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マンゴー茶



要するに


ズズーッ

今日は「マンゴー茶」らしい。

麗帆「アレクシスさんは美織ちゃんと形だけの夫婦じゃなくて
ちゃんとした夫婦になりたいんじゃないかしら」


・・・?

美織「何で?」

麗帆(リーファン)の意外な言葉に驚く。


だってあんなに、、嫌われてるのに

「どうしたらそう考えられるの?」
聞く美織。


麗帆「何か挙動がねぇ

どう考えても中学生男児なんだもの」

笑っちゃうわ


中学生男児って

「(素直になれないとかそういうやつなのだろうか)」


「・・・?」

美織「で、でも仮にそうだとして

(確かに「私のこと好きなの?」って思ったこともあったし)

きっかけは何だ、、、」


さぁ、、、

「本人に聞くしかないわね」



・・・


「(ちゃんとした夫婦、って)」

、、、

手ぇ繋いだりデートしたりパフェ食べたり映画観に行ったり?


違う!

それは恋人、、、


夫婦って、、、



「無理!!!!」

すごい声に驚く麗帆。


「私は、喬一さんが好きなの。

形だけの夫婦 以外の夫婦になんて 誰ともなれない!」


ぽかーんとしていた麗帆だったが、、、


「喬一さん、、が好きなの?」

と聞いた。


コクン、とうなずく美織。

あの人とじゃなきゃ




止まる言葉に、

察する麗帆。



そんなに好きなの?

少し意外な、そして呆れた声で聞く。


「あ、あの」
下を向いて自信がなさそうにおどおどした後

凛とした顔で「ん」と言う美織。



あんなパッとしない人のどこがいいのかしら~
思ったことをそのまま言っちゃう麗帆。


美織「あ、あの・・・」

両手で頬を覆う美織。

「え、えーっと、、あ、あの・・・(略)えっと・・・」


麗帆はそのままお茶を飲んでいる手が止まった。


「(アレクシスさんの方が素敵じゃないの!!

・・・このこ、審美眼がおかしいのかしら)」

あのー
「元々そう思っていた訳じゃないのよね」

もちろん呆れながら聞く麗帆。


美織「うん」
即答する彼女。


「よ、良く分かんない。
何がなんだか・・・。
さ、最近気付いたっていうか」


・・・・・・

麗帆は悲しくなってきた。

あんな素敵な人がいるのに

一体何の因果があって。。


「(しかもアレクシスさんはあなたに夢中なのよ・・・)」

「(何故そこに喬一さんがいる訳)」

訳分かんないわ


少し考えたが、何の力にもなれそうもない自分に、再度悲しくなる麗帆であった。



※注釈・・・この世界に中学生男児と映画館はありません



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