RO二次創作

RO二次創作
2013年時点でのROの世界観で構成されています
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Ragnarok Online derivative works

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マックとミリーMack & Milly

ティルルはオーラハイウィザードであった。
オーラは最高レベルの意、ハイウィザードは魔術師系の上位職の意である。


そして、ミルドレッドも全く一緒である。

髪の毛の色はティルルが亜麻色、ミルドレッドが金髪。

髪の毛も両者とも まとめている。


遠くからチューとジュースを飲んでいるふたりの姿を見て、


「(一卵性双生児ってやつだな)」と思うマクシミリアン。



あらまし
★同じRO(ラグナロクオンライン)の臨書(ROの世界のブログ)書きとして
仲良くしたいと思っていた女性に、
「嫌いなアニメキャラそっくりだから嫌い!」と一喝されるミルドレッド。
・・・が、変わった人だけど好き!と何故か興味を持ってしまう彼女。
心配するマクシミリアン。



「もう疲れちゃったぁー」

ジュースを飲んで、後ろにばったりと倒れるティルル。

ここは伝統民族が住む火山島・デワタ。


エステでもしながら~ とミルドレッドと一緒に来たのだ。

マクシミリアンはこっそりと、「ミルドレッドが変なことをされないように」と
早々と狩りを終わらせて、こっそりと影で見守っていた。


何度言われてもあたしはあんたの顔大嫌いなの。

仲良くしようとかやめて!

ツンッしながら相変わらずのティルル。

かと思えば、

「御免、、言い過ぎちゃったわね・・・」と

本気で反省モードに入る。


ミルドレッドはもうすっかり免許皆伝ぐらいまで行った。

ティルルを相手にするスキルである。


あの、あなたは私の顔に似ている。

そして私はアスナに似ているらしい。

それならあなただってアスナに似ている。

そのことを、何度も「やめてよ!」と超言われてるのに言うミルドレッド。


あなたがな~んか善人ぽいからこうして気まぐれで来てあげたのよ。

「でもアスナの話をずっとされるとは思わなかった!」

寝っ転がりながら脚を組んで言う。


大嫌いなら、、一緒にここに来ませんかって誘って、で 来る訳ないと思うミルドレッド。


私、あなたの臨書好きなんです。

「だから仲良くしたくて」

へー
どういうのが好きなの?

興味を示したようだ。


家族関係のものとか・・・友情ものとか・・・

学校ものとか良くありますけどああいうのも、、


うん

最初はROを舞台にしたものだったんだけどね、、

そういうのばかりになっちゃって。


でも
自分の臨書ですから

「好きなものを書けばいいと思います」


うん


「あたし すこしだけ・・・アスナ好きになれるかも」

「(あ、あっさり?!)」

免許皆伝のはずなのにキョどる。


でも正直、自分の気持ちに素直すぎんのよ(アスナ)。

特にさ

「やきもち妬くのって好きじゃないの」


な、何言っているんだろう、、と思うミルドレッド。


自分のしたいように行動しすぎるっていうの?

子供の頃ならそういうの許されるけど。

「大人になったら『合わせる』ってことしなきゃいけないでしょ」

腹が立っても笑顔でいなきゃいけない、、すごく嬉しい時も!きちんと落ち着いた顔しなきゃいけない。


自分の好っきなようにしゃべる

好っきなように行動する

子供が許されることをそのままやれる人が

「羨ましい反面、ばかじゃないの?って思っちゃうのよ」


特に

好きな人が別の異性と仲良くする場面で

ママが取られたー!

みたいに嫉妬する人がもう大嫌いなの


平気な振りして、微塵も嫉妬していない振りするのが大人ってもんでしょ


「(だから、、その分アルキスさん(ティルル家の執事)にはやきもちをそのまま出してるのか・・・)」

頭の回転を早くするミルドレッド。


あのアニメをいっぱい見てる訳じゃないから知らないけど

「ちょっとしか動画とか見てないけど。アスナってそういうキャラじゃない」


だいたい、、
好きな人を「君」なんて呼んじゃうって何様な訳?

呼び捨てでいいのよ!

(おい・・・)


ふわん。

虹色のような風。

そよそよ来て、ふわーっと吹いて。

静かに吹いたかと思えば 薄ら寒い風がやってきて・・・。


しばらくふたりは海からの風を楽しんでいた。


ティルル「どの世界にも四季があるわ。この海の風のようにね。

ちょっとデレる春があって、あからさまに愛がどーこーする夏があって、

距離が遠くなる秋があって、別れのある冬があって・・・」


「たくさん、相手のことを考えて お互いにね。

それで四季みたいな関係になって、深まっていくものだと思うの」


ガバッと起き上がるティルル。


それで、、

ふわり と髪が舞う。

「最終的に、距離が遠くなっていたはずの「秋」に。

何度目かになるか分からないけど・・・『実りの秋』に、、なるんだと思う」


くるっと

ミルドレッドに振り返る。

初めて見せる 静かな笑顔。

多分、それが「実り」


恋か愛か分からないまま ふらふらして

終わってしまうかもしれない 愛か恋が・・・

いつかは『秋の収穫』を、迎えるの


「(こ、この人もしかして・・・)」

ピンと来るミルドレッド。


分かった?あたしの言いたいことっ!

満面!の笑みでミルドレッドに言う。


「はい!!」

大きな声で答えるミルドレッド。


その大きな声を聞き、ハッとするマクシミリアン。

「へ、変なことをされてるのか?責められてるのか?(過保護)」

思わずそそそっと駆け寄る。


「秋生まれってことですね!」

「そういうことっ!」

パチン!!

手を叩き合うふたり。


「やっぱさ~ 秋って最高よね~」

ニコニコ

「(愛だの恋だの語って、『何かが言いたいんだな』、って待ってたけどやっぱりそうだった!)」


多重人格っぽい人は常に「あること」を「ものすごくものすごく回りくどく」言う。


これが主題なんだな、と思わせておいて「これが言いたいことなの!」と

ズッコケさせて周りを振り回すが、本人は全く無自覚だ。

稀に「もしかして・・・」と勘付く人間もいる。


「秋、にこだわっちゃうのよどうしても」


だから年中夏休みのアスナは嫌いよ。

四季折々の愛情表現で 実りの秋にしないと


「でも夏休みの恋もいいじゃないですか!」


8月31日までよ!

欲張りな人はそれ以上求めるからうんっざりなの!

またバッタリと横になる。


「あ、アルキスさんには一体どのように?」


「あの人それ以前に柴犬から執事に戻らないとね。

・・・めんっど臭いからあの人には最初から『実りの秋』を強制するわ」


「(さ、さっきの言ってたことは全部水に流すの?汗)」


春のはにかみデレも何かストレスたまるし

夏の花火もずっと楽しめないからやだし

秋のすれ違いとかイライラするし

冬の冷戦とかムカつくし


「最初から『実りの秋』を縄でギリギリと首を絞めながら強要するのが一番ね!

グーッド!」

ピッと右手の親指を上げるティルル。


この人の方がアスナより余程自分のしたいように行動してる!!


遠くからミルドレッドが心配で近くまで来ていたマクシミリアンと

ミルドレッドも・・・


同じことを思っていた。

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