっと辛いのだ。

一生懸命我慢しているのに、やりたい放題な彼女が本当にわがままに思えた。



メイチー「シャオイーさん
子供好きよね。あの子たちを見る目、、優しかった・・・」

シャオイーは父親というより祖父ぐらい老成しているので落ち着いて子供を包んでいられたのだ。

親子よりも祖父祖母と孫の方が仲が良いように・・・


もう会えないかもしれないけど

「会えるよ。血が私たちを空中で繋げてくれる」
シャオイーが当然のように言った。
『血が私たちを空中で繋げてくれる』



レオナルド「血が、おまえたち。源はおまえたちの血なのだ。それを持っている、というのが・・・あの子らがここにいる証拠だ」

シャオイーさんの、優秀な遺伝子は・・・
残るのね。
神々となっても、、また・・・人間の子孫をこっちに寄こしてね・・・


やっと、安らかに目をつぶる美織。



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