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凡字の言葉



レンレンは近付いた。

ぐっ

ぐっ

踏み出すごとに土が埋もれるようだ。

レンレンの足型が付いて。


ふらっ・・・





『レンレン』


遠い日の 夜空を見上げていた時の思い出。


お兄ちゃん。


空、広いだろ

『うん』


だけどな


もっと広い世界が俺たちの中に入ってるんだぜ


『え?』


この広い宇宙の縮小版が、俺たちの中に入ってる


だから何も 怖いものなんて ひとつ もないんだぜ


『幽霊も?』


ああ


やだ、私幽霊イヤだわ


幽霊も俺たちの中に入ってる

たくさんな



どういう意味よ!

魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめいているとでも?


そうだよ(笑)


それを出さないように封じ込めてるだけで


道を外せば俺たちはすぐに取り込まれる



『自分自身にな』


幽霊になってしまうの?

それで取り込まれてしまうの?


たくさんの精神体があるんだ

俺たちの中にな



生を終えて肉体がなくなれば 大きな塊となる


『それが俗に言う 霊 と呼ばれるものじゃないか』


怖がるなよ


みんな同じなんだからな



変な話・・・

お兄ちゃんの話なんて信じないわ・・・



レオンは フッと笑って レンレンの頭を撫でた。



『俺たち自身、、つまり 自分自身を「宇宙」だと思え』

無敵だ。


宇宙に勝てるやつなんているか?


スッ、と兄に向き直るレンレン。

『・・・・・・』


何があっても自分という宇宙を信じろ





お兄ちゃん!


何でこんな時にいないのよ


・・・じゃなくて


んっ


レンレンは印を結んだ。

(両手を特殊に合わせる組み方)


樹の女は涙を流しながらも、

引き続き薄笑いを浮かべている。


「(目、、、目も真っ白だわ)」


何も出来ない一同は、ただただ レンレンが倒れないように、

レンレンに気を配り、彼女に何かあった時のために注意を払っていた。




凡字!!!!


気が狂ったような意味不明な単語。


イザムバード「ありがたい言葉が!」



くぅぅゅきゅぅ、、、、


女が苦しそうに呻き、


そしてやがて人間らしい顔に戻ってきた。


髪はぼさぼさになり、すっかり花魁(おいらん)結びは取れ、

髪の毛はバサリ、、と垂れていった。



うっうっうっ



女は頭を両手で抱え、泣いているようだ。


どうやらそこで、皆にその女の姿が見えるようになったようで、


アイリーンたちはその女にバッと視線を集中させた。


み、、


レンレン「皆で向かうわよ」


散々頑張っていたレンレンだったが、まだ怖いようであった。

(お約束)



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