「(そりゃそうよ。あのレンレンだもん)」
アレクシス(オレサマモード)とメイチーは
アマツに降り立ち、
異空間にどう入ろうか思案していた。
裂け目が分からないのよね
どこだろ、、
途方に暮れるメイチー。
「あのガキはどうやって入ったんだ」
うぅん、、、それは見てなかった。
「分かんない」
使えないやつだな!
「モロクで喧嘩してる場合かよ!」
違うもん、、
私は私なりに手掛かりを見つけようとして
関わりのある あのギロチンクロスに会いに行ったんだもんっ
で、
何か情報は!!
「えっ」
何も情報得ずに終わりかよ
「喧嘩しに行っただけじゃねーか」
うぅ、、、
泣きそうだ
フーッとため息を付いてアレクシスは言った。
「おまえ、混沌しかないんじゃないのか?」
以前、混沌と秩序の話題で、
メイチーは 混沌 + 秩序 型 だと言う話が出たのだ。
ちなみに、アレクシスは典型的な秩序型人間である。
(これでも・・・)
アレクシス、、お願い。
怒らないで。
すごく恐くて、、ほんとに怖いん・・・だけど。
たまらずメイチーは言う。
ああ?
俺のひつじの分際で偉そうな口利くんじゃねーよ!
殴るような動作をするアレクシス。
「(こ、こわいよおおぉおお)」
やはり、この人には勝てない。
喧嘩したら天国に逝ってしまう。
後ろにのけぞり、目がくらみそうになるのを必死でこらえるメイチー。
さて。
腕を組むアレクシス。
「どうしたもんか」
う~ん、、
今度はあごに手を当てて、ひたすら考え出す。
アマツには「異空間」なるものが存在していて、
たまにそこに迷い込む現象を「神隠し」と呼ぶ。
何故異空間なるものが存在するのかと言えば、
それだけアマツという国が、高い霊力、或いは神秘性、
或いは近い言葉で言えば精神性、を持っているからである。
女雛のところは?
あそこは裂け目が出来やすそう
メイチーは提案してみる。
アレクシスは気?を集中しているようだ。
それをじぃっと見守るメイチー。
「・・・駄目だ。見つからない」
アレクシスが両腕を力なく下げた。
しばらくたたずんでいたふたりだったが、、
「今は閉じているのかも」
夜になったら開いたりして、、
とメイチーは言った。
夜か。
ふむ、という感じでアレクシスは考えた。
分かった。
「夜になるまで待とう」
それまでどうしてよう、、
メイチーはぼーっと考えた。
リヒタルゼンに行くぞ!
すかさずアレクシスが言う。
「元凶?はあそこだからな」
あ
そうだった
ハッとなるメイチー。
怖い、、と思いながらも
「(やっぱアレクシスって頼りになるわ)」
グッ! とガッツポーズをして、
タタタタッと アレクシスを追い掛けて行った。
BACK「ひつじ」 NEXT「喧嘩するほど」