桃色旅行記の目次
       

 

 

 

今は。



怖いか?アイラン

ガタガタ震えだしたレンレンに、目の前の巨大な像が語る。


レンレン「  」


我が名はポセイドン。
海を司る者である。

像はそう言い、


運命を、世界を狂わせた罪は重い。

・・・・・・

と静かに言った。


あ、あ"、、

レンレンはか細い声で言った。

「他に。あの、アーロン陛下を。私・・・アーロン陛下を・・・」

そのまま言葉を失うレンレン。


ポセイドン「そのことよりも。
これからのことじゃ。
女帝陛下のお怒りが爆発して世界異変が起こる前に、、
けじめをつけろ」


セシリアとシャノンが立ち上がった。

「     」

立ち上がったけど何も言えなかった。



前世では皇帝に無礼を働き、
現世では世界を混乱の渦に巻き込み。

マーロウ『あなたの娘さんは危険です!絶対に傲慢な人間にはしてはいけません!
世界が滅んでしまう』


今までのことを思い返すレンレン。

・・・

キュインッ

シャオイーにそっくりな、あの時の衝撃を受けたアーロンの顔。

レンレン「(あんなぁ あんな気持ちで、、ふたりともあんな気持ちで!!
シャオイーさんもきっとあんなっ!)」



あっはっはっはっは

3人(レンレン・セシリア・シャノン)は顔を上げた。


ポセイドンは笑っていた。

「済まぬのう。
ぷふっ
あははははは
こんな小さな少女をわしは何やっとんだ あはは」

ぽかーん、、とする3人。


ポセイドンはコホッと咳払いをした。

笑いすぎて喉が詰まったらしい。


ポセイドン「フェイヨンの『グイシー(気妃)』を頼れ。
たまに天界から降りてくる天人じゃ
彼女なら必ず癒してくれるだろ」


グイシー

だいぶ前に亡くなって天界に上げられた位の低い天人である。


・・・


ふたりは元気じゃ

永遠に地上に戻れぬがな



たぷん

たぷん



レンレン「(永遠・・・うぅ、、永遠・・・)」

頭を抱えて目をつぶって頭を振るレンレン。


ポセイドン「おまえより辛い人間がおる。
それを覚えておけ。
永遠、にな
レンレン・ディオン」


ポセイドンは

「コン・アイラン」

とは呼ばなかった。



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