「(旦那さんとは形だけの結婚なのですか、と聞かれた)」
?
下を向いて目をつぶる美織。
形だけの結婚?
「(それを聞く意味は)」
首をかしげる彼女。
ワンワンッ!
ワンワンワンッ!
奥から茶色い犬のシャオイーが出てきた。
♪ ハッハッハッ ♪
喬一を見つけ、「なでて~なでて~」アピールをした。
「ん・・・」
なでなで
「わっふわっふ~v」
シャオイーさんだからシャオイー(喬一)さんに懐くのね~
美織「・・・ん?」
『ん・・・』なんて言うセリフ言う人だったっけ?
美織「(何か格好良いかも。録音装置でもう一回・・・違う。
疲れてる。喬一さん)」
きゃいんきゃいんきゃいんきゃいん!
シャオイーは抱っこされた後に喬一の服をかみまくった。
全く動じていない喬一。
パタパタパタパタ
シャオイーは尻尾を振り続ける。
美織「あ、とりあえず」
彼女は慌てた。
「お、お茶でも・・・っ!
ここでずっと、ってのも何だから」
奥へと促そうとする美織に、
ブンブンッと頭を振る喬一。
こうやってわざわざ来たのだから、、
何らかの意味があるのだろう。
と思う美織だ。
「・・・そうですね。形だけの結婚」
とりあえず真実を言う。
美織「でも一体何故。
誰かから聞けと言われたのかな・・・?
あなたはそういう性格ではないh、、」
・・・
何となく
空気を察する彼女。
「(何らかの催眠だか睡眠だかトランス状態になっているのかも。
薬か何かね)」
ぐぅ
喬一は眠くなってきているようだ。
喬一「ねむい。ここに来た意味はなんだ」
美織「形だけですが、一度だけ」
何だろうこのシチュエーションは。と思いながら言う美織。
駄目だ、限界!(眠さ
情報だけ取得したので、急いで薬を取り出す喬一。
ポイッ
美織の口に ある薬を放り込む彼。
途端に朦朧とし、、急激な眠気が襲ってくる美織。
パシッ
倒れて床に落ちる前にキャッチする喬一。
・・・美織に飲ませたのは睡眠促進と疲労回復のお薬である。
喬一は美織がとても具合が悪い という噂も忘れていなかったので、
それで薬を準備していたのだ(優しい!)。
そういうのもあって、ここに来たことに拍車を掛けた、とも言える。
すぴーと寝ているのを見て ひと安心する喬一。
そのままそっと起こさないように横たえ、去って行った。
(ベッドに運べよ!)
BACK「質問」 NEXT「6つ目?」