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RO二次創作

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夜桜の精Spirit of cherry blossoms at night

悔しいぃぃぃいぃ


見苦しいな

別の方法考えればいいだろ

呆れてモロンが言う。



「人の話全然聞かないで!

身なりとかそういうので判断して!」


リンリンはうずくまってしまった。



先程、リヒタルゼンの件の屋敷に行き、事件について聞きに行ったのだ。

情報を少しでも出さなければと。



「追い出された!金持ちじゃないと駄目みたい。 ドレスコードでもあるのか!」



落ち込んでたってしょーがねーじゃねーか


モロンはため息を付く。


「何てことだ!もう駄目ですね!」

リンリンがおかしくなっている。



俺の女をそんな風に扱うこと自体、

最下層の人間じゃねーか

「そんな人間を相手にしている時点でおまえの負け」



俺の女って、、、


「(主体は自分なのね、、)」

汗をかくリンリン



うーん

しばらく頭をポリポリ掻いていたモロンだったが、、


「脅して話を聞く以外方法は無さそうだな」

さらりと言った。



「(脅すって)」

下手したら警察に捕まっちゃうかもしれないのに。



い、一体どうやって?

リンリンは聞く。



まぁ逆さ吊りがオーソドックスってとこだな

腕を組んで言う。


逆さ吊り・・・

真っ青になるリンリン


「は、犯罪者の妻なんて、、やだからね私」




そう言った瞬間。


ぶわりっ と風が前から吹いた。


キュィィーン


「あっ!」


思わず大きい声が出る。


どこかに裂け目、出来てる!


何?

モロンがびっくりした顔をする。



・・・?


「捉えた」


こっちだな


気が付くと、


ふたりは同時に走り出していた。



「ケイン邸の裏庭のところよ!」


無言のモロン


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裏庭には、とても頑丈な柵が並んでいた。


うっ

これは


「侵入出来な、、」


バンッ!


モロンがヘルインフェルノを出して囲いを壊してしまった。

(※ヘルインフェルノ=ウィザード系職が出す魔法のひとつ。炎系魔法)


え、モロンさん


今そんなSP使っちゃったら、後で何かある時に魔法使えなくなっちゃうよ・・・

焦ってリンリンが言う。


SPとは、魔法やスキルを出す際に消費する体力ならぬ「精神力」である。

使いすぎるとしばらく回復するまで 魔法等が使えない。


「うるせーな そん時はおまえのSPよこせ」


結婚した夫婦は、お互いに体力(HP)や精神力(SP)を与えることが出来る。



で、出来ないよ


私が危険な目に遭うかもしれないのに

魔法使えなくなっちゃったら


「喧嘩があるだろ!俺直伝の」

くるっと振り向いて怒鳴るモロン


そ、そうだけど



っていうか、「力で何とかして壊せば良かったのに!」

と言った。


ああそうか

「面倒臭かったからな」



何だかこの人を抑えることの方が大変そう・・・


頭が痛くなるリンリンであった。

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