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同族



そういえば、、

アイリーンが口を開いた。


確かあれは、、何ヶ月前かな。


アイリーン「フェイヨンの森、、だったかしら」


レンジャーの人に会って、

たまたま声を掛けられたから、何となく成り行きで話し込んでいまして。

元夫と別れたばかりということをついつい言ってしまいまして、


アイリーン「何もない夫婦だったってことを言ったら、すっごいびっくりされました!」


すごーく怖そうな感じの人だったから

初め身構えちゃってたけど、

でもそのこと言ったらすごく挙動不審?になっていたというか、、

「えぇ?みたいな感じで怖さオーラが抜けた感じになっていたというか」


だからっ

「勝った!」

って思ったんですーっ


あんな怖そうな人を戸惑わせちゃった~みたいな(笑)



・・・


イザムバードはズッコケそうになった。


思わず椅子にドッと倒れかかる。


「(そういうことか。普通分からない!)」

まぎらわしい!


そして


「(良かった、、、いもむとさんが辛い思いをした訳ではなかったのか)」

と安心し、


一気に気が抜けた。


アイリーン「? イザムバードさん?」

どうかしたのですか?


イザムバードは ハッ とした。


「俺の女」の意味は、、じゃあ何だ?


パッと体を起こし、


「あの、そのレンジャーさんに何かあやしいことされませんでしたか!」

と聞いた。

(アイリーンの身が安全だったのを確認したゆえに出た発言)


アイリーンは ん~ と天井を見ながら考え込み、


プロポーズされました。

前の夫は物足りないだろ? って


アイリーン「でも私はイザムバードさん以外の夫は作る気ありませんでしたし、」


何故、突然私に?

と聞いたら、


業が深そうだからな。

俺と波長がぴったり来る。


アイリーン「と言われました」


んー? と首を傾げるアイリーン。


イザムバード「(業が深い?いもむとさんがそんなこと!)」


ううっ

突然頭を押さえるアイリーン。



「どうかしたのですか!」

アイリーン「昨日、賞味期限切れのものを食べちゃって
さっきまでお腹痛いの我慢していたのですが、、

我慢しすぎて頭にまで来ちゃったみたい・・・」


と目をくるくる回しながら言う。


だ、大丈夫ですか!

と言いながら、


イザムバード「(このいもむとさんがまさか業が深いなんてとても・・・」

と思った。


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暗闇か、、、

どういうことだ。


そして俺が関わる意味は?


イザムバードはフィゲルでアイリーンから相談された、

★イザムバードを想像すると赤ちゃんの泣き声が聞こえることがある、
★前は花びらの記憶だった、

★今はイザムバードを「視」ようとすると、暗闇の記憶が出る、


という意味不明な事象を思い出していた。


イザムバード「(僕がフル回転で頭を働かせたら、解ける謎なんだろうけど、
いつも過熱して頭が痛くなるんだよなぁ)」



それよりも


イザムバード「(いもむとさんが何もされてなくて良かった)」


やはりそこだった。



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