小さな世界 > 第6章「休息」
唯一の・・・
・・・
じわっ
わぁ~~ん!!
花宇は泣いた。
愛衣やら他の召し使いが気付いて驚いた。
むぎゅっと妃羽に抱き付き、事のあらましを聞かされた花宇は泣いた。
ずーっと妃羽に抱き付いているので、愛衣が少しメラメラ嫉妬の炎を燃やし、
他の召し使いたちは駆け寄っていいのか分からず、おろおろとしていた。
花宇「う、×○◇☆○△▽・・・☆○△」
涙と鼻水で意味不明な言葉を口走る花宇。
妃羽は言った。
「花宇さん、あなたが励ましてくれたから」
ぼっ と真っ赤になる花宇。
待ちなさい!
ダッと駆け寄る愛衣。
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<召し使い用の更衣室>
ぐしっ
花宇「取り乱しちゃって・・・」
何故か近くの更衣室に入ったふたり。
花宇「あ、わ、私っ、本当に
うっ、、」
泣いても女神のように美しい花宇。
絵画を見ているようだ、と誰もが思うだろう。
妃羽は何故こんな美しい人が威俐様の心を溶かさないのだろう、、と思った。
性格とか生まれとか他の様々なことなんか全部吹っ飛ぶくらいの美しさだ。
絶世の美女・・・
「妃羽ざん"?」
花宇が顔を上げた。
あっ
ハッと我に返る妃羽。
後で、夜に妃羽の部屋でゆっくり話しましょう、という約束をしてふたりは一時別れた。
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威俐との寝室とは違い、妃羽の私室というものがある。
ぐすっ
今度は妃羽が涙ぐんでいた。
ユウは困った。
(ユウ久し振り)
「威俐サマはおまえさんを選んだんだろ 自信持てよ」
上つ方はたくさん綺麗な人がいる。
権力ある人はたくさん・・・
「おまえさんだけだって」
ユウはスリスリ妃羽にすり寄った。
『あなたには、『幸せすぎて怖い』というような雰囲気を感じる』
林医師の言葉を思い出す。
目をつぶる妃羽。
「(浮かれたら、落とし穴に入る気がする)」
なぁ
「どうして不安なんだよ」
ユウがニャア~と言いながら聞いた。
・・・
花宇「こんばんわー」
ノック後に花宇が部屋にやってきた。
妃羽のくだらない?悩みにまず乗る花宇。
花宇「なっ何を・・・妃羽さん」
ユウはみだりに妃羽の精神に話し掛けたら混乱すると思い、ちょこんととぐろを巻いていた。
りっ
「威俐様はっ!あなただけです!
誰もそう思っています!」
不安になる気持ちは分かりますが・・・
ハッキリ言ってあの人は、、(あの人って言ってはいけませんが)
メスの動物、人間型、にしか思っていませんよ?
女性のことを・・・
綺麗な顔をふにゃ~っとさせながら言う花宇。
「必死過ぎるかもしれませんが、運命だと思います。
あなたが、唯一無二の『女性』なんです・・・」
妃羽がハッと気付く。
何故か花宇が少し潤んだ目をしていて、ごしっと彼女は拭いていた。
妃羽「・・・」
花宇は何かを思い出していたようだった。
チャッ
いきなり入る威俐。
突然なので固まる花宇と、驚く妃羽。
「こんにちは」
普通な威俐。
シュタッ
花宇は立ち上がり、「しっ失礼します ちょっとお話しただけでっ」
と言って、妃羽と威俐に挨拶をしてサッと早足で去って行った。
威俐「寝室来なさい」
普通に優しいお母さんのように妃羽を抱き上げる威俐。
そのまま、ふたりとも寝室に行った。
ユウ「(妃羽がいなくて勝手に体が動いたのか。
本能だな。心配要らねーじゃねーか)」
そのまま、電気を消して、妃羽のベッドの上で丸まるユウ。。


