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ティルル戦



厭よ!

腕を組んで厳しい様子でキッ!として言う女性。


う、うあぁぁぁぁ

「(す、すっごい拒絶オーラ、、プラス嫌悪オーラ・・・)」

思わずのけぞり、、へたり込む。

今までのあらまし


ミリー、大丈夫か。

と声を掛け、すぐに目の前のティルルを見て声も出ない様子になっているマクシミリアン。


あたしアスナだいっ嫌いなの!

二度と私の前に現れないで!

腕を組みながら怒っている。


こういう時、「顔が似てるだけだと思うが」とか冷静にマクシミリアンが言うところである。

しかし雰囲気に圧倒され、何も言えない。


ミルドレッドも固まってしまった。


ハッ として

「・・・あ、、御免なさい・・・」

と言うティルル。←


すかさず、

「あの!」

麻痺していたのか、頑張って言えたミルドレッド。


あなたも私の容姿にそっくりじゃないですか?

ぎくーん

マクシミリアンがティルルに会った時からずっと思っていたことだ。


・・・

「バカ言わないで!

気持ち悪い!!
悪かったわ。気持ち悪い、、は取り消すわ」

考え込んでしまうティルル


マクシミリアンは「24人のビリー・ミリガン並み」だとかを知っているので

なるほどな、と思った。


アスナってキャラはそんなに酷いんでしょうか・・・

きっといっぱい言って、心を開いてくれるに違いない、と頭の良いことを考える
ミルドレッド。
(あえてツッコまない)


酷くないけどぉ?別に。

ツン、と横を向いてティルルは言った。


私の柴犬が気に入るのが許せないのよ!

くるっと振り向いて言う。


柴犬って・・・

アルキスさんのことなんだろうか、と思うふたり。

アルキスとは、ティルル家に仕えていた執事だった人物らしい。


アスナはフツーのキャラよ。
多分ね?
ま、私もアニメ自体あんまり知らないし。

全然普通みたいで。っていうか興味ないし!

・・・

完璧な人間なんている訳ないじゃないの!

それなのに完璧を求める柴犬がムカつく訳ー!


マクシミリアン「やきもちだな」


やきもちぃ?

あったしがぁ?

やめてよ

腕組んで言う。


「今まで私ひとりだったのに。新しい女王様とかお姫様とか作るのが腹立たしいのよ。
ばっかみたい!」


酷い言い様に言葉も出ないふたり。


「あ、あの」

ミルドレッドが言う。

「せめてシェパードとか、、ご、ゴールデンレトリバーにしたらどうですか!」

カッコイイ犬ぐらいにはした方が!


あっはははは

笑うティルル。

「あんなのがど~うしてシェパードなのよ。笑っちゃうわ~」


あ、あの、、

女王様な雰囲気に目を回しそうになりながらも、、

「でも、育ててもらったんですよね?

恩があるんですよね?

そ、そんな人をそんな風に言うなんて・・・」


変な人を相手にしているせいか?

ミルドレッドがまともなことを言っている。


「最初は良い執事だったけど

あら?
あら、別にアスナを気に入っている以外に欠点はないわ」


今更驚かないふたり。


う~ん

人差し指をあごにあて、しばらく考え込むティルル。


「いい人だわ?

別に悪いところもないわね。

・・・そもそもアスナが良いなんて言ったかしら?

『ちょっと見たけど素敵なキャラね』って褒めたら相槌打ってたから

だから気に入ってると思ってたのよ」


あのー

「しょっちゅう、、気に入る女性キャラをその、、嫌うとか」

ティルル「別にぃ」


な、何故アスナだけ?

あ、完全無欠だから?

先程からやけに頭の回転が早いミルドレッド。


知らないわ。

ツンッと答えるティルル。


今後も完全無欠キャラが出たら危険だな

呆れたように言うマクシミリアン。

(女王にも慣れたらしい)


でも最近分かったわ。

「あの人、人間に全然興味ないみたい」

だからもういいって言うか。


「でも、、アスナはもう一旦嫌っちゃったから無理よ!

大っ嫌いなの!」


あ、で、でも 誤解だって分かったんですよね?

とミルドレッド。


だから無理だっつってんでしょ!!

一喝するティルル。


し~~~んとする空気。


マクシミリアンも何も言えないのを察して、頑張って言うミルドレッド。

「しっ、しつこくっって。御免なさい。えっと。
あ、、あなただって私に似てますよね、、先程も言いましたけど」


ん?

腕を組みながらミルドレッドを見るティルル。


・・・私は、創星紀アステルゲートのミーナみたいなああいうのがこのm、、


アルキスはあんたに似てるから気に入ったとか

女王に「あんた」呼ばわりするマクシミリアン。


口を開けてぽかーんとするティルル。


アスナさんてキャラは「女王様」だったのでしょうか・・・

聞くミルドレッド。


な、訳ないでしょ!

女王は私!

ひとりだけでいいの!

腰に手を当ててグワーッ!と言い放つティルル。


「(アスナよりこっちの方が嫌われそうだと思うんだが)」

口に出さないように頑張ったマクシミリアン。


昔はお利口な執事だったのに、

アスナの件で柴犬に降格処分よ!

まぁいい子にしてたら元に戻すけどぉ


覚醒型ビリー・ミリガン・・・と思うふたり。


「(でも、是非この人と仲良くなりたい!なりたい!)」

と思うミルドレッド。


あのう アスナさんあなたに似てるってことですよ。

私が似てる訳でしょ。

自分の顔嫌っていいんですか!

ちょっと強く出るミルドレッド



変なこと言わないでよ。

どうしてあんなのと一緒にされないといけない訳!


フンッ!

「時間の無駄っ!
もう話すことは無いわ」


そう言ってティルルは颯爽と去って行った。


な、仲良くし甲斐があるわ!と意気込むミルドレッドと、

近付かない方がいいな、と冷静に思うマクシミリアンであった。


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