第一章:天地開闢
-
クラゲが漂うようなゆらゆらとした固まりが少しずつ天と地に別れ、天の領域である高天原に「アメノミナカヌシ(天之御中主神)」という性別のない神が生まれました。性別のない神を「独神(ひとりがみ)」と呼びます。
続いて
「タカミムスビ(高御産巣日神)」、
カミムスビ(神産巣日神)」という、独神が生まれました。
そうして何柱か神様たちが生まれた後、
男女ペアの神様が生まれました。
男女ペアの神様たちを「双神(ならびがみ)」と呼びます。
双神たちが次々に誕生し、双神の完成形の神様たちが生まれました。
これがイザナギ(伊耶那岐神)とイザナミ(伊耶那美神)です。
イザナギとイザナミは天の神様たちから、まだ未熟な地上の世界に降り、国を創るように命じられます。
2柱はアメノヌボコ(天沼矛)で、まだ形が定まっていないドロドロの地上を、天の上からかき回しました。
引き上げた矛の先から滴り落ちた塩が重なり、島が出来ました。
これがオノゴロ島です。
2柱はオノゴロ島に降り立ち、高天原と繋がる大柱を建て、
2柱で暮らす宮殿を建てました。