RO二次創作

RO二次創作
2013年時点でのROの世界観で構成されています
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Ragnarok Online derivative works

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マックとミリーMack & Milly

マックとミリー。
マクシミリアンとミルドレッド。

魔術師系職同士の仲良しコンビである。
(レベルの差はすさまじいが・・・)


ミルドレッドはRO(ラグナロクオンライン)の世界で「狩り」という、モンスターを倒してレベルアップするという楽しみ方よりも、

臨書(ROの世界のブログ)を書いたりROのキレイな景色を撮ったりするのが好きだ。


ROの世界では極めて少ないとされる臨書書きの「ティルル」というやはり魔術師の女性に興味を持っていたが、

ミルドレッド「(どうやら私の顔が大嫌いみたいで・・・)」


ティルルが嫌いなアニメキャラに似ている、、という事実を知って目の前が真っ暗になっていたが、
シャオイーなる人物からことのなりゆきを色々教えてもらい、好きになってもらえたら!という気持ちと、どういう人なのか会ってみたいということで

ティルルがログインするという場所で待ってみようということになった。


マクシミリアン「そのうち来るだろ」

ミルドレッド「でも、もう1週間、、いやもうすぐ2週間か・・・」

マクシミリアン「まぁ そんだけ待ちゃ来るって」


勿論、ずーっと待っている訳ではなく、毎日決まった時間に一時間とかそのくらいなのだが。


完全無欠キャラがイヤ、ということですけど、、

ご自分に自信がないとか・・・


くるっとミルドレッドの方を向くマクシミリアン。


「(優しいな)」

マクシミリアンはミルドレッドのいわゆる「パパ」或いは「ママ」的存在(いや、どっちもだ)なのだが、、

ミルドレッドの外見が超好みで、それがきっかけで知り合ったのだが

実はそれ以上に内面が好みだった。

(超息子にベタベタなママの気持ち)


マクシミリアンは待っていて退屈しだし、本を読み出した。


ミルドレッドはずーっとぽか~んとアホみたいに待っていたのだが、、

マクシミリアンの本を一瞥した

「(・・・普通じゃないのよね。何か哲学的なものとか)」

すっごくすっごく難しい本が好みで、、

「(それしか読まないのよね・・・)」


マクシミリアンはとても頭が良い。

文系的なものもそうだし、理系的なものもそうだし、
とにかく「凄く難しい本」しか読まない。

(読「め」ない と呼称するべきか)


ハッ


おまえ、確か『お伽もよう綾にしき』ての読みたがってたよな

あ!はい!

思わず声が上ずるミルドレッド。


大気に溶ける陽光の精たちよ、我にその書を示し給え!・・・ペイペル!


しゅん!

マクシミリアンの両手に、5冊の本が並んだ。

ペイペル、とは元の世界の書籍をROの世界に持ち込む魔法である。

(反映する、というだけの魔法もある)


すごい、全巻ある!!

ミルドレッドが震える。


「やるよ」

「えー!!」

子供のように、目に星を作って(略)


分かってはいたのだが、すっかり引くマクシミリアン。

ぎゅ~っと5冊の本を抱いて「うれじ~~」と脚をパタパタさせながら言っている。


「(読まないのか?)」

ずーっと喜んでばかりで様々なリアクションをしている。


「わざわざ買ってくれだんでずがぁ」

泣いてる訳ではなく、喜びのあまりだ(これは引く)


何せ、娘大好きパパ、であり息子大好きママなのである・・・

そりゃ我が子の欲しい本をホイホイ買うであろう。


マクシミリアンさ~ん と抱き付く、、が

周りのプレイヤーの迷惑になるので「何やってんだバカ!」と突き飛ばす。

(いつもの光景)


そして、、

本を読むマクシミリアンと、5冊の本(もち、マンガ)を両腕に持ちニコニコしている(読め~~)ミルドレッドの元に、、


黄昏の河を泳ぐ神々たちよ、今我をその河へと導き給え!・・・ログイン!

しゅん(一瞬)


誰かがログインしてきた。


あれ、、ふたりは顔を上げる。

「(う"っ?!)」マクシミリアンは固まった。


そのまま通りすぎてゆく。
入ってきたのはハイウィザード(魔術師系の上位職)の女性であった。


ま、待って

マクシミリアンが駆け寄る。



女性が振り向く。


「あんた、(初対面の人にあんた言うなと~)ティルルさん、、?」


「そうだけど?」


電撃が打たれたかのような衝撃を受けるマクシミリアン。


(でも表には出さない)


え、ティルルさんですか?

本をしっかりと抱きながら、、う ウェアハウス!(物を倉庫に入れる呪文)と本を倉庫に入れ、

タタタタッ と傍に駆け寄るミルドレッド。


ティルルは「知り合い?」とひたすら不思議そうだ。

あ、う、、

ミルドレッドは緊張のあまり言ってしまった。

「び、ビリー・ミリガン並みさん は、初めまして!」

・・・

多分、勘違いよ。

ティルルは「人違い」だと思ったのだろう。


スタスタ行ってしまった。


マクシミリアンもミルドレッドも

話し合う・・・前から、、すでに疲れてしまっていた。

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