Ragnarok Online derivative works
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- 第13話:手を…
間違いない、どこかに、、
どこかにアイランがいる!
クライヴには霊感はない。
マジシャン系は若干の霊感を有するが、
自分は生まれてこの方ずっとシーフ系だ。
(マジシャン系=魔法使い職
シーフ系=短剣使用の毒使い職)
「いる・・・」
クライヴは急いでシャワーを浴びた。
お湯を感じながら、自身の中の熱い血を感じた。
こんな時間になんだよもー。
御免なさい、でも何か感じるの
17、8くらいの青年と、10歳くらいの少女が酒場に入ろうとしている。
その光景に、何故か、、目が離せない。
じぃ・・・ 目が離せず、ずっと見てしまう。
そんな自分に戸惑うクライヴ。
アルフォンス「こんな時間に感心しないな。しかも酒場とは・・・ぶつぶつ」
レンレン「御免なさい、でも、、あたし・・・」
ため息をつくアルフォンス。
急に夜中に起きて、レンレンが汗だくになって、お風呂に入りだした。
何やってるの?と勝手に開けても、怒らない。
(いつもはお風呂を勝手に開けると怒る)
「い・・・行きたいところがあるの」
そう彼女は言い、向かったところは酒場であった。
何かあるんだろうなと思いながらも、眠くてしょうがないアルフォンスは
「明日にしてくれ」と少々不機嫌そうにあくびをした。
その時。
銀髪のアサシンクロスが目に入った。
何故かこちらをじーっと強く見ている。
「(これはまた)」
思わずつぶやく。
何て美しい青年なのか。
アルフォンスはクライヴの美貌?に驚いた。
レンレンの方を向く。
「ああいうのが好きなのか?」
何を言ってるんだ。
自分でも意味不明の台詞・・・。
対し、レンレンは
口をガチガチさせながら、震えているように 見える
アルフォンス「?」
10人女がいれば、10人とも振り向くような美貌の男に、単純に目をハートにしそうな少女が震えている。
その異様な光景に、思わず頭がハテナになってしまうアルフォンス。
アサシンクロスは言った。
「アイラン。やっと会えたな・・・」
アルフォンスは「え?」と周りを振り返り、自分を指差した。
自分たちのことか?の意である。
レンレンは言った。
「アーシェ。・・・ずっとあなたが、、ここに呼んでたのね」
アイラン・・・
アイラン・・・
手を伸ばすレンレン。
手を伸ばし・・・手をつかむクレイヴ
「会えたね」
「ああ」
ふたりは とても哀しそうに笑った。