RO二次創作

RO二次創作
2013年時点でのROの世界観で構成されています
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Ragnarok Online derivative works

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マックとミリーMack & Milly

一連のすすき野原事件。

RO(ラグナロクオンライン)の世界にないはずの「すすき野原」に、エンドレスタワーの狩り中に来てしまったマクシミリアン。
(このシリーズの「マック」)

そして「女王様キャラ・ティルル」そのすすき野原に降り立ち、

様々なことがあり、メイチーという謎の人物が解決した。


(前回までのあらまし)


はぁ~(ため息)

ギャグシリーズなのに。なぁ~んでああいう展開になるの

ベッドで、ナイトライド氏著『忘却のメレディエラ』を読みながら思うティルル。


先程のことを思い出す。


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私は何も出来なかった。
無力だった!

元の世界に戻って、一連の出来事をアルキス(ティルル家の執事)に話したティルル。


「王、に選ばれただけでもすごい!」

(エンドレスタワーの『王』の噂を元々知っていた)


王のことを知らないティルルはそのことを初めて聞かされた。

「無力だったわ。私は・・・」

メイチーさんに頼ることしか出来なかった・・・


すすき野原に降り立って状況を判断して、メイチーさんに連絡を取れただけでも
充分なのでは!


「気休め言わないでよ!!」

牙生えてるんじゃないのか?という形相でアルキスを怒鳴りつけるティルル。
(いっつもこうだ)


ティルルは女王様だ。

自分で物事を全部解決、達成出来ないと物凄く不機嫌になる。

ましてや「何も出来なかった」なんて事象は耐えられないのだ。

努力して、一生懸命頑張ってそれで成果が出ないならそれはそれでいいのだが

「時間の無駄だった!!」と(略)


あたし、アナタと同じ空気吸いたくない(八つ当たり)。

ROの住み処、、家に居る。

ばいばい。





こうして、ROの家でぼへ~っと『忘却のメレディエラ』を読んでいる、、に繋がる。

(冒頭)


ポペペペペペ


ROの呼び鈴(変なの・・・!)が鳴る。


ん。誰かしら・・・


こういう時「勧誘かな?」とか「宗教の誘いだったら・・・」と考えなくていいのはラクである。


「はいっ」

ガチャッ


・・・

でっかい 見たことも無いような大きいパイナップルを持っているアルキス。

「・・・アルキス・・・」


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目立ってたんで買った!

キッチンでアルキスがパイナップルを切って調理をしている。

ザクッ!


「慰めてるつもり?」

ふてくされながらティルルが言う。


アルベルタでひときわ目立っていたのであのパイナップルを買ったのだと言う。


さすがにアルキスが苦言を呈した。

「口が悪いですな!」

本当にその通りだ。

保護者ならもっと教育が必要である。
(おおらかすぎるのだ・・・)


「だって、、そりゃ落ち込むもの」

・・・

・・・

「アルキス」

ザクッ!!

「良い匂いがするなー」(聞いてない)


(無量大数ぐらいの時間)



アルキス「声が聞こえたような」

「ん・・・
アタシのこと。
嫌いになった?」


「ティルル様」

アルキスが振り向く。

ブスッとした顔をしてティルルも振り向く。


「嫌いだったら、こうして来てないです」
静かに言った。


「そ」

ティルルは考え方がマイナスマイナスになっている。


そしてくるっと背を向けた。

「ティルル様」

呼び掛けるが、振り向かない。



ティルル様、パイナップル切れましたよ。

コトッ 盛り合わせをテーブルに置く。


「後で食べる」

やはり振り向かない。


「ティルル様」


・・・

・・・

ち~ん(し~ん、の比較級)

・・・

「怒ります」

ビクッ!

ティルルがびくついた。


口を半開きにしながらそちらの方に向く。


「・・・」呆気に取られているようだ。


「怒んないでよ・・・食べればいいんでしょ」

すっごい台詞だが、蚊の鳴くような弱々しい声。


スック 立ち上がり、

「あむあむあむ」口に出してパイナップルを食べる。


パッ

アルキスもお上品に食べていたのだが、、

アルキスのお皿も取った。

(獲った?)


「美味しい」

ゆっくり食べるティルル。


「それは僕の分です!」

良い匂いが充満しているのだ。

誰だって食べている最中に取られたら「ちょっと!」とたしなめる(というか怒る・・・)だろう。


「いーじゃないの別に。アタシのために買ってきたんでしょ?」


泣きそうなアルキス。


パイナップルをじーっと見ながら、泣いているエモーション(ROに存在する。感情を表現する気体?のようなもの)をずっと出すアルキス。


食べ終わった後、(結局返さなかったんだね。さいてー)

お上品に紙ナプキンで口元を拭きながら

「アタシさ、アナタにいっぱい八つ当たりしちゃうかもしれないけど
これからもずっとそうかもしれないけど」


沈黙。

「嫌ったり、、したら、や、やだからね・・・」

と言った。


「ティルル様」
アルキスは声の調子を崩さない。

「ずっと私は、あなたを見守っています」

・・・

「じゃあ、次はパスタ作って」

「あとコーンポタージュ」

少量でいいわ


少し待ってください。


キッチンに向かうアルキスであった。

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