Ragnarok Online derivative works
目次 >> RO物語本編 >> 夜桜の精夜桜の精Spirit of cherry blossoms at night
- 第24話:集合!
イザムバード「どういう人だ!」
リンリン、という名前に覚えがないイザムバードが問うた。
あっ...
アイリーン「確か・・・ウォーロック女性で......
その...名物なのよ。鬼上司みたいな先輩?ウォーロックと一緒のコンビで。
ちょっと...個性的な雰囲気というか。ある意味ラブラブ?と言うか…」
「ラブラブですか!」
そう言うイザムバードに対し、
両手を上げて、そっと上下に上げ下げしながらアイリーンがアハハ...と笑って説明する。
「そのっ…先輩?の男性の方が...結構めちゃくちゃな人で...
でも、リンリンさんと何だかんだ仲良しって言うか」
一生懸命気を遣っているような話し方のアイリーンに、
ハテナ顔をするイザムバード。
レンレンは靴紐をキュッと結びながら
「・・・相性が良いんでしょうね。SとMって言うか...」
と言った。
イザムバード「えすとえむ!」
それはあれですか!
服のサイズですか!」
そんな事を言っていた瞬間
バンッ!!
突然
玩具屋の中に、男ウォーロックが片脚でドアを蹴破りながら入ってきた。
「いたな」
レンレン!!
後ろからリンリンが顔を出した。
そしてそのまま、、ふにゃ、、とへたり込んでしまった。
「良かった、、いた・・・」
突然の大きな音にびっくりして後ろにのけぞっていた3人だったが、、
「リンリンさん!」
レンレンが立ち上がって タタタッと駆け寄って行った。
レンレン「良かった!どうしようかと」
アイリーンの姿を見たリンリンは「アイリーンさんもいる・・・」と
一気にもっとみっともない疲れた格好になった。
(だら~んと眠そうな)
おいガキ
男ウォーロックがレンレンを呼んだ。
「ウィザード系でもないおまえが、どうして俺たちより霊力持ってんだよ」
ぎょっとしてリンリンが言う。
ち、ちがっ
「違うっ! レンレンは、、レンレンは特殊、、すごく特殊な存在なのよ!」
ああ?
モロン「どう特殊なんだよ」
説明するの面倒だわ。
一瞬、オーラウォーロックかオーラハイウィザードになって、レンレンの前世を視れば分かる。
(※オーラ=最高レベルの意)
ウィザード系やプリースト系はレベルが高ければ高い程、情報や裏の背景等、様々な条件が揃った場合 物事が「視える」という事象が出来る。
モロン「めんどくせぇ」
リンリン「でも私も説明が、、」
あのぅ
奥からアイリーンが遠慮がちに出てきた。
「私リンリンさんのファンなんです。すでに知り合いではありますが・・・
その、おふたりともとてもお強いウォーロックで。
いつもその・・・掛け合い、凄く評判になっているっていうか」
モロン「おい、大丈夫か」
ガキ、何て言っておきながら、最年少のレンレンに手を差し伸べ、気遣いを見せるモロン。
(アイリーン無視)
あのサインを…と言うアイリーンに被せるように言うイザムバード。
「力強い味方が!
服のサイズの方々ですか!」
好き勝手に言い合うアイリーンとイザムバード。
高位のウォーロックで、高位の人間しか使えない魔法が使えるだの、
魔術師ギルドでかなり上の方の幹部にいる人だの、、
アイリーンはモロンの強さについて説明した。
・・・
モロンは少し照れて「そ、そうだな 分かってるじゃないか」と言う。
レンレンは玩具屋内の灯りをひとつずつ継ぎ足しながら言った。
「・・・ふたり、結婚したんですか?」
!!!
思いっ切り反応するモロンとリンリン。
モロンは汗をかきながら
「契約結婚だこれは!」と言い、
後ろでリンリンが
「アハハ...結婚するとSPとHPの受け渡しが出来るからサクッと結婚して・・・(させられて・・・)」
と苦笑して言った。
※レンレンはそういうのも見抜ける
・・・
こうして、集まった5人は、
これからについて、そしてこの異空間についての話し合いをすることになった。
緊張感があったはずが、
突然の展開に、不思議な中和作用が現れ、
(比較的)冷静な雰囲気が漂った。
アイリーン「(サイン欲しい~)」