Ragnarok Online derivative works
目次 >> RO物語本編 >> 南極の花南極の花Antarctic flowers
- 第18話:情熱のつぼみ
シャオイーさんといいズッコケさんといいハイウィザード♂達といい......
レオン「あの人は色んな男にホイホイと!
お袋と同じじゃないか」
ウィリアム「まぁ、落ち着こう」
レオン「落ち着けないよ。もう
こういうの嫌いなんだよ俺。・・・はぁ・・・」
ウィリアムはレオンの凛とした正義感に「いつも通りだ・・・」と思いつつ、
そっとなだめていた。
ウィリアム「人には色んな付き合い方があるから」
レオン「尻が軽いンだっつーの!
ひとりに絞れと。
それにメイチー(美織)さんて、ハイウィザードが好きだったんじゃねーの?」
ウィリアム「そういえばそうだったような」
レオン「全く。女は調子に乗りすぎ。
いつからこうなっちまったんだろうな」
誰に似たんだろう...とぼんやり思いながらウィリアムは言った。
ウィリアム「でもまぁ、、それもいいんじゃないかな
それはそれで、というか」
レオンは、先程からずっと落ち着いている父に若干イライラしながら
レオン「親父はどうなの。
お袋がああなってムカつく、、というか腹立たないの?」
ウィリアム「あの人は俺のこと大好きだから...
そのうち帰ってくると思って」
うぐっ!と思うレオン。
レオン「(そうだ、、親父はこういう人だった)」
エリザが「レオンーv」「レンレンーv」と可愛がっても、
結局「ウィリアムーvvv」 とべたべた甘える光景をずっと見てきた。
ああいうのばかりしていたら、そのうち親父もアホになっていくだろうな、と薄々感じていた。
レオン「(昔は、、お袋に会う前は、親父もちゃんとした(と言ったら変だが)まともな人だったに違いない)」
しかしお袋と出会ったことで、、
好かれたことで、、
結婚してしまったことで、、
おかしくなってしまったに違いない。
レオン「(俺も、、、 って思ったら。。 結婚せずにずっと独身でいよう)」
固く誓いを心の中で結び、
レオン「親父、いつまでもドーンと構えるなよ。
結構女ってすぐ心変えるぞ」
と忠告した。
ん、とレオンの方を見るウィリアム。
レオン「いつまでもいつまでも、こいつは俺のことを好き、なんて思ってたら
痛い目遭うぞ 絶対」
こいつはそういう経験でもあるのか?
疑問に思ってウィリアムは聞いてみた。
ウィリアム「そういう経験でもあるの?」
レオン「ねーよ! 俺女の子って苦手だし 大嫌いだし。
でも絶対そう思うね!俺は」
奴らは劣等人種なんだよ、と言う。
ウィリアム「(何故そこまで...)」
まてよ?
ウィリアムは思った。
確か、、、
レオンは「ちょっと散歩兼警備(騎士はプロンテラの警備の義務がある)してくる」
と家を出て行った。
レンレン『お兄ちゃんはねぇ、ああ見えて、すごい情熱的な人よ。
好きな女のためなら地の果てまで追い掛けて、
命まで捨てちゃうような、そんな人だと思う~』
そんなこと言ってたぞ、レンレンが昔。
ウィリアムはぼんやりと思い出していた。
だからこそ、裏切りだとか、浮ついたのが嫌いなのかー
納得した。
あの様子だと 初恋すらまだなんだろうなー
ウィリアム「・・・・・・」
他の男性の子供を、好きな女が身ごもったらどうすんだろうなー
ウィリアム「(同性愛に走りそう)」
本当に。
情熱的なのはレオナルド皇子や(方向性は違うが)エリザや、メイチーさんだと思ってた。
ウィリアム「(でも・・・)」
一番、情熱を秘めているのは、レオンだと
心から思った。
ウィリアム「(全然知らなかった)」