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小さな世界 | 現代ファンタジー小説

小さな世界 > 第2章「パン・オンライン」

実力!

ええーっ

理々が目を回している。

ハーハッハ
苦笑いする裕也。

裕也「ふ、ふ、奮発し、しすぎた?」


おっ

「お城じゃないですか!!」

くるっと後ろを振り向く理々。

パン・オンライン最難関、トルストーネ渓谷。
そこで稼ぎまくって、、『買った家』らしい。


理々は叫んだ。
「誰が誰が誰が掃除とかメンテナンスとかするんですか!先生がですか!」
かなり怒っている。


裕也はポリッと顔を掻いた。

家政婦さんとか雇うお金、ないから・・・
「あ、あの自分で何とk、、」


目が点になる理々。


同じく目が点になる裕也。
「う、嬉しくなかった、か、な・・・」

前回の『サプライズ』とはこれであった。


先日―・・・。

理々『愛花さんとか他の上級プレーヤーは持ち家があって、宿屋で宿泊契約しなくても
いいから、羨ましい』



現在。

裕也に迫る理々。

理々「別にっ先生にせがんだんじゃないです!」

勘違いされたのかと思って急いで言う。


裕也「ち、違う。お金しか稼げないから。あ、き、君を助けられないから
(クリアのために)せめて、、こういうことだけでも」

じわっ

理々の目に涙が浮かぶ。

ガバッと裕也に抱き付く理々。

「・・・!う、、あぅ、、ああぁ!」

声にならない声を上げる


裕也「で、でも、大きすぎ・・・たかな」
今になって大汗をかく彼。


私ね先生。

少し離れて歩く理々。

ふぅ、、笑顔でため息をつく彼女。

「サプライズで、『なんでここまですんの?』ってされるのが」


くるっ!!
と振り向く彼女。

理々「夢だったの」
満面の笑み。
太陽のようだった。


「王子様っていうの、少し認めよーっと」
再度の笑み。


裕也はハハ、、と笑った。

「(まぁ次は・・・)」


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(40分後)

あれはぁ 大きすぎます!
2~3部屋だけでいいのに、、

仕切りのカーテンがあれば1部屋でもいいぐらいだろう。

城をくまなく巡ったのだ。


裕也は汗をかいてアハハ.....と笑った。

「(次は・・・やっぱこうなるよな)」


野外リビングを入れてリビングが3つもある。
ベッドはダブル、ツインがそれぞれ2つ。お風呂は3つ。


呆れた理々は「トルストーネ渓谷」に行き、どのように裕也が稼ぐのかを見ようと提案した。


高いところで見物する理々。

「行くよお姫さま」
やけに優しげな声でポ~ンと白馬で下に降りてゆく裕也。



あからさまに恐ろしい敵がタイミング良く現れた。

と思ったら消えた。

ガシャアァァンバッシャァァァン

河からワニの手足を無くしたようなすっごい生き物が出てきた。

「・・・!」声も出ない理々だ。


クアァァ クアアァァ!!

クアァァ!


ザッパ~ン ゴゴゴゴゴッ

「(・・・あれは?
似てるけど、、大きい。オス?)」


メス?の鳴き声に反応したのか、オスたちがやってきたようである。


「いやあぁぁ!先生にげ、、」
立ち上がって声を上げようとしたが、
また消えてしまった。


??

「こんな感じ」
にこっと頼りなげに笑う裕也。


ディスインテグラートワー(分子破壊攻撃)

早い攻撃で敵を分子にまで細かく切り刻み、それを空気に溶け込ませてしまう、という技である。

・・・
言葉も出ない理々。


地味だし、、ちょっと良く分からないよね。ハハ・・・

やはり頼りなく笑う裕也。


くらくらっとなって腰が抜ける理々。



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