Ragnarok Online derivative works
目次 >> RO物語本編 >> 南極の花南極の花Antarctic flowers
- 第17話:シースーで
くるくるくるっ
シースーを回す。
美織「まー妖精みたいに可愛い子」
喬一「そうですな」
美織「人間じゃないみたい」
くるくるくるっ
美織「こっちの方は~、」
喬一「お、モロク」
美織「あら、まぁ」
いつも通りのクライヴに
美織「クライヴ~~、、この子、折角この前アイランに会えたのにぃ、
いつも母さん母さんて マザコンじゃないのかしら」
(※過去「ふたつ前」参照)
喬一「男はみんなマザコンですよ」
美織「そうだけどぉ」
美織の口調にレンレンを思い出しながら、エリザがおずおずと聞く。
エリザ「あのぅ、、、クライヴ??」
ぎょっとするふたり。
クライヴとは…
3歳の頃に鳥にさらわれた、エリザの我が子のひとりである。
美織「あ、あの、、アサシンの。
アサシンクロスじゃないわよ。
アサシンの、、金髪の、、銀髪じゃないわよ
そういう子がいるの」
(※アサシン=暗殺者職。 アサシンクロス=その上位職)
エリザ「...(あやしい!)」
美織「シースーもそうホイホイ見るもんじゃないわね」
喬一「エリザさんが見る危険もありますからな」
美織「...クライヴはちょっとアレよねぇ」
しょぼーんとしながら美織は言う。
「今の幸せがあるのだから、、わざわざ身を明かしたところで、、
それが幸せに繋がるとは限らないしね」
喬一「うむ」
そっとしておくのが一番です。
うん そうね
そうだよね
ふたりで遠くの山々を眺めながら言い合う。
そういえばさ
美織「どら焼き、、じゃなくて
ローザさん、(満面の笑み) かっわいかったねぇ~~」
喬一「そうですな」
美織「一度でいいから抱きしめたい~
うっすら花の香りがついてそう」
喬一「どら焼きの方が大切!」
美織「うえ! 王室ご用達なんだもん。あと、、二日ぐらい待ってぇ」
喬一「二日もかかるだろうか」
美織「えっとぉ、ラッピングとかしたいの。だから一日のばし」
喬一「ふむ」
やはり美織はレンレンと口調が似ている。
不思議な力を持っている者同士、何かがあるのだろうか?
美織「そうだー。ちょっとあたし下界行って来るぅ」
ぱたぱたと走っていそいそとハイウィザードの衣装をばさばさ取り出す美織。
(※ハイウィザード=魔法使い系の上位職)
喬一「どこか用事ですか」
美織はふふふっと笑って
美織「ちょっとね。ヤボ用」
美織は下界に降り、ハイウィザードたちが魔力を競い合う魔力大会の観戦しに行った。
そこで、美形のハイウィザードの男性を探し、観賞しようというのだ。
ニコニコ顔で会場に入っていく美織。
…
レオン「(はーん...そういうことか)」
丁度、旅(傷心の。(原因:エリザ)から帰ってきたレオンが、偶然その様子を見ていた。