Ragnarok Online derivative works
目次 >> RO物語本編 >> ふたつ前ふたつ前Before previous life
- 第12話:アイラン
ベランダから帰ってきたアルフォンス。
しばらく考え込んでいたようだったが、「もういい。疲れた」と考えるのをやめたようだ。
アルフォンス「恐らく幼い頃にでも聞いたのだろう」
レンレンは、不思議な能力が多々ある。
日にちが多く経たないと出来ないこともあるが、
何となくアルフォンスの謎を解いてみたくなった。
レンレン「ん~~
その謎、解いちゃいたいなぁ」
アルフォンス「ん?」
「時間掛かるけど」
両手を上げて嬉しそうに言うレンレンに あら とした顔をするアルフォンス。
アルフォンス「ん。別に構わないが」
おおーう、と両手を合わせるレンレン。
レンレン「いいのね。 じゃあ解くー」
何日掛かるか分からないし、失敗することも多々あるけど
アルフォンス「まぁ、パンテスト、という単語に不吉なものは出てこないだろうしな」
「大方、前世の、、大昔に傷を癒されたり、助けてもらったりしたのだろう」
そ~ね~
レンレンは人差し指をあごに当てて考えた。
アルフォンスは両手を組んだ。
じゃあ
アルフォンス「君のことも聞かせてくれないか」
アルフォンスは言った。
前世のこと
え?とした顔をするレンレン。
レンレン「・・・前世にこだわるなって言ってなかったっけ」
トポポポポッ 室内にあるポットでお茶を作りながら、
「そうだな。・・・10歳じゃない君に興味を持った、、とでも言うか」
と言った。
へ~え
そうなんだぁ という顔をして、
うーん とレンレンは語りだした。
★東洋系だった
★名前はなんとかラン?
★好きな人は銀髪
アルフォンス「東洋系か。珍しいな」
ミッドガルド大陸に東洋系はあまりいない。
アルフォンス「(昔からいたのか
ひょっとしてもう滅びた人種だったり)」
北洋系とか南洋系とか
そんなことをあれこれ考えていると
レンレン「アー?」
何か思い出しそう!
アー アー アー
何だろう!
両手で両耳を押さえているレンレン。
どうした、何かあったのか?
変なことを思い出させてしまったらしい。
焦るアルフォンス。
「・・・?」
レンレンの横顔。
全然知らない、別の人になっているようだった。
夜、飛び起きた。
「アイラン!」
そうだ。
思い出した。
アイラン!
クライヴは自身の汗を感じた。
アーシェ
アーシェ・・・
アーシェ・・・私を捨てるの?
同時刻、
「アーシェ!」
飛び起きるレンレン。
涙が出ている。
寝ているうちに出ていた?
「アーシェ、捨てるの?」
レンレンの声に起きたアルフォンスがむくりと起き上がる。
アルフォンス「・・・?」
レンレン「アーシェ、、、私を捨てるの?」