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重なり



冥界の王。

ふたつ前の王の名前は『フェルディナンド』

ひとつ前の王の名前は『砂乃(シャナイ)』

現在の王の名は『梅侈(メイチー)』


玄宗は言った。

おまえは3人分、冥界の王と繋がっている。


意味不明すぎる

「(私が一体何をやったのよさ)」


麻薬というのは一体何か?
→地界に堕ちる人間を、精神的に壊す要素


「・・・」
どう反応していいのか分からない。
(いつもは自分が戸惑わせる側なのに)


「冥界の王だなんて・・・」


闇、の方じゃないの。


光と闇、があったら。

光ではないけど、「闇ではない」と思ってたのに


冥界って・・・


「天界ではないのね」

ハァッと肩を落とした。


何故さっきから少しの疑いもせずに、
(玄宗相手とはいえ)全部信じてしまっているのだろう。

「(疑う気にもならない・・・)」

寒気がする美織。


口をパクパクしてやっと言う美織。

「そ、そんな・・・ たかが名前が同じ、、『発音』か。
発音が同じなだけで、、、?」


玄宗「名前の威力は強い。

・・・しかも三代続けて 名前がかぶるというのは気味が悪い。
何らかの力が働いているとしか思えない」


・・・

確かに

三代はやばい。


一体どういうことだ。


・・・


何だか怒りすら出てくる。

どういうことだ!

何かしたんか私が。


・・・分からない・・・



冥界の王の名前、、「モンファ」で分かるかな・・・


怖いけど調べたい


モンファとは、天界にある巨大な図書館のようなものである。


「勝手にするがいい」



しばらく 落ち込んでいる美織を見ていた玄宗だったが、、



「・・・芥子の花みたいな奴だと思ったことがある」

生前。



だから 色々調べた。
不吉な・・・とても不吉な予感がしてな。


芥子、そこから採れる「麻薬」、メイチー、という少し不思議な名前。

そしておまえの前世は


「俺がハイウィザードのオーラになった時に視たんだ」


そこでは おまえは「シャナイ」と言う名前だった。


ハイウィザードとは魔法使いの上位職で、オーラは最高レベルの意である。

霊力の高いウィザード系は、特にレベルが高いと 条件が揃えば 「視る」「祓う」などの能力が備わる。



生前は、そんなおまえでも取り込まれたいと思ったものだ。


玄宗は少し哀しそうに言った。



ハッ


美織は言った。


「喬一さんは、、長く私といたから、、離れろ、ってそういうことだったの?」


答える玄宗


「何か 遠い前世で重い業を背負ったのだろう それでおまえが自動的に彼に遣わされた」

恐らくな・・・


「どうし、、」


玄宗「罰のためだろう」


・・・


遣わされた、って

冥界の王に?

美織が顔を上げる。


いや、運命だろう。



混沌も秩序も

全部「神」が決めているものではない


なにものかの力が働いているものでもない


言葉さえ付けるのもおこがましいくらい 巨大な存在が


運命というものを 無限に生み出しているのだ



・・・


・・・


下を向く美織。


「どうした」

あまりの無言に思わず声を掛ける玄宗。


「喬一さんは、 もう」

私と離れた方がいいのね。



それが

運命なのね、、、


静かに涙を流す美織。



その様子を、腕を組みながらしばらく見ていた玄宗。


「耐えろ、それしかない」


うん


小さな声だった。


そしてぎゅっ!と目をつぶった。



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