ちゅどどーん!
「おいっ! 飛ばしすぎだ!」
聞かないメイチー。
SPなくなったらどーすんだよ
すぱこーん!
聞いてないメイチー。
「コメット!!」
「アルティメット・ガスト!」
(※アルティメット・ガスト=魔法使い系天人が使う魔法)
レンレン「ウィザードの魂でぶいぶいしちゃったのかなぁ・・・」
陰から見守りながら、ハラハラするレンレン。
ウィザードの魂とは、ソウルリンカーがウィザード系にかける強化魔法である。
(※ソウルリンカー=レンレンの職。霊魂の力を自在に操り、様々な職業へ強力な支援魔法を掛ける)
アレクシスが先程から暴走しているメイチーを必死で止めているのだが、
このモード(暴走モード)になるとかなり止めるのが難しい。
この野郎!
しょうがねぇ、俺が合わせてやる!
メイチーの魔法と相性の良い魔法、
ヤバイ魔法を相殺出来るような魔法を次々と繰り出し、
メイチーの魔法を結果的に効果的に導いていった。
レンレン「(何しろ、、異空間の敵って強敵だから・・・)」
レンレン「(このふたりの力があると便利なのよね)」
ラク出来るから
すぱこーん!!
「だから俺に合わせろ!」
聞かないメイチー
たらりとするアレクシス。
アルティメットファイアーボール!
くそっ!
アルティメットファイアーボール!
合わせるアレクシス
メイチー、アレクシス「アルティメットボールライトニング!」
「アルティメットストーン!」
「アルティメットウォーターボール!」
しゅんしゅんしゅんしゅん ←今作った4属性のボールたちが回ってる
メイチー「メルティク・ボルテックス!」
アレクシス「ダイアスト・ボルテックス!」
(※4属性のたまたまをまず出し、、それを一気にぶつける、"ボルテックス"という系統の魔法がある。
それの、天人Versionである。)
メイチー「うっそ、アレクシス「ダイアスト」が使えるの?」
アレクシス「バカ野郎! 花篠娘々ならそれくらい覚えとけ!」
(※花篠娘々=女仙の位のひとつ)
出来ないわよ!
メルティクだってやっと覚えたのに!
てかメルティクだって充分すごいでしょうが!
「褒めてよ!」
アレクシス「つぅかまだいるぜ、でっかいのが」
異空間の敵はあやしいのが多い
(メイチーの方があやしいかもしれない)
硬くて、天人用の魔法でも数が多くて追い付かない。
おい
「バルニアック・ボルテックスやるぞ」
うっそ?
メイチーはのけぞる
バルニアック・ボルテックスは天人ふたりが力を合わせてくりだすボルテックス魔法なのであるが、
負担が激しい上にSPを莫大に消費する。
「ぼやぼやすんな!」
サッと手を取り、両手をメイチーと合わせる。
あたふたしているメイチーの頭をすぱこーん!と叩き(3発目)
「行くぞほら!」
と言う。
「俺たちなら無敵だろ!」
その言葉にハッとするメイチー。
目をつぶり、アレクシスと息を合わせる。
落ち着いて4つ精霊体(こちらは玉ではない)を出し、
そして一気に両手を離し、 敵に向かって魔法を放った。
「バルニアック・ボルテックス!」
滝のような虹色の魔法が全面を覆う。
すごい光の粒だ。
ポリポリ ポップコーンを食べながら観賞していた
アイリーンとイザムバード。
「おお!敵が一掃されたわよ~v」
イザムバード「すげへ!」
ばったーん
メイチーは目をくるくる回しながら倒れてしまった。
HPは1、SPは0、髪の毛はぼっさぼさである。
「なっさけねーの」
アレクシスは呆れ顔だ。
レンレン「え、アレクシスさんは大丈夫なんですか?」
あれ如きでSPなくなってたまるかよ
両手を頭の後ろに当てる。
イザムバード「(この人すげへ!)」
しかし、息ぴったりですね。
レンレン「かなり無茶苦茶でしたけど」
アイリーン「私も思った!
すっごいメイチーさんが暴走してるのに
アレクシスさんがナイスフォローで」
レンレン「結果的にメイチーさんの魔法が最大限に生かされていたような」
当たり前だ!
腕を組んでアレクシスが言う。
「息ぴったりでしたよね!
さっすが夫婦!」
満面の笑みでアイリーンが言う。
両手をグーにして顔の周りで動かしている。
まぁな
俺はあいつの『亭主』だからな
たらりとしながらも、まぁ すごいよね(汗)と思う3人であった。
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