RO二次創作

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目次 >> RO物語本編 >>  少女たち

少女たちFlower girl

イザムバードはそんなに背の高い方ではない。
しかしアイリーンは小柄な方なので、そういう形になった。

ぎう

結婚して、初めてのことだった。

そう、それまで全く何もしていなかったから。

イザムバード「いもむとさんは、、いつも僕に指一本触れさせてくれなかったし!」
アイリーン「嘘つき!いつも私から逃げてたのイザムバードさんの方だったでしょ!」

中学生の恋愛どころか小学生以下の恋愛
(園児もキスくらいするであろう)
なふたりのアホな結婚生活。

手のひとつもつなぐこともないまま、


最初の最後で、小さな抱擁。
(抱擁「のみ」だ。何もしていない)


あまり背の高くないイザムバードも、アイリーンの前では男性だった。
(背の高さ的な意味で)

すっぽりと、アイリーンにとっては背の高いイザムバードに抱きしめられ、アイリーンは言った。


アイリーン「暗殺者と殴り聖職者・・・
闇に生きる者同士、結ばれない運命なのね」
イザムバード「良く分かりませんが!
でも、」

いつも僕たちは、、
愛し合っているのに、 お互いに背を向けて、、

愛のささやきも
愛の口付けも
な~んにもせず (本当に夫婦かよ っていうか恋人ですらない)

こうして、、

また背を向けるのを分かってて、それを前提なのが当たり前の、抱擁をしている。

アイリーン「しかも初めてだし。(抱擁自体が)」

抱擁、ってテストで


Q1、次の平仮名を漢字に直しなさい(配点10点)
1、ほうよう
(   )


とか出たらいい点取れない!
書けないよ!
抱擁っていつでも書けるようにしなきゃ!

などと、イザムバードとの抱擁で考えていた。
(やはりアホだ)

アイリーン「(ハグ、とも言うのよね)」

ハグが終わったら、、

私たちは別れるのね。

ううっ、、 と思っているアイリーンに


「そこまでひんぬーじゃないと思います!」
と言って、そっとイザムバードは離れた。

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あのままね、ロマンチックな別れ方をしたかったのに。

イザムバード「だからってここまですることないと思いますが!」

自業自得だっていうの!!

ここはアイリーンが住んでいる家。
プロンテラ(ルーンミッドガッツ王国の首都)内にある。

イザムバードはアイリーンのかつてない程の鉄拳をくらい、
ぼっこぼこにされ、
すっかり目がバッテンになって倒れてしまったのである。

何せ、ぼ~っとしながら、鳥人間五匹を倒せる程の腕力の持ち主。
どれ程その鉄拳が痛いか、想像出来るだろう。

倒れてしまったイザムバードを、そのままアイリーンが背負って、
家に連れてきたのである。
(男性を背負って連れていけるほど、腕力がある = その女性に殴られる = 逝去)

イザムバード「いででででで!!!」

アイリーン「じっとしてて! 男の子でしょ!」
痛いもんは痛いもん。
じわっと涙が出る。

消毒液の沁みた玉をちょんちょん、と傷口(自分の作った傷口・・・)に当てていた。

奥さん(元奥さん)の胸をどうこう言って何が悪いんだろう、、とイザムバードは納得いかない思いだった。

イザムバード「(それに胸小さいの気にしてたし。褒めたつもりだったのに!)」
イザムバードはアホではない。
でも、アイリーンとほんの少しでも一緒にいることで、アホが伝染してしまったのかもしれない。

ナイトライド「何かあったんですか!」
騒ぎ声?が聞こえて、ナイトライド氏がやってきたようだ。
(少し前にあったが、アイリーンとナイトライド氏は兄妹。一緒に暮らしている)

「あ、ナイトライド先生!」
アイリーンが消毒玉で塗っていた手を止める。

くるっとイザムバードを振り返り、イザムバードを指さして、
再度ナイトライド氏に向き直り、

「イザムバードさんがっ!
イザムバードさんがねっ、わ、私のことをひんぬーって言ったんですぅぅうう」

と言った。

イザムバード「(えぇぇえぇ)」

ナイトライド「なに!それはいかん!」

アイリーン「ひどいでしょ! だから何かイザムバードさんにお仕置きの言葉を!」

ナイトライド「俺はきょぬーが好きだ! びし!」

アイリーン「ひっどぉーい! ナイトライド先生までぇっ!」


イザムバード「(あ~あ)」

もう何が何やら。

今日は厄日なんじゃないかと思えてくるイザムバード。
傷がもうこのままでも、早く帰りたい。

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