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情熱のつぼみ



シャオイーさんといいズッコケさんといいギルバートさんなる人物といい


レオン「あの人は色んな男にホイホイと!
お袋と同じじゃないか」


ウィリアム「まぁ、落ち着こう」


レオン「落ち着けないよ。もう
こういうの嫌いなんだよ俺。・・・はぁ・・・」


ウィリアムはレオンの凛とした正義感に「いつも通りだ・・・」と思いつつ、
そっとなだめていた。


ウィリアム「人には色んな付き合い方があるから」


レオン「尻が軽いンだっつーの!
ひとりに絞れと。
それにメイチー(美織)さんて、ハイウィザードが好きだったんじゃねーの?」

ウィリアム「そういえばそうだったような」

ウィリアムは詳しくは知らない、「牡丹の人」「山吹の人」の噂を最近聞いたのを思い出した。


レオン「全く。女は調子に乗りすぎ。
いつからこうなっちまったんだろうな」


誰に似たんだろう・・・とぼんやり思いながらウィリアムは言った。


ウィリアム「でもまぁ、、それもいいんじゃないかな
それはそれで、というか」


レオンは、先程からずっと落ち着いている父に若干イライラしながら


レオン「親父はどうなの。
お袋がああなってムカつく、、というか腹立たないの?」


ウィリアム「あの人は俺のこと大好きだから・・・
そのうち帰ってくると思って」


うぐっ!と思うレオン。


レオン「(そうだ、、親父はこういう人だった)」



エリザが「レオンーv」「レンレンーv」と可愛がっても、

結局「ウィリアムーvvv」 とべたべた甘える光景をずっと見てきた。


ああいうのばかりしていたら、そのうち親父もアホになっていくだろうな、と薄々感じていた。


レオン「(昔は、、お袋に会う前は、親父もちゃんとした(と言ったら変だが)まともな人だったに違いない)」

しかしお袋と出会ったことで、、
好かれたことで、、
結婚してしまったことで、、


おかしくなってしまったに違いない。


レオン「(俺も、、、 って思ったら。。 結婚せずにずっと独身でいよう)」

固く誓いを心の中で結び、


レオン「親父、いつまでもドーンと構えるなよ。
結構女ってすぐ心変えるぞ」

と忠告した。


ん、とレオンの方を見るウィリアム。


レオン「いつまでもいつまでも、こいつは俺のことを好き、なんて思ってたら
痛い目遭うぞ 絶対」


こいつはそういう経験でもあるのか?

疑問に思ってウィリアムは聞いてみた。


ウィリアム「そういう経験でもあるの?」


レオン「ねーよ! 俺女の子って苦手だし 大嫌いだし。
でも絶対そう思うね!俺は」

奴らは劣等人種なんだよ、と言う。


ウィリアム「(何故そこまで・・・)」


まてよ?

ウィリアムは思った。

確か、、、


レオンは「ちょっと散歩兼警備(騎士はプロンテラの警備の義務がある)してくる」

と家を出て行った。



レンレン『お兄ちゃんはねぇ、ああ見えて、すごい情熱的な人よ。
好きな女のためなら地の果てまで追い掛けて、
命まで捨てちゃうような、そんな人だと思う~』


そんなこと言ってたぞ、レンレンが昔。

ウィリアムはぼんやりと思い出していた。


だからこそ、裏切りだとか、浮ついたのが嫌いなのかー

納得した。


あの様子だと 初恋すらまだなんだろうなー


ウィリアム「・・・・・・」


他の男性の子供を、好きな女が身ごもったらどうすんだろうなー


ウィリアム「(同性愛に走りそう)」

本当に。



情熱的なのはレオナルド皇子や(方向性は違うが)エリザや、メイチーさんだと思ってた。

ウィリアム「(でも・・・)」


一番、情熱を秘めているのは、レオンだと

心から思った。


ウィリアム「(全然知らなかった)」



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