ローン(竜のぬいぐるみの名)
強く?かどうかは、、だけど少し剣が出来るようになったよ!
アイユーは自室でロンに話し掛けた。
ロン「難しかった?」
アイユー「うん、すごく」
(間)
そっと立ち上がり、本棚に向かうアイユー。
アイユー「ウィザード・・・。
次はウィザードかぁ。こっちが本命なのよね
むずかしそ」
ロンは声を上げた。
「待って!アイユーちゃんは剣の時もそうだったけど、何でも一気にやろうとするでしょ
そいうの駄目!
少しずつやりなさい」
目を輝かせるアイユー。
本を読みふけり出した。
ロン「はい、もう寝なさい!」
アイユー「ねー!ローン!」
突如アイユーはロンを呼ぶ。
これ「ようきひ(楊貴妃)」
東洋読み:よう きひ
西洋読み:ヤオ・グイシー
アイユー「ようきひ、っていう東洋の・・・物語のキャラみたい」
アイユー「楊、と『妖』って発音同じ。
貴妃、は『気妃』と発音同じ・・・
『妖 気妃』
楊 貴妃に通じて、魔法使いっぽいわね
ロン「確かに。良く見つけたね」
目をこすりながらロンが言う。
本を本棚にしまい、思い切り伸びをしながら
私はウィザードになるし、よう きひ(妖 気妃)って名乗ろうかな。
あ、西洋読みは・・・ヤオ・グイシー
ヤオ・アイユー(妖 愛羽)
↓
ヤオ・グイシー(妖 気妃)
ロン「いいからとにかくもう寝なさーい!」
数ヵ月後。
アイユーは魔法の勉強が楽しく、ずっと図書室、魔法練習場、魔法ギルドの講演会、
様々な場所に行き、魔術の勉強をした。
とても楽しく学び、その様はまるで・・・薬物患者のようであった。
ロンはその都度いさめた。
いい加減にして!!
やるとなったら「最後までやる」「寝るという休憩を取らない」
一直線の「錐(きり)」のようなアイユーをとても心配していた。
体力付ける時も「剣士」、、「無敵の剣士」になっちゃうし
魔術は魔術で今度は「メイガス」になっちゃうよ
メイガス。
何処かの本にあった力のある魔術師の名称である。
でも私「人の倍以上やらないと人並みになれないから!」
ずっと勉強しているアイユーだ。
そういうアイユーを後ろから麻酔銃で撃ち、
心配のあまり寝かせるロン。
(それまで1週間で20時間くらいしか寝てない)
1年後。
空中に舞いし精霊たちよ、
集いて業火の炎と化し
岩を砕け!
ファイアーボルト!!
アイユー「きゃっはーっ♪♪すっげ!」
魔法練習場に行き、魔法の練習をするアイユー。
空に舞う光たちよ、
集いて裁きの刃となり
海を割れ!
ライトニングボルト!!
ピカッ!!
ドドドドドドドッ!!!!
ロン「(欠伸しながら見守っていた)・・・・・・」
しばし沈黙。
ぺたん、と座り込んでしまったアイユー。
ずっと、1歳になる前から、
魔力増幅の祈りや術、気注入(かなり・・・痛い。すっごく痛い)をやってはいたのだが・・・。
アイユー「・・・練習場が・・・」
勿論であるが、魔法練習場は例え5人の最上位職のウィザードが強力な魔法を撃っても
大丈夫であるのだ。
アイユー「いや!怖い!」
アイユーはガクガク震えながら、頭を抱えた。
ロンは優しくアイユーのひざの上に乗った。
ロン「やっぱ、強すぎちゃったんだねぇ・・・」
ヤオ家の血と、アイユーの力を噛み締めるロン。