Ragnarok Online derivative works
目次 >> RO物語本編 >> 夜桜の精夜桜の精Spirit of cherry blossoms at night
- 第25話:80年前
最初は、アマツでアイリーンさんと元旦那さん(イザムバード)が行方不明になっているという噂を聞いたの。
レンレンの両親が連日探して、、
二日くらい?かな
それですっかり疲労で倒れちゃったってアマツで聞いて。
リンリン「アマツの自警団も何か頼りになさそうだし・・・」
自警団とは、アマツで言うところの「警察」のようなものである。
どこの世界も、、「警察」は全く頼りにならないらしい。
そんな時に!
「レンレンさんがいなくなったって噂を聞いて」
「こりゃもう異空間に行っちゃったんだ
3人は異空間に行ってる、って」
真っ青になっちゃって。
それで
「あの桜の樹の秘密を知ったんですね」
レンレンが言う。
うん...
リンリンが力なく言う。
すぱこーん!
リンリンの頭を、モロンが軽めに叩く。
「だからっつってモロクに喧嘩しに行くこたねーだろが!」
イザムバードが立ち上がる。
良く分からないけど
女性を叩くのは良くない!
サッと イザムバードに向き直るモロン。
誰だおまえ
「僕はアイリーンの友人です。
女性を叩いてはいけません」
しばらく睨み合うふたり。
「・・・おまえ」
隠してるだけで、俺と同じ要素を持ってるな
ニヤリ、と嗤う(わらう)モロン。
ぎくーんっ!!
アイリーンとイザムバードはびっくりした。
「(私たちだけしか知らない秘密なのに)」
う、ウィザード系こえぇ!!
参ったわよ、ジュノー大図書館にも情報載ってなかったし。
レンレンは両腕を頭の後ろに組んで、両脚を組んで座りながら言った。
この異空間は 何故かずっと夜である。
灯りが灯る中、リンリンが口を開いた。
・・・
えっと・・・モロンさんは特別な人しか入れない図書館に入れるの。
だからそこで知ったのよね。
・・・
それで色々分かったの
80年前に何があったのかを。
リンリン「えっと」
さえぎるレンレン。
「80年前」
リヒタルゼンの大富豪
「名前はヴィンセント。
冷酷無比の、、
女をたくさん囲う
女を憎んでいる男だった」
曾孫の名前もヴィンセント。
こっちの方はいい人?だったみたいね
だいぶ前に亡くなったみたいだけど
で、、
最初のヴィンセントの方。
孤独だったと思うわ
でもそれを
レンレン「女で慰めようとした」
己を
父親もそういう人物だったようね
同じ男として 分かる部分もあるが、
にわかに信じられない、、何だそいつは。。
呆れながら話を聞くモロンとイザムバード。
権力と財産さえあれば、
たくさんの女を囲いたい。
それは男の夢だ。
しかし、通常はそんなこと不可能だし、
第一 万が一そんなことしてどうなると言うのだろう
モロン「(くっだらねぇ)」
アイリーンが言った。
「分かったわ。 もしかして!」
ハッ!
アイリーンの反応に、ビビッ!と電撃に打たれたように反応するレンレンとリンリン。
対し、目が点になって首を傾げる男性陣。
「(ここが男と女の違いなのね・・・)」
苦笑するレンレンとリンリンだった。