2柱は、
「お互い良く完成した肉体であるけれど、どちらかは余分に余った部分があり、
どちらかは足りない部分がある。
これを補い合って国を作りましょう」と
言い合い、国産みを始めました。
最初に生まれた神様と2番目に生まれた神様は未熟なまま生まれてきました。
2柱はその神様たちを葦の舟の乗せて流してしまいます。
交わる上で、女側の方から先に声を掛けてしまったから未熟な子が生まれてしまった、と言う事が分かり、
再度 男であるイザナギがイザナミに声を掛けてから交わりました。
そして健康な子が生まれて行きました。
こうして、2柱はたくさんの島や、自然の神々たちを生んで行きます。
国造りが進んでいる最中、火の神様を生んだことでお産の火傷の怪我でイザナミは神避り(かむさり。神様が亡くなること)してしまいます。
悲しんだイザナギは生まれた我が子の命を奪い、亡くなった存在が行く黄泉の国に行きます。
イザナギが到着した時には、イザナミは既に黄泉の国の存在だけが食べる食物を口にした後で、
もう遅いと告げます。
しかしイザナギが懇願するために、
彼女は黄泉大神(よもつおおかみ)に相談してくるので待っていてくれと言います。
待てずにイザナミのいる部屋に入ってしまったイザナギは、
8柱の雷の神と共に、腐乱した姿でいるイザナミの姿を見てしまいます。
見られた恥で怒り、イザナミはイザナギを追い掛けますが、
イザナミの黄泉の国での配下の者たち、ヨミノシコメ(黄泉醜女)や雷神たちを以ってしても、
逃げるイザナギを捕まえることは出来ませんでした。
黄泉の国と現世の境い目、黄泉比良坂(よもつひらさか)で、
2柱は言います。
イザナミ:貴方のところの人間を、一日1000人死なせてやる
イザナギ:じゃあ僕は、一日1500人の命を誕生させよう
黄泉比良坂でイザナミが出られないように大岩でしっかり塞いだイザナギ。
こうして、この出来事が人類繁栄のきっかけになったのでした。