Ragnarok Online derivative works
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- 第3話:モロク
アルフォンス、モロク(砂漠の都市)行こう!
ある日突然、レンレンが言い出した。
アルフォンス「モロクぅ?
駄目だ駄目だ。君みたいなちっこいのがああいうとこ行ったら さらわれた上にどこかに売られるぞ」
レンレン「駄目なの?・・・そんなに危険なとこなの?」
アルフォンス「危険も危険。盗賊や暗殺者がう~よう~よしてる怖~いとこなんだぞ~」
レンレン「でもさ、珍しいものとか売ってそうじゃない」
キラキラした目でレンレンが言う。
アルフォンスは諭すように言った。
「魔王モロクなるモンスターが出現したところだし、、夜にはブラックマーケットなるものが出てくるらしいし、、噂だけどな。酒場は危険な奴らばかりと聞く。貧しいからかっぱらいとかの心配もある」
ふうん、怖いところなんだね。
レンレンは頷いた。
アルフォンス「分かった?」
レンレン「・・・私、力があるから何とか大丈夫、、だと思うんだけどなぁ」
アルフォンス「そうかもしれないが、、集団でこられた場合、敵わないだろ?」
しかしレンレンはやけにモロクに行きたがった。
空を見上げながら、
この空はモロクと繋がっているー、なんて考えていそうだった。
それを見たアルフォンスは不思議と聞いてみた。
アルフォンス「君の、、超常現象ってやつか?」
レンレンは首を傾げた。
レンレン「さぁ・・・。でも何かあるような気がするの」
アルフォンス「魔王モロクと鉢合わせなんて御免だぞ」
レンレン「そういうんじゃないの。ただ何か影が見えるの」
アルフォンス「影?」
レンレン「影・・・時々消えるけど、いつも影が出来るところがある」
アルフォンス「・・・・・・」
やっぱり超常現象じゃないか。
アルフォンス「・・・何を言っているのか分からないが、その、、気になるところがあるんだな」
レンレンは頷いた。
アルフォンスはため息をついた。
「連れてってやってもいい。・・・が、今は駄目だぞ」
地団駄を踏むレンレン。
「なんでぇ?今すぐでも行きたいのよ!」
アルフォンス「お れの都合だってある。まだレベルのノルマだってクリアしていないんだ」
レンレン「あたしひとりでも行く!」
慌てるアルフォンス。
アルフォンス「勘弁してくれ」
片手で頭を抱え、目をつぶる。
アルフォンス「どうしたものか・・・」
レンレンは足元の小石を蹴って
レンレン「アルフォンスは~過保護すぎよっ。私ひとりでも大丈夫なのに・・・」
とブーたれた。
過保護と言われてムッとするアルフォンス。
アルフォンス「危険なんだぞ。食われたって知らないぞ。変な化け物がうようよいるのに・・・」
レンレン「えぇーっ;;」
結局、今は行けないことになった。
頭の後ろで両手を組みながら、ちぇ~っとつまらなそうにするレンレン。
空を見上げながら、不思議な感覚を覚えていた。