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RO二次創作

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2013年時点でのROの世界観で構成されています
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Ragnarok Online derivative works

目次 >> RO物語本編 >>  少女たち

少女たちFlower girls

レンレン

アマツ、と呼ばれる精神性の高い国で生まれた女の子である。

現在は「ルーンミッドガッツ王国」という国の首都に住んでいる。


カサカサカサッ

スタタタタタ

彼女はまだ5歳ぐらいの時から、、家を抜け出して(勿論親の目を盗んでいる)
教会に行った。

教会に行くなんて信心深い、という印象を持ちそうなものだが
・・・

「またかい、レンレン君!」
神父様がや~れやれという顔でレンレンを見た。

レンレンは教会の椅子に座り、肘をついて両手にあごを乗せて聞いた。

ね~マーロウ
また色々聞かせてよー

「困ったな。そろそろ来るとは思っていたが・・・汗」

「昔のお話聞かせて~
この前はベインス(峡谷の都市。別の国の都市)の成り立ちと歴史だったけど」

マーロウ「も~い~加減にしてくれ給え」

全部教えたじゃないか。
これ以上教えることなんて何も・・・


レンレンがまだ2歳だか3歳の頃に、
街で偶然レンレンを見掛けた(もち母親と一緒)神父がとても青い、、真っ青な顔をして
或る日、レンレンの家に行った。

「あなたの娘さんは恐ろしい、、とても大きな力を持っています。持っておいでです。
(額の汗を拭きながら)あの、すみません飲み物を。お水を頂戴しても宜しいですかな」

とても恐れおののき、震えながら語った神父。

「太古の昔、今の冒険者たちの職業の、遥か上の職業がありました。
よ、良く知られていますが」

母、エリザ(聖職者)も、父、ウィリアム(騎士)も 何か言いたかったが、
ただならぬ雰囲気にピキーンと凍りっぱなしであった。

そのもっと上を行くような、、
類稀(たぐいまれ)な女性です。
手がずっと震えっぱなしだ。

両親は心がずっと震えっぱなしだ。


で、ですから
「もしそれが、間違った方向に行けば、、(目をつぶる)破滅です!
世界が汚水、、いえ真っ黒な水で染まる!!」

そ、そんな・・・
エリザが泣きそうな顔になった。

ウィリアム「まぁそうでしょうな」
神父が顔を上げる。

あなたはご存知だったのでしょうか。
と聞く。

ウィリアム「私の娘だから当然だと思ったまでです」
エリザ「そんな呑気なことを!世界がどうのっておっしゃっているのよ?」
普段のんびりしているエリザも、すっかりシリアスモードになっていた。

エリザはきっ!と神父を見た。

「あなたは何をおっしゃりたいのです。わたくしたちの娘をどこかに隔離しろとでも言うのですか!」

それもいいのかも・・・みたいな顔をして
「いえ・・・」と神父が言う。

ウィリアム「彼女がどう生きようと彼女の人生だ。親がどうこう言うことは出来ません。
彼女が相応の年齢になった際に本人に直接言って頂きたい」

神父は思った。

この娘にしてこの親あり。と。

母親も、、凛としている人物だ。
元々男性として生まれる運命だったのに女性になったのだろう、、と
何となく、、感じた。

「あなたの娘さんは危険です!絶対に傲慢な人間にはしてはいけません!世界が滅んでしまう」


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だからぁ
「えー だってつまんないー もっと色んなこと知りたいもん~」

「何もかも全部教えたよ。これ以上教えることはないからねぇ」
マーロウはため息を付く。



『あなたの娘さんは危険です!絶対に傲慢な人間にはしてはいけません!世界が滅んでしまう』


あの日のマーロウの必死の言葉。必死の必死の言葉。

ウィリアム「滅んだならそれはそれです」
余裕の笑みを浮かべる父親と、

エリザ「わたくしたちの力を見くびらないで下さい。
いえ、夫の方は頼りないから無しの方向で。私が立派に育てますので余計な心配は無用です!」
必死の母親。

「(初め家に入った時、ネコが二匹がいたように思った
でも最後はライオンとトラになってたな(ライオン二匹、とは言わない)」

僕 百獣の王だからだらだらしてていいんだもん(と言いながら冷静に敵を一撃で倒す)

私の力をみくびらないで。誰にも負けません。私は逃げも隠れもしません。やるならやりなさい!
のトラ。

あの、、帰り道
神父は歴史で勉強した薩長同盟をぼんやりと思い返していた。

薩摩(さつま)=だらだらのんびり。でも一番強い。
長州(ちょうしゅう)=血気盛ん。怒らせたら恐い。

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私ね、マーロウ。
あちこち国を~回って~旅をしようと思うの。

マーロウ「旅?いいことだね」優しい笑顔。

私の夢は「旅行ジャーナリスト」なのよ!

マーロウ「世界制覇は?」少し笑って言う。

くだらないわ!
この世界は私を楽しませてくれないもの
制覇したってね

ニヤリと嗤う(わらう)その姿は
「(まるで、、ヒョウだ)」
と神父は思った。

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